黒い家 の商品レビュー
再読。最初は仕事場面の精密さに疲れてしまって積読に戻してしまった作品。 読み直してみると後半からの恐ろしさが読む手を止めないノンステップホラーに豹変。 迫力ある日本家屋の描写やシンプルな凶器、搦手、執念の恐ろしさのジャパニーズホラーの傑作という印象。人間の恐ろしさが目の前まで迫っ...
再読。最初は仕事場面の精密さに疲れてしまって積読に戻してしまった作品。 読み直してみると後半からの恐ろしさが読む手を止めないノンステップホラーに豹変。 迫力ある日本家屋の描写やシンプルな凶器、搦手、執念の恐ろしさのジャパニーズホラーの傑作という印象。人間の恐ろしさが目の前まで迫ってくるような恐怖。 さかさ星が面白かったので過去作のこの本を手に取ったけど、貴志先生は本当にホラーを描くのがうまいなあと。新世界よりも積読中なので読むのが楽しみ。
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後半はノンストップでした。 保険マンが訪れた黒い家で第一発見者となった首吊り死体。 父親が怪しいと疑いをかける若槻保険マンだけどほんとの黒幕は… 眉間に皺をよせながらグロい情景想像しながら一気読みでした。 サイコパスにしてしまったのはその人が育ってきた環境が影響していて、育ち方が違ってたらその人も普通の人間になれてたかもしれない。 黒い家って黒い塗り壁の家ということだけではなく、その家の中のたくさんの黒い物を示していたんだな。 サスペンスというよりホラーでした。
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競争社会の中で理解出来ない思考の人間や社会的弱者に無意識にレッテル貼りして区別、もしくは差別してしまっていることへの罪悪感。いわゆる「無敵の人」や、モラルが欠如した人間に自分の生活が脅かされるかもしれないという恐怖感。 こういった漠然とした不安感が増幅されるような読書体験。 好...
競争社会の中で理解出来ない思考の人間や社会的弱者に無意識にレッテル貼りして区別、もしくは差別してしまっていることへの罪悪感。いわゆる「無敵の人」や、モラルが欠如した人間に自分の生活が脅かされるかもしれないという恐怖感。 こういった漠然とした不安感が増幅されるような読書体験。 好きです。
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読み始めから、先が読めてしまうのに、主人公や警察が気付かないのにもどかしさを感じてしまった。主人公が虫に詳しく、途中途中に虫で例えるのが虫が得意ではない私にはきつく感じた。しかしながら、サスペンスという意味ではかなりの緊張感と恐怖を感じられお好きな方にはお勧めです。やっぱり、人間...
読み始めから、先が読めてしまうのに、主人公や警察が気付かないのにもどかしさを感じてしまった。主人公が虫に詳しく、途中途中に虫で例えるのが虫が得意ではない私にはきつく感じた。しかしながら、サスペンスという意味ではかなりの緊張感と恐怖を感じられお好きな方にはお勧めです。やっぱり、人間が1番怖いですね。
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保険の外交員が遭遇した子どもの自殺現場?不可思議な現場から外交員が事件に巻き込まれていくサスペンス。
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読みながら思わず「えっ……」と声が漏れました。ホラーとしてすごく楽しめました。文章だけでここまで恐怖するとは思っていませんでした。
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たしかに怖かった。 けど、若槻の行動に納得できない(特に終盤)。たとえば自宅に幸子が侵入したシーン。「いや、ソッコー警察にTELするだろ!」と。しなかった理由をモノローグで説明してはいるものの、それでも首をかしげてしまう。それから、若槻の強靭すぎるメンタルにも驚いた。黒い家の凄惨な現場と心臓を鷲掴みにされる恐怖を味わったら、その後数ヶ月は職場復帰できない気がする...。
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よくあるお化けが怖い、とは違う、人怖いの最高峰。 なにが怖いって、本当にこういう人がいそうで、またそういった人と関わる可能性があるってこと。 自分の想像できないような考え、行動を起こす人物は必ずいるし、そこにこちらが関わりあいたくなくても、向こうが絡んでくる可能性がある。 めちゃくちゃ殺人を犯してたのはちょっとリアリティにかけるかなと思ったけど、お金を得るためならいとわない、お金しか重点を置いてないっていうのも本当に怖い。自分の子供まで殺してる訳だした。 途中何度も蜘蛛や動物のくだりがでてくるが、より動物の本能に近いところで生きてる新人類なんだろうなと思うと、これからこういう人が増えてくるかもしれないと思うとより恐ろしい。 終わりも、これからまた新しく悍ましい体験をするのかも知れない。またこれが最後じゃない、繰り返されるかも知れないと思うと、恐怖と疲れを感じる。
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幽霊は出てこないし、超常現象も起こらない。 ただ淡々と、怖くて面白い小説だった 面白いだけじゃなくて、保険や心理学の雑学も学べてお得な1冊。 よく日本の小説には心理学者が引用されるけど、それ作品の本筋とは関係なくない?学者を使って作品に泊をつけたいだけなのでは?と感じる事がある。...
幽霊は出てこないし、超常現象も起こらない。 ただ淡々と、怖くて面白い小説だった 面白いだけじゃなくて、保険や心理学の雑学も学べてお得な1冊。 よく日本の小説には心理学者が引用されるけど、それ作品の本筋とは関係なくない?学者を使って作品に泊をつけたいだけなのでは?と感じる事がある。 だけどこの小説ではそれが違和感なく、ただ素朴に作品の質を高める為に引用されているように感じた。 あと自分の生活圏と同じ所に主人公が住んでいるから、臨場感があった。 烏丸御池辺りのビルは、夜になると昼とは大きく変わって人が少ない。 ラストシーンが想像できて、怖かった 不満点を挙げるなら、どんでん返しが無かった事と、キャラの掘り下げ 恵が黒い家で非合理的な行動をしている所を読むとイライラした。 隠れてる時に声を出しちゃうシーンは、はたして必要だったのだろうか? 幸子の性格が生まれなのか経験なのか、何回か言及されていたのにも関わらず、特にそこは掘り下げられてないし、強キャラ感だしてた三善はあっさり殺された。 保険営業のおばちゃんも、雑に殺されて可哀想、、、
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