ひなた の商品レビュー
そこはかとなく漂ってくる心の日陰具合。読み進めるうちにそれらに侵食されていくような感じがしました。あっさりしているようで濃い味の一冊だったと思います。
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吉田修一らしい、視点が変わる作風。 新堂レイとその彼氏尚純、その兄浩一、その妻桂子。 この四人のそれぞれの内面、気持ちを書き綴っていく。 大きな出来事があるわけじゃないんだけど、自然と引き込まれる内容。
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家族ってあたり前のように存在するのも、両親のおかげなのかもしれない。私がこの母だったら、父を許せないなー。
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とても吉田修一らしい作品だと思った。兄弟とその妻、恋人がそれぞれのストーリーのメインになる短編集のような構成。 自分をさらけ出せないそれぞれの気持ちの中を描いてて複雑なんだけど、さらりと書いてて読みやすい。吉田修一のこうゆう書き方がすごく好きです。
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角田光代の「空中庭園」と読み比べると面白いかも。設定は一緒なのに読後感がこうまでも違うのか、と思わされた。まあ別の作家が書いてるから当然なんだけど・・・角田光代は 個と家族のつながりに重点を、吉田修一は 日々は不安定なモノによって支えられているという日々の「ひなた」の部分に重点を...
角田光代の「空中庭園」と読み比べると面白いかも。設定は一緒なのに読後感がこうまでも違うのか、と思わされた。まあ別の作家が書いてるから当然なんだけど・・・角田光代は 個と家族のつながりに重点を、吉田修一は 日々は不安定なモノによって支えられているという日々の「ひなた」の部分に重点を置いてかいた印象。
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帯にある「さらけださない人間関係」が、的を得る吉田修一さんの作品。なんだがほんのり泣きたくなります。
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それぞれの視点で描かれるストーリーが、全体として組み合わされており「パレード」的な吉田修一のお得意の構成。
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登場人物の職業がおしゃれで、ルックスも良いのが気になるけど、それぞれの不安や過去が静かに語られていて、吉田さんらしい小説。激しい感情表現がない分、伝わってくるものがある気がする。少し切ない。
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2人の兄弟、浩一と尚純、浩一の妻の桂子、尚純の恋人のレイの4人の春夏秋冬を書いたお話。 浩一の誰にも言えない秘密。桂子も内緒で浮気をしている。レイの育った環境や、尚純の出生の秘密。みんなばらばらで、おもしろい。 吉田修一さんの作品はほとんど読んでいますが、今回もまた、楽しかった...
2人の兄弟、浩一と尚純、浩一の妻の桂子、尚純の恋人のレイの4人の春夏秋冬を書いたお話。 浩一の誰にも言えない秘密。桂子も内緒で浮気をしている。レイの育った環境や、尚純の出生の秘密。みんなばらばらで、おもしろい。 吉田修一さんの作品はほとんど読んでいますが、今回もまた、楽しかったです。 背表紙がかわいい。
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素晴らしく、吉田修一っぽくて、大好き。意外なところで衝撃がある、そんな彼の作品は冷めてるようでちょっとしたぬくもりがある。
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