ご冗談でしょう、ファインマンさん(下) の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
ちょっと難しい数字は出てくるけど それはお話のちょっとしたネタなので まったく知らなくても問題がないです。 まったくもって飾らない人だなぁ。 ドラムをたたくのが大好きで、 一度のめりこんだものはことごとくものにしちゃう 動く好奇心の塊。 生きている彼を見たかったなと思います。 面白いお話もあるけど 考えさせられるものもあるのよね。 それは教科書のお話ね。 ファインマン先生、何度もその教科書が あかーん(笑)ようで噴火しているのよね。 まあ、教科書というものはね… あとがきだけ少し知識が必要かも。 ただね、量子力学なので 関わったことのない人は軽く読む程度に とどめることを推奨します。
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4 コーネルからキャルテクへ ブラジルの香りをこめて(続) ・ラッキー・ナンバー そろばんの達人と計算の勝負をする話。近似法恐るべし! ・オー、アメリカヌ、オウトラ、ヴェズ ブラジルでの物理講義をポルトガル語で行う。 ・言葉の神様 中国語には中国語もどきで。 ・親分、かしこ...
4 コーネルからキャルテクへ ブラジルの香りをこめて(続) ・ラッキー・ナンバー そろばんの達人と計算の勝負をする話。近似法恐るべし! ・オー、アメリカヌ、オウトラ、ヴェズ ブラジルでの物理講義をポルトガル語で行う。 ・言葉の神様 中国語には中国語もどきで。 ・親分、かしこまりました! ラスベガスでギャンブルの詐欺師に声をかけられる。儲ける仕組みを逆手にとって困らせてやる。 ・断わらざるを得ない招聘 そんな法外な給料を貰ったら自分がダメになってしまう。 5 ある物理学者の世界 ・ 「ディラック方程式を解いていただきたいのですが」 日本語のお勉強。相手を知り丁寧語を使う。 ・誤差は七パーセント 実験結果の誤差9%に7%の訂正あり。16%か2%かどっち向きの訂正だ? ・一三回目のサイン 講演料を貰う手続きがめんどくさい。サインの回数を制限することを講演の条件に。 ・唐人の寝言 ノースカロライナに州立大が2つある?行かねばならないのはどっちかを探る。 ・それでも芸術か? 自分の描いた絵を売ることに。高い値を付けるだけで価値が上がる。 ・電気は火ですか? 科学を知りたいのではなく、宗教を都合よく解釈するための質問だった。 ・本の表紙で中味を読む 大量の教科書を評価する。表紙だけで中身が空白の教科書に良い点をつけている委員がいるとは。 ・ノーベルのもう一つの間違い ノーベル賞を貰ったら、面倒なことに正装して素人相手にいろいろスピーチしなくてはならない。 ・物理学者の教養講座 なんと物理学者の自分が、マヤ文明の話を物理学者に聞かせることに。 ・パリではがれた化けの皮 調子に乗ってドラマーとしてコンテストに出たものの、、、 ・変えられた精神状態 自我の場所を脳の中から胸や腰、さらには体の外に移動してみることにチャレンジ。 ・カーゴ・カルト・サイエンス 自分を欺かない。素人相手でも決して嘘を言わない。科学にはこの姿勢が大切。
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ファインマンについては全く知らなかった。本著を通してファインマンが貫く好奇心の強さと自分の目で見て体験することの大切さが伝わってきた。周囲に流されることなく、自分で感じたままに、素直にかつ謙虚に、何事にも思いの向くままにトライしてみる。ノーベル賞をとったことがすごいのではなく、そ...
ファインマンについては全く知らなかった。本著を通してファインマンが貫く好奇心の強さと自分の目で見て体験することの大切さが伝わってきた。周囲に流されることなく、自分で感じたままに、素直にかつ謙虚に、何事にも思いの向くままにトライしてみる。ノーベル賞をとったことがすごいのではなく、その生き方がかっこいいなと素直の思えた。いい本だった。物理はよくわからないけど。
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ファインマンさんが大学教授になって以降のエピソード。来日したときの日本旅館のエピソードが楽しい。ノーベル賞を取って、有名になるってことは、楽しいことでもないんだなと思った。
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上巻に引き続き面白い。友達が多いのが羨ましい。率直で合理的だからかな。敵はいなかったんだろうか。 巻末のカーゴカルトサイエンスの話、自分の本業を省みると、自分はカーゴカルトプログラマーだなと自戒。
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固定観念に常に疑問を呈する姿勢が痛快だし、サンバを打ち鳴らす天才物理学者の画を思い浮かべるだけで最高。全体通して大部分は愉快なエッセイだが、時々思ってもいない角度からえぐられるような深い話になる。私が印象に残ったのはシカゴかカルフォルニアか選択で悩むところ。権威・安定・欲望で満た...
固定観念に常に疑問を呈する姿勢が痛快だし、サンバを打ち鳴らす天才物理学者の画を思い浮かべるだけで最高。全体通して大部分は愉快なエッセイだが、時々思ってもいない角度からえぐられるような深い話になる。私が印象に残ったのはシカゴかカルフォルニアか選択で悩むところ。権威・安定・欲望で満たされる生き方ではなく、知的好奇心を持ち続ける事が自分らしい生き方だと選んだ所にグッときた。真の自由とは何なのか?考えさせられる。
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上巻に続き、ノーベル賞物理学者ファインマンの回顧録。全く物理とは縁のない話題を、物理学専用脳が表現するとこのような文章になるのだろう。すごく特殊で独特の感性の為せる技とも言える。面白い。
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自分を叱咤激励してくれる本です。 著者は、社会に対する厳しい目線も持ちながら、同時に、愛情にもあふれている。好奇心、正直さ、ユーモア・・・そういった言葉がとてもよく似合う。 著者のようになりたいなとつくづく思う。 4 コーネルからキャルテクへ ブラジルの香りをこめて(続)...
自分を叱咤激励してくれる本です。 著者は、社会に対する厳しい目線も持ちながら、同時に、愛情にもあふれている。好奇心、正直さ、ユーモア・・・そういった言葉がとてもよく似合う。 著者のようになりたいなとつくづく思う。 4 コーネルからキャルテクへ ブラジルの香りをこめて(続) ラッキー・ナンバー オー、アメリカヌ、オウトラ、ヴェズ 言葉の神様 親分、かしこまりました! 断わらざるを得ない招聘 5 ある物理学者の世界 「ディラック方程式を解いていただきたいのですが」 誤差は七パーセント 一三回目のサイン 唐人の寝言 それでも芸術か? 電気は火ですか? 本の表紙で中身を読む ノーベル賞のもう一つの間違い パリではがれた化けの皮 変えられた精神世界 カーゴ・カルト・サイエンス
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メディアマーカーでは登録者が上巻の半分くらいだが、下巻の方が断然面白かった。 ブラジルでの当時の教育方法が日本に似ていて、というより、日本以上に日本的だったことに驚いた。授業中に質問はしないどころか、質問をするとむしろ授業の邪魔をしていると思われたり、具体的な事例を出すように問わ...
メディアマーカーでは登録者が上巻の半分くらいだが、下巻の方が断然面白かった。 ブラジルでの当時の教育方法が日本に似ていて、というより、日本以上に日本的だったことに驚いた。授業中に質問はしないどころか、質問をするとむしろ授業の邪魔をしていると思われたり、具体的な事例を出すように問われても、答えられないという。 「誰も何も本当は理解していないのに、ただひたすら試験にパスし、次に来る者もまた試験にパスできるように教えるという自己増殖的なこのシステムの中で、いったいどのようにして真の教育ができるのだろうか。」日本以外にもこんな教育制度の国があったとは。 下巻でもファインマンの好奇心旺盛ぶりのエピソードはつきなかった。ファインマンは博打はやらないのだが、ラスベガスでプロの博打うちと話して、そのからくりについて、「だからこの世の中のからくりというものは、よくよく知らなくてはならない」とは、普通の学者では出てこないだろうなと感心してしまった。
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上巻に比べ、下巻は数学・物理学の問題を解く話が出てくるため、やや硬い印象。天才らしい変人さや頑固なところも若干見えたり。しかしながら、音楽や芸術に入れ込んでそれなりの成果を出したり、オカルトにも真面目に足を突っ込んだりと、好奇心の赴くままにさまざまなものを楽しむ姿勢は変わらない。...
上巻に比べ、下巻は数学・物理学の問題を解く話が出てくるため、やや硬い印象。天才らしい変人さや頑固なところも若干見えたり。しかしながら、音楽や芸術に入れ込んでそれなりの成果を出したり、オカルトにも真面目に足を突っ込んだりと、好奇心の赴くままにさまざまなものを楽しむ姿勢は変わらない。 大学における講義と試験の問題、学校の教科書問題は日本の話ではないが、日本の教育現場においても同様で耳の痛い話である。 「人がどう思おうと、ちっとも構わない」のがモットーなのだそう。なかなかできることではないです。。。
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