黒い家 の商品レビュー

貴志祐介(著者)

2009/10/04

一番怖いのは、包丁を持った殺人鬼。
それを骨の髄まで実感させてくれる本。
犯人から逃げている所なんか、読んでるこっちが息を詰めてしまう程。
圧巻でした。

2009/11/12

生命保険会社で働く若槻慎二は、顧客とのトラブルも処理する保険の査定主任としての日々を忙しく過ごしていた。
そんなある日、なぜか若槻を名指して呼び出す菰田という顧客からクレームが入る。呼び出されるまま、菰田重徳という顧客の家に赴いた若槻は異臭が家中に染み渡っているその家で、子供の首つり死体を発見。第一発見者となってしまう。
その際の子供ではなく自分を見ているという重徳の異様な態度に不信を持った若槻は保険金詐欺に伴う殺人だと確信するが・・・

人間性を失った人の怖さを見せられた気がする、終盤に向けて緊張感が高まっていくのも良い。
異形の存在がでるホラーとは違ったリアリティのある怖さを強く感じた作品

ただし一点、10年以上前の作品なので仕方ない部分もあるけれど自閉症に関する認識には引っかかるものがあった。単に強い引きこもり気質のような捉え方をしているのではないだろうか。

2011/10/21

第4回日本ホラー大賞受賞作品。

これを読んだ頃、ホラー小説にハマッててイロイロ読みましたが、
文句なしでこれが一番怖かった！！
幽霊も出てこないし、怪奇現象も起こらない。
登場人物はミンナ生身の人間なのに、
どのホラー小説よりもゾクゾクしました。

怖くてもう読みたくナイのに、
気になって続きを読んじゃうんです。

2009/10/07

「最後のほう、ページめくるのが怖くていやになってくるからｗｗ」
と、友人に薦められて（薦めるっていうんか？それ…）読んだ一冊。

ほんとに最後のほう、ページめくるのが怖かった；；
（お茶飲みながら読んでると、飲むのわすれます。）

2009/10/04

おもしろかったです。続きが気になって２・３日で一気に読んでしまいました。
読み進めていくうちに、じわじわと怖くなりました。人間がいちばん怖いんだと思わされます。
表紙ジャケットもこの不気味な雰囲気がよくでてますね（苦笑）

2009/10/04

黒い家での描写が凄かった。
コワイだけじゃなく、主人公が過去のトラウマから救われるくだりにはホッとさせられた。

2009/10/04

怖い。この小説を読んで改めて思い知った事。
それは、世の中で一番怖いのは幽霊でもなくお化けでもなく
人間だという事。

2009/10/04

『ISOLA』が第３回日本ホラー小説大賞の佳作で『黒い家』が第４回の大賞を獲得したのはご存知の通り。『パラサイトイブ』以降、叙情よりも客観的描写を論文のように積み重ねる理系ホラーが流行した。こちらはその流れを汲んで一見客観的描写の積み重ねで物語に惹き込むのが巧みなんだけど、最終的には、気づかぬウチに心理的な部分、叙情的な部分の怖さに誘導されてたりする。理系ブームをふんでのアウフヘーベンってわけで、今の世代のホラーの完成されたスタンダードだと思います。

最初に読むべきはやはり『黒い家』。生命保険詐欺にまつわる話で別に幽霊も何も出てこないんだけど、恐怖を題材としている点で間違いなくホラー。ちなみに同名の映画は「目が腐る」出来。

2009/10/07

これぞホラー！

クリムゾンといい、
追われるホラー世界一ですね、
と貴志さんに言いたい！

世界のホラーを読んでないですけれど。。。

ちょっとあぶないなーって人が町とかにいますよね、
そういう、人の表現がぴかいち！

そういうひとに追われるのがいちばんこわいとおもう。

ってことがわかりました。

おすすめ！です！
夜ひとりであるくのがこわくなった！

2009/10/04

最初はつまらない。
でも途中からすごくおもしろくなるので挫折せずに読んで欲しい。
繰り返して読むタイプの本じゃないと思う。