ご冗談でしょう、ファインマンさん(下) の商品レビュー
上下巻をまとめてレビュー 期待していた以上に面白かった これは文章とかもそうなのだけれどもファインマンさんの人柄が大変魅力的だからということなのだと思う バリバリの文系で、理系科目が本当の本当に苦手でしたが、学生時代にこの本を読んでいれば多分もっと数学を勉強して、理系科目も選択...
上下巻をまとめてレビュー 期待していた以上に面白かった これは文章とかもそうなのだけれどもファインマンさんの人柄が大変魅力的だからということなのだと思う バリバリの文系で、理系科目が本当の本当に苦手でしたが、学生時代にこの本を読んでいれば多分もっと数学を勉強して、理系科目も選択していたと思う ファインマンさんは本当に物理や科学を愛していることが伝わってきたし、楽しそうに取組む姿を想像しながら読んでしまうので、私も是非その楽しい遊びをしたくなるような本だった 天才がお高く止まったようなエピソードというよりも 天才だと思っていたが、とても親近感のある人なのだというのが私の感想です 原爆開発の話は出てきますが、明確な後悔や反省と言った言葉はなく、戦後の日本の旅館を楽しむ話がその後の章で出てきます。日本人としてはかなり複雑な気持ちにはなりましたが、この方は多分そういう自分では処理しきれない感情を言葉には出来ないのだという印象がありました。(最初の奥様を亡くされた時のことも数行しか触れてません) その代わりに、虚無を感じた状況だけが記されており、改めて戦争とはこういうものなのだなと胸が痛くなりました。
Posted by
好奇心、探究心のかたまりのようなファインマン。数学の記号を自ら編み出す。また人間心理を理解するることも、探究心から来ているように思う。世の中の見かけと現実の違い=コントラストへの興味。興味を持ったコントラストへの独創的な解決策。これを延々と繰り返していく。その中には失敗もある。で...
好奇心、探究心のかたまりのようなファインマン。数学の記号を自ら編み出す。また人間心理を理解するることも、探究心から来ているように思う。世の中の見かけと現実の違い=コントラストへの興味。興味を持ったコントラストへの独創的な解決策。これを延々と繰り返していく。その中には失敗もある。でもそうして学んでいく。世の中の仕組みも。 知っていることを試すこと。試さないことは、知っていることも知らないこととなる。現実の物理的な物事に当てはめられない。ひ弱な知識と表現している。一方、自分という人間の生き方も、自分で受け入れ、それを忠実に発出している。教えるということを離れては、生きていけないと認めている。
Posted by
科学が楽しいって初心を思い出させてくれる。「実験結果をちょろまかそう」とか悪い心が起こった時に、この本を思い出すことにする……。 ここまで単純な時代は終わって、他の専門分野を理解出来る時代ではなくなってしまったけど、ファインマンを思い出して出来るだけ自分の理解出来る例えに単純に置...
科学が楽しいって初心を思い出させてくれる。「実験結果をちょろまかそう」とか悪い心が起こった時に、この本を思い出すことにする……。 ここまで単純な時代は終わって、他の専門分野を理解出来る時代ではなくなってしまったけど、ファインマンを思い出して出来るだけ自分の理解出来る例えに単純に置き換えて理解する努力くらいしてみようとは思える……。ほんとに科学が楽しかった初心だけを詰め込んだような本。 科学の話あんまり出てこないけど。ドラム叩いたり暗号解読したり金庫破ったりしてる。 ファインマンの多才さに驚かされる。こんなふうに生きられたら良いなあ。
Posted by
特に下巻は科学の本質を追求する姿勢とは何か という点を思い知らされた。 このような姿勢・視点を持っていれば、世の中興味深いことに満ちていると感じられるのではないだろうか。
Posted by
メモ→ https://twitter.com/lumciningnbdurw/status/1406578230241284100?s=21
Posted by
小説と思っていたらノーベル物理学受賞者のエッセイであった。そんなことも知らずに読んでいた。子供の時からの楽しいエピソードが並ぶ。 小説の主人公のようにイタズラずきで愛せる。 ご冗談でしょう、ファインマンさん、は本当に言われた言葉だったとは。
Posted by
エセ教育。 知識になっていない知識。 理論は完璧に暗記しているのに、それを現実の出来事に当てはめられない。 どこまでも文字と数でしか考えてない。 今も何も変わってない。 教科書もきっと同じなんだろうな。 相当前に書かれた本のはずなのに、何ひとつとして過去のものになっていない。 こ...
エセ教育。 知識になっていない知識。 理論は完璧に暗記しているのに、それを現実の出来事に当てはめられない。 どこまでも文字と数でしか考えてない。 今も何も変わってない。 教科書もきっと同じなんだろうな。 相当前に書かれた本のはずなのに、何ひとつとして過去のものになっていない。 このコロナの対応ひとつでもそうね。 議論にならない議論を重ね、都合の良いデータを作り上げ、現実から目をそらす。 真偽不明だけど信じやすい声に振り回される。 コロナ以前に大きな病に侵されている。
Posted by
人生の中で体験したこと、よくここまで詳細に覚えてるな!!!と思う。 そして好奇心とフットワークの軽さがすごい。 これはどうしたら身につくものなのだろう。 子どもの頃ラジオを分解して修理するのが好きだったから? お父さんが色んな話をしてくれた(ゼロという概念がどうして生まれたか、...
人生の中で体験したこと、よくここまで詳細に覚えてるな!!!と思う。 そして好奇心とフットワークの軽さがすごい。 これはどうしたら身につくものなのだろう。 子どもの頃ラジオを分解して修理するのが好きだったから? お父さんが色んな話をしてくれた(ゼロという概念がどうして生まれたか、制服を着ている人たちと着ていない人たちの違いなど)からというのも一因かも。
Posted by
ノーベル賞を受賞したアメリカの物理学者ファインマンのエッセイ。本人の体験談が短編集のような形式になっていて読みやすい。専門用語も少なく自分のように物理学をほとんど習っていなくても楽しめた。 教科書だけ丸暗記して実際なんのことか理解していない学生の話は、自分が受験勉強をしていたとき...
ノーベル賞を受賞したアメリカの物理学者ファインマンのエッセイ。本人の体験談が短編集のような形式になっていて読みやすい。専門用語も少なく自分のように物理学をほとんど習っていなくても楽しめた。 教科書だけ丸暗記して実際なんのことか理解していない学生の話は、自分が受験勉強をしていたときを思い出した。また、物理学者なのに、ドラム演奏をしたり金庫の開け方や様々な外国語を学んだりなど、ファインマンが好奇心旺盛なところが節々から伝わってきた。 好奇心を無くさず、興味を持ったものには納得いくまで理解をするという姿勢は、自分も死ぬまで持っていたいと思えた。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ブラジルの教育や数学や物理の教科書のエピソードに彼の想いが如実に顕れている。非常に今の日本にも耳に痛く、学ぶべき考えがそこにある。理系学生を始め多くの人達に読んでもらいたい作品です。 私は、本質を追求しなければならないのは、科学の分野に限った話ではないと思う。 最後の項で科学者は誠実に他の者に説明せよ、とあるが、それは人の心の問題を語る者であろうが、政治の世界にある者であろうが、皆同じであると感じるからだ。 そして、また、それは話を聞く側の我々…、学問の徒である場合やごく普通の市民としても、本質の理解に到るよう勤めなければならない。 目の前の何気ないこと、それらの物事を常に好奇心を持って本質まで突き詰めること、それができたなら… 思考停止してしまいがちな、この国の人らに広く読んでもらいたい書籍であると思います。 星★★★☆ (3.5点)
Posted by