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夢十夜 の商品レビュー

4.3

53件のお客様レビュー

  1. 5つ

    23

  2. 4つ

    16

  3. 3つ

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2024/10/11

絵画と共に楽しめる夢十夜。 空想世界が少しイメージしやすく良い。 個人的に全世代通して、小説という読みものの中で最も好きな作品のひとつ。 夢。不気味で意味不明な世界にひとり取り残される恐怖。ふと「あぁ、夢か」と気づき安心する感覚。 そうとわかれば冷静に自分は今どんな夢を見ている...

絵画と共に楽しめる夢十夜。 空想世界が少しイメージしやすく良い。 個人的に全世代通して、小説という読みものの中で最も好きな作品のひとつ。 夢。不気味で意味不明な世界にひとり取り残される恐怖。ふと「あぁ、夢か」と気づき安心する感覚。 そうとわかれば冷静に自分は今どんな夢を見ているのかと観察する。 全くリアリティのない幻想的な世界観なのに非常にリアリティを感じる。 対比する作品すらなく、追随する作品もないと思っている。 夏目漱石の作品の中でも異彩を放つ名作中の名作。

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2024/05/14

文豪夏目漱石が書いた「第一夜」から「第十夜」までの短編集。「こんな夢を見た」という出だしから始まるところが印象的。幻想的でちょっと不気味で不思議な夢の物語。 「第一夜」の話は美しい話だったが、他は不気味で不思議な話。中でも「第三夜」の話が怪談のようで怖かった。「第六夜」は鎌倉時代...

文豪夏目漱石が書いた「第一夜」から「第十夜」までの短編集。「こんな夢を見た」という出だしから始まるところが印象的。幻想的でちょっと不気味で不思議な夢の物語。 「第一夜」の話は美しい話だったが、他は不気味で不思議な話。中でも「第三夜」の話が怪談のようで怖かった。「第六夜」は鎌倉時代の運慶が明治時代に現れて仁王像を彫っているという不思議な話。 以前黒澤明監督の映画「夢十夜」を観た覚えがあり、映画の方ももう一度観てみたいと思った。

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2022/02/13

図書室にあったので読んでみた本。 夢の話をファンタジーではなく夢として文章にできる作者は流石だなと思う。文字通り夢中になった。 挿絵が現実から夢においていかれる様な不思議を感じさせてくれた。 私も絵でこの話を描きたくなったので描く。

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2019/01/12

「あやしい絵本」で紹介された絵本のうち50冊ほどを、順に読んでみましょう。 絵本というより 挿絵のある普通の本といった感じで、たぶん原作通りの文章をちゃんと読まなければいけません。 1〜3夜まで読んだら飽きてきたので、最後の10夜へ飛んで、読み終わりにしました。 2017/1...

「あやしい絵本」で紹介された絵本のうち50冊ほどを、順に読んでみましょう。 絵本というより 挿絵のある普通の本といった感じで、たぶん原作通りの文章をちゃんと読まなければいけません。 1〜3夜まで読んだら飽きてきたので、最後の10夜へ飛んで、読み終わりにしました。 2017/11/29  予約 12/7 借りて読み始め、1〜3夜、10夜だけ読み、終わる。

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2020/12/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

印象的な話が多く、どれも前後の話を書いて少し長く読ませてほしいと思う。第一夜と第三夜と第七夜は特に読んでみたい。でも短編だから良いのかな。 第七夜はやけにドキドキする話だった。行き先の分からない船でも、乗っているほうがいいというのか。決心をしてもその瞬間は後悔するものなんだろうか。 こんな夢を見てみたい。

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2015/09/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

短くても大変深い話ですよ。メモメモ。 第一夜 もう死にますと云う女。「百年待っていて下さい」日が東から出て西へ落ちた。いくつも数えた。百年がまだ来ない。石の下から百合の花が咲き露が落ちた。「百年はもう来ていたんだな」 第二夜 自分は侍で、和尚を殺そうとしている。悟らなければ和尚の命が取れない。無になろうとするがなかなかなれない。 第三夜 盲目の子供を負って、子供と話をしながら森の中に入っていく。雨が降っている。今から百年前の文化五年の辰年のこんな闇の晩に…。 第四夜 広い土間の真ん中に涼み台と床几。片隅に爺さんが一人で酒を飲んでいる。肴は煮しめ。神さんがいろいろ訊くがはっきりと答えない。子供が三、四人いる柳の下で爺さんは、手拭いを綯って置き、蛇になるからと笛を吹く。 第五夜 軍(いくさ)で生擒(いけどり)になって敵の大将の前にいる。死ぬか生きるか。死ぬ前に一目思う女に逢いたい。鶏が鳴くまで待つ。女が馬に乗って来る。鶏の声。馬の蹄の跡。 第六夜 運慶が仁王を刻んでいる。見ているものは、明治の人間。どうして今時分まで運慶が生きているのか。木の中に埋まっているのを掘り出す。彫刻とはそんなものか。 第七夜 大きな船に乗っている。どこへ行くのか。いつ陸へ上がれるのか。いっそ身を投げて死んでしまおうか。異人の星座の話。洋琴(ピアノ)を弾く若い女と唱歌を唄う背の高い男。ますますつまらなくなった。とうとう死ぬことに決心した。 第八夜 床屋の鏡の中に映るもの。庄太郎と女。豆腐屋が喇叭を吹いている。化粧をしてない芸者。白い着物を着た男が鋏と櫛を持ってくる。金魚売りを見たかと云う。大きな声。自転車の輪と人力の梶棒。鋏の音。粟餅屋。十円札の勘定をする女。 第九夜 若い母と三つになる子供。父はどこかへ行った。夜に母は子供を背負って出かける。古い神社。夫の無事を祈る。子供が目を覚まして泣き出すこともある。子供を待たせてお百度を踏む。夢の中の母の話。 第十夜 町内一の好男子の庄太郎は、夕方になると水菓子屋の店先で女の顔を眺めている。あまり女が通らない時は、水菓子を見ている。色ばかり賞めるが買ったことがない。ある夕方、籠詰めの大きい水菓子を買った女の荷物を持って、庄太郎は帰って来なかった。七日目の晩に、ふらりと帰ってきた。七日六晩、豚と闘ってきたらしい。 不明なことが多かったのでいろいろ調べていくつかの解釈を読んだ。 ちょ、漱石さん…いやま、誰もが想像し得ることなのかな。全部が本人かと思ったけど、九夜の夢の中で母に聞いた話というのもある。ということは三つの子が自分か。 画が相変わらず美しくて少し不気味。漱石の似顔絵はよく見る肘をついた姿。 十夜の豚、なんじゃこりゃと思ってたらそういうことですか。そうですか。 絵本として読むには大人向けですね。

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2015/01/05

【勝手に木曜会】◆夢幻の境地・漱石の『夢十夜』を金井田英津子の版画で美しく表した画本。◆この本で読むと、第十夜がすごくよい! 漱石の神経・滑稽・ペーソスがうまく描かれている。◆テキストも再読して…… 今回は漱石における彼岸に導く「赤」の色が気になった。色彩に着目して漱石を再読して...

【勝手に木曜会】◆夢幻の境地・漱石の『夢十夜』を金井田英津子の版画で美しく表した画本。◆この本で読むと、第十夜がすごくよい! 漱石の神経・滑稽・ペーソスがうまく描かれている。◆テキストも再読して…… 今回は漱石における彼岸に導く「赤」の色が気になった。色彩に着目して漱石を再読していきたい。 ◆読了のために何度も寝落ち …… そして感想UPするためにスマホ片手に寝落ち …… 。しかし、それがとっても気持ちよいという、なんとも不思議な一冊。

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2014/11/09

素敵。とにかく買ってよかった。 本当に夢十夜によくあってる。 金井田さんに今作と『猫町』で惚れ込んでしまったので他のも買おうか検討中。

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2014/08/24

夢十夜。 とてもうつくしいもの、どこか恐ろしいもの、そこはかとなく滑稽なもの。 パロル舎の装丁が素敵だ。 第一夜も綺麗でいいけど、「今に蛇になる」という声を信じて追いかけた、第四夜の不安な終わり方が好き。

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2014/07/27

緒川たまき、朝日140421 第一夜 不思議 もう一度 第九夜 読めた集中 しみじみ なみだ感 すぐ読める。読むたびに。きっと。

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