黒い家 の商品レビュー
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本屋の特設コーナーにあり、惹かれて手に取り、そのまま、ほぼ一気読みしました。 噂に違わぬ怖さでした。グロいところや痛々しく感じるところも…。専門的な説明の箇所もあり、勉強にもなりました。ところどころ、時代特有の物が出てきますが、今から20年以上前の作品には感じられませんでした。最後の黒い家の全貌について明らかになるシーンは、アメリカのとあるシリアルキラーを思い出しました。 恐れながら読んでいましたが、唯一、恵が出て来るシーンは、ホっとしました。しかし、もし自分が恵ならあんなにすぐに立ち直れるか…と思ったり… 怖かったですが、面白かったです。でも、寝る前に読んではダメですね…しばらく眠れなさそうです。
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保険会社の内情が細かく書かれていて分かりやすかった。自分自身、過去に葬儀関係の仕事をしていたため、縊死したとき(定型、非定型)の遺体の変化や警察の対応等リアリティがあって「そうそう、こういう感じだったなぁ」と思い返しながら読めたため頭に入ってきやすかった。 最初は、「どう考えても重徳が怪しい!!!早く警察に突き出せ!!!」と思っていたが、後半になって 実は幸子の命令だったと分かって戦慄した。 若槻と同じように、幸子は被害者だとばかり思っていたのに!重徳ごめんご(т-т) 腕を無くした重徳に笑いながら腕が無いことを伝えるシーンや、黒い家で若槻たちを探すシーンが特に怖かった。その後、会社に乗り込んでくるシーンは絶望を感じちびりそうになったが、その後揉み合いになった時は「いけー!やれー!」という気持ちで全力で応援した。 最後までヒヤヒヤが止まらなかった。本を開いた時は字の多さに気が遠のいたが、読むのが苦手な私でも最後まで一気に読むことができた。本当に面白かった。
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先ずストーリーもさることながら、保険業界の緻密な描写に驚嘆。これにより更に、ストーリーの説得力、深みを担保している。徐々に菰田幸子へ疑念がシフトしていくのだが、ヒントの散りばめ方や若槻の苦悩、挿話の秀逸さを織り交ぜることで、単なるサスペンスとならない、我々現代人にモラルを問う大きな作品となっている。更に恵が唯一の光となり、我々が持たねばならぬ道徳の矜持を思い起こさせる。だが、やはり圧巻なのはラストに向けての菰田幸子との緊張手に汗握る対峙シーンだ。素晴らしい、という言葉に尽きる。情景がまるでシネマのように浮かび、時にそろりと、時に疾走しながら恐怖を訪れさせる。また、三善のような人物が毒牙にかかるというのも、凶悪さを引き立てる。随所に菰田幸子の禍々しさを表す力があった。 一点だけ、もう少し醍醐教授の登場が多いと良かったなあと、金石へのリアクションや恵を心配したりを気にしてしまった。
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読みやすいからこそ、背景がハッキリと想像できて恐怖がさらに助長されます。 サイコパスが何故生まれるかという問題定義も納得できる話の展開で、古い本でありながら現代社会の道徳観念の低迷にも関わる作品だと思います。
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ゾクゾクと緊張感のある展開が味わえるホラー作品とうだけでなく、社会問題についても考えさせされるようなとても良い作品だった。
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得体の知れない怪異的な怖さではなく、人間の怖さと恐怖が描かれた作品。 怖さだけというならかなり怖かったが、ストーリー性という点では個人的には物足りなさを感じてしまった。
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保険会社に勤務する主人公が保険金殺人に巻き込まれる話。犯人は何となく分かるものの、描写や話の進み方が不気味で気持ち悪くなってくる。私だったら同じようなことが起きたら退職するし引っ越すに違いないと思った。主人公のトラウマ?は解決したが、犯人は死んでしまったので結局は真相は想像にお任せします、ということかな?終わり方も何とも言えない感じだった。 (読書メーターからの転記)
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高校生の頃に初めてホラーに挑戦し、衝撃を受けた作品。 文字を読んでいるだけなのに、本当に自分が追いかけられているかのような臨場感。 最高でした、、、、
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今自分が住んでいる辺りが物語の舞台であった為 、文章からシーンのイメージを受け取りやすかったのもあり恐怖倍増でした^^ 作者様の【新世界より】を読んだ時にも思いましたが、追われるシーンの盛り上げ方が素晴らしく思わず「こわっ」と呟いてしまうほどでした。 この作品の舞台は広くないです...
今自分が住んでいる辺りが物語の舞台であった為 、文章からシーンのイメージを受け取りやすかったのもあり恐怖倍増でした^^ 作者様の【新世界より】を読んだ時にも思いましたが、追われるシーンの盛り上げ方が素晴らしく思わず「こわっ」と呟いてしまうほどでした。 この作品の舞台は広くないですが、綿密な文章の積み上げ方が迫り来る恐怖を濃密にしているのをヒシヒシと感じました。 久しぶりにいいホラーが読めました。 ネコにシュレディンガーって名前つける恵ちゃんが素敵ですね。ペトロシアンの由来だけよく分かりませんでしたので誰か教えてください笑
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ホラーのベル初挑戦作品。産後の入院中に読んでいた。ヒトコワ系。描写がグロテスクだったし、登場人物が猟奇的過ぎて、途中で気持ち悪くなって挫折しかけた作品。読んでいてつまらなくて挫折した作品は今まで結構あったけど、気持ち悪い・怖いから挫折しそうになったのは初めてだった。ここまで文章で恐怖を表現できるのがすごい。
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