夢十夜 の商品レビュー
挿絵があるってんで買った。 見開きごとに紙の色が違い、絵もすごく合っていてページをめくるたびにドキリとする。 あと、こんな偉大な作品に対していまさらな感想で、言い尽くされてると思うけど、「こんな夢をみた」という書き出しはいらない。
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「他人の夢の話ほどつまらないものはない」などとよく言われるが、夢には脈絡がなく掴みどころのないものが多いことを思えば、およそ語り手に対する親密な興味でもない限り、退屈を覚えてしまうのも仕方が無いというもの。 脈絡のなさという点について言えば、「こんな夢を見た。」から始まる本書の...
「他人の夢の話ほどつまらないものはない」などとよく言われるが、夢には脈絡がなく掴みどころのないものが多いことを思えば、およそ語り手に対する親密な興味でもない限り、退屈を覚えてしまうのも仕方が無いというもの。 脈絡のなさという点について言えば、「こんな夢を見た。」から始まる本書の夢の話とて例外ではない。 しかし読み終えたときに感じる居心地の悪さはまさしく奇妙な夢から覚めた後のそれであり、その感覚はどこか懐かしく甘美でもあって、不思議ともう一度読み直してしまうのである。
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既読作品だけれど、装丁に惹かれて再読。 版画ひとつで随分印象が違った。 自分の好みではないのだけれど、ものすごく雰囲気のある版画で より闇の世界が広がって見える。大判な事もあり読みやすいと思う。
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こんな夢をみた-で始まる10のお話。夢らしく、つじつまは合わないし、意味があるのか、何を表しているのかわからない。けれど、あの夢を見て目覚めたときの、不安や恐怖が心のどこかに残っているような感じが確かに伝わってきます。添えられた版画も夢の風景をかいま見せてくれます。
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「こころ」より「坊っちゃん」より、この作品が好きです。教科書で一夜を読んですぐにこの本を買いました。
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こんな夢を見た・・・・この第一声から ぐんぐん不思議な世界に 吸い込まれていきます。 夏の夜 寝苦しくて眠れない時に読んで怖くなり 更に眠れなくなる・・・? 何故か私の夏の定番です(^^)
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高校時代、現代文の先生に見せてもらって気にいったので次の日すぐに買いに行きました。 漱石の不思議な夢の世界が版画と装丁によって、さらに魅力的に表現されています。 持ち歩いて読むというよりは、寝る前に1話ずつ読むのがいいと思いました。
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現在(明治)を始め、神代・鎌倉・100年後と、10の不思議な夢の世界を綴る。 「こんな夢を見た」という書き出しが有名。
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今まで何度か読みかけたけど、いまいち入ってこず。 だけどこれは、夢の不思議な感じがすっと入ってきて面白く読めた。 一夜から十夜まで、どれも脈絡も起承転結もないし、 最後もわけわからない感じで終わっている話ばかりだけど、 それがまさに夢記録、という感じ。 金井田英津子さんの版画が世...
今まで何度か読みかけたけど、いまいち入ってこず。 だけどこれは、夢の不思議な感じがすっと入ってきて面白く読めた。 一夜から十夜まで、どれも脈絡も起承転結もないし、 最後もわけわからない感じで終わっている話ばかりだけど、 それがまさに夢記録、という感じ。 金井田英津子さんの版画が世界観とすごく合っている。 文豪×金井田さん作品、他にもあるようなので読んでみたい。
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音楽でたとえるなら レディオヘッドのような・・そんな小説。 難しいけど・・・深いね。 ①死直前の女性/仕方ない/100年待つ/100年に気付く ②和尚/侍/無念/悟り ③子をおぶっている/鷺/重くなる/100年前に殺した ④爺さん/蛇/深くなる、夜になる、真直になる ⑤生捕...
音楽でたとえるなら レディオヘッドのような・・そんな小説。 難しいけど・・・深いね。 ①死直前の女性/仕方ない/100年待つ/100年に気付く ②和尚/侍/無念/悟り ③子をおぶっている/鷺/重くなる/100年前に殺した ④爺さん/蛇/深くなる、夜になる、真直になる ⑤生捕られる/死ぬ前に会いたい女/天探女(あまのじゃく) ⑥運慶/仁王/明治の木には仁王は埋まっていない ⑦船/天文学/身投げ/無限の後悔 ⑧床屋/鋏ちゃきちゃき/金魚売/金魚/鏡の中 ⑨戦争/子供を縛っておいて百度参り/とくの昔に父殺されている ⑩庄太郎/パナマの帽子/大量の豚/ステッキ/7日間叩き続けるが最後に力尽き舐められる
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