ひなた の商品レビュー
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大路家の兄と弟、兄の妻と弟の恋人。その4人が1人称で語る春夏秋冬。秘密を抱えることもある、孤独を隠すこともある。葛藤しながら、心に折り合いをつけながら、それでも……人は人に手を伸ばすのだろう。
zxc
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
吉田修一著『ひなた』(光文社) 2006.1発行 2017.3.27読了 仕事中に中抜けしてほっと一息つくと、また頑張れそうな気がしてくるように、人には息抜きの場所が必要なんだと思った。そういう場所は人によりけりで、他人には居心地が悪くても自分にとっては居心地が良かったりする。そういう意味で考えると、家族という強制加入の集団では、ほっと一息つきたいがために、自分の気持ちを飲み込んで我慢するということもあるんだと思う。時には危ういバランスを維持するために外で発散したくなるときもある。中にはレイの家族みたいに自由な家族もあるかもしれないが、完全な楽さは人を腐乱させる力を持つ。 私も自信はないけれど、ここにいたいから、上品ぶらずに等身大でいこうと思った。 URL:https://id.ndl.go.jp/bib/000008065502
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2006年刊行。女性誌「JJ」連載。 有名ブランドHの広報に就職したレイ、レイの恋人で大学生の尚純、尚純の兄とその妻。4人それぞれの視点から語られる四季折々の日常。 変わらないようで変わっていく心のうち。 なんと形容したらいいか、独特の雰囲気あり。 (図書館)
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2017.02.06 まるで「冷静と情熱の間に」みたいにそれぞれの物語が進んでいく。わかりやすいけど、実は怖い。そして真実の姿を知ることなく人は一緒に生活してるみたいな、それでいてきちんと解決できてなくても良いみたいな、なんか変な小説•••。
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昔懐かしいホームドラマ的な感覚。 でも内容は現代版… 淡々と話がすすんでいくけど、途中で終わっちゃったーみたいな後味が残るので、もう少し突き詰めて読みたい!
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家族の形はひとつひとつ違っていて同じものはない。 不思議な家族のお話。 春夏秋冬、こうして季節が巡り年を重ねる。 登場人物の表と裏、、そうか、ひなたがあれば日陰があるってこと。
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尚純とレイ。 小学校の同級生のカップルを中心に、 尚純の家族、レイの家族。 尚純の兄夫婦、尚純の親友田辺。 次から次へと明らかになる人間関係が、 さりげなくすぎていく日常生活の中に、キチンと描かれていた。 平凡ながらも、あっさりと、 みな良い人的な感じを与える物語の展開は、 ...
尚純とレイ。 小学校の同級生のカップルを中心に、 尚純の家族、レイの家族。 尚純の兄夫婦、尚純の親友田辺。 次から次へと明らかになる人間関係が、 さりげなくすぎていく日常生活の中に、キチンと描かれていた。 平凡ながらも、あっさりと、 みな良い人的な感じを与える物語の展開は、 「悪人」の作者らしいな、と思った。 でもやはり、物語は単調すぎる。 まったりとしたストーリーの作品を読み終わって、 一日中、ひなたで居眠りしている猫になったような・・・。 それが悪いとか、嫌だとかいうのではなく、 なんだか、おっとりとした読後感だった。 物足りないと言ってしまえばそれまでなのだが、 もうひとひねり、何かピリリとしたものが欲しかったなと思う。
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春、夏、秋、冬で区切られ、ある家族とその周辺の人の目線から語られる物語。 大きなできごとはないけど、ところどころ出てくる言葉がなぜか深い気がしたりする。 家族の関わり、秘密、幸せって何?
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兄、兄嫁、腹違いの弟、弟の彼女、の1年間。 淡々と綴られる1年間にいろんな思いが錯綜している。 等身大のそれぞれの悩みが実はすごく深刻だったりするのにさらっと読ませる。 人の一年って、実際そうかも。 ところで、「ひなた」の意味が・・?読み落としてるのかな?
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あらすじも何も知らず読んで、、 まさかこういう話とは!(゜ロ゜;ノ)ノ 「ひなた」というタイトルや、実家においてあるようなガラスケースに入った日本人形の表紙からは想像してませんでした。表紙的にはホラーっぽい。(´θ`llll) ストーリー、すごく良かったー。 登場人物全員スキで...
あらすじも何も知らず読んで、、 まさかこういう話とは!(゜ロ゜;ノ)ノ 「ひなた」というタイトルや、実家においてあるようなガラスケースに入った日本人形の表紙からは想像してませんでした。表紙的にはホラーっぽい。(´θ`llll) ストーリー、すごく良かったー。 登場人物全員スキです。(≧∇≦)b 特に田辺の浩一に対する気持ちが気になった。 ぶっちゃけ、どうなの?!みたいな。(・∀・)
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