黒い家 の商品レビュー

貴志祐介(著者)

2023/10/25

すごく怖かったです。
ちょっと主人公にイライラしました。
終盤の展開が激し過ぎてすごくハラハラしました。
数日かけて読んだんですが、途中で夢にも出てきました。本当に怖かった。
ホラー初心者なのでしばらくは暖かいもの読みたいです。

2023/10/24

実際に起こり得る事であり、確かに怖い。
描写も上手く、異質さなども実際に起こりそうで面白い。
少し分厚い文庫だったが先が気になり割とスラスラ読めました。
主人公の鈍臭さが途中イライラしましたが、現実ではそう上手くは行かないよね…。
怪異的ホラーではないが、実際に起こり得るホラー…面白かったです。

2023/10/23

後半まではとても面白かった。
ただ、得体の知れない怖さだった菰田幸子さんが、どんどんプロの殺し屋のように
なってきてしまい現実に引き戻され冷めてしまった。

2023/10/10

国内ホラーの代表作とも言える本作
読もう読もうで何年経ったか…やっと読めて嬉しい
400ページもあって、かつ字も小さいので読み切れるかと思ったのも杞憂でかなり面白かった

普段は短編しか読まないから、
長編にある冗長とも言える表現が後から後からパンチとして効いてくる様に感嘆

個人的にはグッと引き込まれるポイントが3つほどあり、ページを捲る手が止まらなかった。
内容は人怖系で、保険会社の支払い担当というと、自身の前部署と同じなので読みやすくもあった。

オチはもう少し怖くてもいいのかなーとも思った。

なんにせよ名作でした

2023/10/08

ホラーやミステリーは普段読まないのですが、誰かのおすすめで「読みたい本リスト」に入れていたため読んでみることに。
若槻が菰田家にいく時点で、何かおこるんじゃないかと思えて手汗がでてくるくらい怖くて。寝る前に読むことが多いので、シーンとした中で1人で読むのほんと怖かったです。ある種の人のお金に対する執着って、想像を絶するもんだなと。
後半は一気読みでした。

2023/10/07

ホラーの名作。保険会社に勤める男がサイコパスおばさんに徹底的にねらわれる。大竹しのぶが怪演した映画版もおすすめ。貴志祐介未読の人はぜひ本書から。

2023/09/24

生命保険会社に務める若槻慎二の身に起きる物語。

禍々しくおぞましい雰囲気があり鼻を突くような臭いがしてきそうな描写。

そこそこ字が小さくて分厚めの小説だが、読み始めたら止まらなくなってしまった。意外と読みやすい。

猫や犬が残虐に殺されたとされる内容はグロい描写がそこまで苦手ではない私でもかなりきつい。

菰田という三人家族と対峙する物語と思いきや、そこをメインにしつつ保険会社に訪れる客は一癖二癖もある人間ばかり。
今作を読んだら生命保険会社で働きたい人は皆無だろうと思うレベル。

菰田重徳の不気味さを前半押し出しつつ、後半から菰田幸子が暴れ出す展開にゾッとした。金石はまだしも三善を殺せる幸子よ。

金石と若槻の対話が興味深かった。
環境や遺伝から、嗅覚異常、頭蓋骨変形など犯罪者になる理由と推測など。

結局のところお化けよりも人間の方が怖い。

2023/09/21

犯人側の描写以上に、主人公が生業としている生保の業務内容や、モラルが欠如した様々な顧客らの演出が抜群に上手い。

まるで自分が生保の業務に就いていたら、自分もこのような息苦しさの中で日々戦うことになるのか。そしてこれがこの先何年も続くことになるのか。

この息の詰まる没入感が導入部からどんどんと生まれてくる。
否応なしに主人公を通じて生保の人間として働きモラルを欠如した嫌な顧客と対峙し続ける自分を想起しながら、一緒になって凄惨な展開を追いかけていく羽目になる。

元生保の人間だからこそ描ける実務の生々しさ、相手取ってきた顧客の生々しさに当てられたまま、するすると最後まで読めた。

人間が一番怖いを見事に体現した日本ホラー。

2023/09/19

戦慄、絶対絶命…忍び寄る不穏な空気。
読み終わってみると、ただのホラー小説ではなく、裏に隠されたテーマがある作品だった。

保険金殺人、現実にも起こりうるけれど、菰田幸子のような人間に会ったら、とても太刀打ちできそうにない。

2023/09/19

先を読まずにはいられなくなって後半200ページは一気読みしてしまった。中年女性が殺人鬼のためそこまで身体的な怖さは感じにくいはずなのに細かい描写と緊迫感から冷や汗が出るほど。保険の手続きの方を尊敬した。