おやすみ、こわい夢を見ないように の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
沙織はかつての彼氏である剛太から、高校でいやがらせを受けていた。 中学生の引きこもりの弟、父の転勤に家に残る母は無口になるばかり、度重なる剛太からのいやがらせ。 いつかあいつぜってえぶっころしてやると、誓ったあの日。 7つの短編集。 ぶっ殺してやる、死ねばいいのに。 抱えた憎しみは醜い塊となっていつまでもその人の中で腐敗することなく膨張しつづけている。 その先にあるもの、その先につながるものは、消化してやらないかぎり憎しみはいつまでも憎しみのまま。 ムカついたから殺した、とか、短絡的なそういうのはこういうのからつながってくるのかなとか。 自分にはぜってえぶっころしてやると思う人は今のところいない)^o^(
Posted by
角田光代さんの描く闇は静かで恐い。 これは短編集。彼女にふられた元彼が腹いせに犬を盗んだり、部屋から出ない娘に殺意を覚える母親だったり、あらゆる人を殺したがっていた友人の消息をたずねたり。 主人公自身が狂う話が恐い。本人にはそんな感覚もなく、気づけばずぶずぶ壊れていく。 そして、...
角田光代さんの描く闇は静かで恐い。 これは短編集。彼女にふられた元彼が腹いせに犬を盗んだり、部屋から出ない娘に殺意を覚える母親だったり、あらゆる人を殺したがっていた友人の消息をたずねたり。 主人公自身が狂う話が恐い。本人にはそんな感覚もなく、気づけばずぶずぶ壊れていく。 そして、壊れていく人を見る視点の話も恐い。 一体この人はなんなんだか、そのルーツがわからないのだからこれは恐い。 今回の作品も、主人公自身が、もしくは主人公の近くの人が静かに狂っている話、という印象。 どれも後味が悪くてなんともいえないもやもやした読後感。 この本は、あまり好きになれないかも。
Posted by
ダークだけど、悪くなりきれない女子高生が主人公の表題作。 人間関係が一番複雑なのって、高校2年だとかそこいらの年頃かもしれない。 大学に入ったり、会社に勤めはじめてからは、それなりに複雑だけど〜わりと難しかったりねちっこくない。 何でだろうか、10代半ばって人間関係がこじれ...
ダークだけど、悪くなりきれない女子高生が主人公の表題作。 人間関係が一番複雑なのって、高校2年だとかそこいらの年頃かもしれない。 大学に入ったり、会社に勤めはじめてからは、それなりに複雑だけど〜わりと難しかったりねちっこくない。 何でだろうか、10代半ばって人間関係がこじれたりしやすいのだろう。 それは、10代半ばって発展途上でもがきながらバカなことを繰り返して、 ちょっと大人になってゆく時期だからじゃないかな。 そこで、自分のまわりに登場する人たちとゴチャゴチャしながら、戦いながら、多少強くなってゆくんではないか。 それが、同級生だったり両親だったり。 けっこう大切なことだったりするかもしれない…
Posted by
作者の名前から借りた。 短編集 ・このバスはどこへ ・スイートチリソース ・おやすみ、こわい夢を見ないように ・うつくしい娘 ・空をまわる観覧車 ・晴れた日に犬を乗せて ・私たちの逃亡 軽く借りたけど 色々な人の、日常の中にある憎悪、憎悪、憎悪。 ぞっとする感じ。 私は苦手...
作者の名前から借りた。 短編集 ・このバスはどこへ ・スイートチリソース ・おやすみ、こわい夢を見ないように ・うつくしい娘 ・空をまわる観覧車 ・晴れた日に犬を乗せて ・私たちの逃亡 軽く借りたけど 色々な人の、日常の中にある憎悪、憎悪、憎悪。 ぞっとする感じ。 私は苦手だったかも・・・。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
* 角田光代の本を読むのは初めて 7話からなる短編集 なんだかどの話もさぁここからというところで終ってしまってえ…という感じ 後を引く話と言ったら聞こえは良いかもしれないけれど 印象に残ったのは「おやすみ、こわい夢を見ないように」と「私たちの逃亡」 おやすみ~はふった元彼にひどい仕打ちを受けて復讐しようとする話 実際に復讐には至らなかったけれど 姉弟がとても仲がいいのが微笑ましかった 『ラロリー』という2人が作った造語は『おやすみ、こわい夢を見ないように』という意味 「風呂入ってねる。ラロリー」と弟の光から姉である沙織にメールが来た場面では思わず口元がゆるんでしまった 私たちの~は同級生の事故死をきっかけに主人公が小中学時代のことを思い出していくという流れ 女の子特有の話で 確かにその頃って他人の悪口ばっかり言ってた時期かもしれない 誰々が嫌だとかあの先生が嫌いとか その場の雰囲気で過剰に言っちゃったりすることもあって なんだかなぁと思う 女は怖い どの話も独特の奇妙さを持っていて 読み終わってももやもやする感じがした
Posted by
どれも暗いお話で、あんまり好きじゃなかったなぁ。 最後が救われる感じのお話も少しはあったから、まだ良かったけど。 個人的には、表題作の「おやすみ、こわい夢を見ないように」が好きだった。 あの姉弟には、仲の良いままでいて欲しいし、弟には引きこもるのをやめて欲しい。 うん、あの家族...
どれも暗いお話で、あんまり好きじゃなかったなぁ。 最後が救われる感じのお話も少しはあったから、まだ良かったけど。 個人的には、表題作の「おやすみ、こわい夢を見ないように」が好きだった。 あの姉弟には、仲の良いままでいて欲しいし、弟には引きこもるのをやめて欲しい。 うん、あの家族が幸せになれれば良いなー、と思う。
Posted by
らろりー! 短編集。 初めて、角田さんの本からブラックな雰囲気を感じた。 人間のなかのこころの中にお邪魔したとき、 ちょっとあれ?て思うところばから抜き取った感じ。 誰しもが持ってて思ってることだけど、 こう、文章というか言葉にかえて続けて読むと 心が落ち着かない。 それにし...
らろりー! 短編集。 初めて、角田さんの本からブラックな雰囲気を感じた。 人間のなかのこころの中にお邪魔したとき、 ちょっとあれ?て思うところばから抜き取った感じ。 誰しもが持ってて思ってることだけど、 こう、文章というか言葉にかえて続けて読むと 心が落ち着かない。 それにしても、この表紙のえ、ポップに怖いな。
Posted by
「このバスはどこへ」 「スイート・チリソース」 「おやすみ、こわい夢を見ないように」 表題作の途中でギブアップ 狙ってやっていると承知していても、 ざわざわさせるだけさせておいてカタルシスは無し、 というタイプの話は嫌いだ 選ぶ本を間違ってしまったというのが正解
Posted by
本当に、ざわざわする、という言葉がとてもしっくりくる。 こわいのだけれども、でも自分の中にもここで読んだ様な 感情は持っているし、でもそういうのって隠したいから、 文字で綴られているのをみると、ざわざわして 後味が悪いような気分になって。 おもしろいし、角田さんは他の作品も好...
本当に、ざわざわする、という言葉がとてもしっくりくる。 こわいのだけれども、でも自分の中にもここで読んだ様な 感情は持っているし、でもそういうのって隠したいから、 文字で綴られているのをみると、ざわざわして 後味が悪いような気分になって。 おもしろいし、角田さんは他の作品も好きなものが多いけど このざわざわ感や苦い感じは複雑です。苦笑
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
短編集。自分のいやなところを見るような話。 自分をいじめてた人の不幸。うーん。 嫌なことをいろいろ思い出したので思い出はいいものを切り取って覚えてるんだなあと思った。
Posted by