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黒い家 の商品レビュー

4

1048件のお客様レビュー

  1. 5つ

    327

  2. 4つ

    403

  3. 3つ

    200

  4. 2つ

    40

  5. 1つ

    10

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2022/04/23

愛着のある本。ホラーに目覚めたきっかけでもあるし、オカルトが苦手な事を気付かせてくれた恩師改め恩本でもある。 保険金殺人がテーマ。脳内再生は大竹しのぶで間違いないし、その流れで是非映画も見てもらいたい。 彼女の演技が本当に怖い。 人の闇って計り知れない。ひょんなきっかけで、自...

愛着のある本。ホラーに目覚めたきっかけでもあるし、オカルトが苦手な事を気付かせてくれた恩師改め恩本でもある。 保険金殺人がテーマ。脳内再生は大竹しのぶで間違いないし、その流れで是非映画も見てもらいたい。 彼女の演技が本当に怖い。 人の闇って計り知れない。ひょんなきっかけで、自身もその闇に飲み込まれてしまうのやもしれない。考えるだけでぐずってしまいそうだ。

Posted byブクログ

2020/09/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人間が一番怖いと思った作品。 本書には黒い家や菰田幸子から発せられる強烈な「臭い」が要所要所で描かれているのだが、それが何よりもこの作品の生々しさや狂気性、おどろおどろしさを読者に与えているような気がして、個人的にすごく良かった。 自分のフェチ的な部分もあるのだが、臭いには視覚や聴覚を超えて、生理的にダイレクトにくるものがあると思っているからだ。 保険会社の細かな実情なども交えて描かれていたのだが、ホラーという枠に収まらず、保険金犯罪や人間のモラルの崩壊と言った社会的な問題にも触れている。「サイコパス」という題材をこの本が執筆されたという90年代のころから取り扱っていたという点も、この言葉が昨今聞き慣れた存在になっているということから、この本が危惧しているような問題に次第に直面していっているように思う。 この物語で印象的だったのは菰田幸子の狂気性もさることながら、菰田幸子の旦那であり、その心の孤独や傷につけ込まれて取り込まれてしまったであろう菰田幸徳。 幼いころの拙いながらも寂しさに満ちた夢の作文や、動物を可愛がる描写などから、本来優しい心の持ち主なのだと推測できる幸徳は、菰田幸子につけこまれ、保険金の取立てや、腕を切り落とされたり、さらには自殺という最悪の結末を迎える。 彼が悲しく不憫でならない。 良心の呵責の欠如した人間の怖さを描きながら、そんな人間が溢れかえるかもしれないという今の世の中への警鐘と、人格形成における科学にまで触れた、ホラーでありながら非常に深い物語だと感じた。

Posted byブクログ

2020/06/13

97年のホラー大賞受賞作品、生保の裏の実態がよく分かり、それに漬け込む物語。 残念なのは犯人が中盤で分かってしまうこと、最後まで謎が良かった。 だが、中盤以降の犯人のジワジワと迫る残虐さがリアル。⭕️

Posted byブクログ

2020/05/17

生命保険会社に勤務する主人公が、奇妙な契約者と関わり、悲惨な事件に巻き込まれる。貴志祐介さんのホラーテイスト満載の作品。

Posted byブクログ

2020/05/17

生命保険会社に勤める若槻は、自身が第一発見者となった子供の首吊り自殺、その死亡保険金の請求に対して不審を抱き、独自調査を行う。その中で、彼が巻き込まれる恐怖を描いた物語。 本書は、霊的なホラー小説というよりはむしろ、良心の呵責を欠如したサイコパスの異常性からみる人間の怖さを描...

生命保険会社に勤める若槻は、自身が第一発見者となった子供の首吊り自殺、その死亡保険金の請求に対して不審を抱き、独自調査を行う。その中で、彼が巻き込まれる恐怖を描いた物語。 本書は、霊的なホラー小説というよりはむしろ、良心の呵責を欠如したサイコパスの異常性からみる人間の怖さを描いた小説でした。 本書を読んで、筆者が読者に伝えたいのは、人格形成における幼少期の家庭環境の重要性だと感じました。 恐怖シーンが生々しく描かれており、迫りくる恐怖を強烈に味わえる作品でした。ホラー系が苦手な人にはオススメしません。

Posted byブクログ

2020/05/04

20年前に友達に借りて読んだことがあったが、買って読み返してみる。 大まかなストーリーは覚えていたけど、何回読んでも怖いと思うと思う。 データベースが電子化されていなかったり、携帯電話が普及していなかったり、自宅の固定電話に留守電がついてたり、ディテールに古さを感じられるが、...

20年前に友達に借りて読んだことがあったが、買って読み返してみる。 大まかなストーリーは覚えていたけど、何回読んでも怖いと思うと思う。 データベースが電子化されていなかったり、携帯電話が普及していなかったり、自宅の固定電話に留守電がついてたり、ディテールに古さを感じられるが、それでも面白かった

Posted byブクログ

2020/04/10

ジリジリと追い詰めらる描き方が半端ない。 途中から、わたしの足が震えてくるかと思ったくらいに幸子が迫る。 幸子くるって!くるってば!早く!早く!早く!なんかもって!早く!逃げろ!危ないってば!ちょっと!!とっとと逃げろ!ちょっとー!!!!!!! って思いながら読む羽目になった...

ジリジリと追い詰めらる描き方が半端ない。 途中から、わたしの足が震えてくるかと思ったくらいに幸子が迫る。 幸子くるって!くるってば!早く!早く!早く!なんかもって!早く!逃げろ!危ないってば!ちょっと!!とっとと逃げろ!ちょっとー!!!!!!! って思いながら読む羽目になった。 まじで焦る。 迫りくる幸子のせいでピンチに陥るわたし。 本気で怖い。通常の感情が通じない生身の人間の恐怖。あなたの隣にもいるかもしれない、幸子。 気をつけて。

Posted byブクログ

2020/04/02

貴志祐介作品に初挑戦。 人間の怖さに焦点を当てたホラー作品。 主人公に身の危険が迫ってくるあたりから、目が離せなくなりました。貴志祐介の他の作品も読んでみたくなりました。 どんでん返し系ばかり読んでたから、このようなジワジワ恐怖増す系もまたありやなぁ〜

Posted byブクログ

2020/03/23

まじで怖いですこれは。 本読んでてページがめくるのこんなに怖かったことなんてない。 読み終わって3日くらいですがまだ怖いですw 怖くて途中で止められなくて深夜まで読んでしまいましたが、寝るのが怖かった…。 お化けとかそういうのでなく、人の心の闇というか、そういうホラー。...

まじで怖いですこれは。 本読んでてページがめくるのこんなに怖かったことなんてない。 読み終わって3日くらいですがまだ怖いですw 怖くて途中で止められなくて深夜まで読んでしまいましたが、寝るのが怖かった…。 お化けとかそういうのでなく、人の心の闇というか、そういうホラー。 かなり読了感が悪い気もしますが、 忘れられない本にはなると思います。 本のほうが怖いのかもだけど、映画怖くて見られないな。。。。 好き嫌いというより衝撃的です。

Posted byブクログ

2020/03/15

久々にホラー、面白かった。 生命保険とは、統計的思考を父に相互扶助の思想を母として生まれた、人生のリスクを減殺するためのシステムである。←ここすごい納得するまとめ

Posted byブクログ