あなたに不利な証拠として の商品レビュー
五人の女性警官の物語。共通の設定は同時期に同じ職場のバトンルージュ市警で働いていたと言うことくらい。 乾いて熱く、時に凍りつかされる日常は実にクソいまいましいが、現実とはそんなものだよな。慣れて無感覚になるしね。←あっ 血湧き肉踊るエンタメやミステリを求める気分の人には向きません...
五人の女性警官の物語。共通の設定は同時期に同じ職場のバトンルージュ市警で働いていたと言うことくらい。 乾いて熱く、時に凍りつかされる日常は実にクソいまいましいが、現実とはそんなものだよな。慣れて無感覚になるしね。←あっ 血湧き肉踊るエンタメやミステリを求める気分の人には向きません。 疲れ果てて「ケッ!(゜Д゜)」ってなってる人、主として勤労婦女に勧める。 まいってる時に悲愴やマラ9を聴くようなもの。
Posted by
所謂「ミステリ」だと思って読み進めたら全然違っていた。それでも面白かった。女には向かない職業、というフレーズがぐるぐるしながら読み終わる。伝説の女キャサリンの話と被害者サービスの話が好きだ。アメリカの銃社会って……と思うけど答えはない。
Posted by
これはちょっとなぁ。確か4-5年前のこのミス海外1位だったような。期待した分、がっかり。なんとか最後まで辿り着けた。
Posted by
タイトルからイメージする中身とは全く違いました。 ミステリーというより、女性警官たちの回顧録のような? 読み進めるのに根気が要りましたが、やはり途中で断念。
Posted by
[ 内容 ] 警官を志望する若きキャシーがマージョリーと出会ったとき、彼女の胸にはステーキナイフが深々と突き刺さっていた。 何者かが彼女を刺し、レイプしたのだ。 怯え、傷ついた彼女を慰めるキャシー。 だが捜査を担当したロビロ刑事は、事件を彼女の自作自演と断じる。 マージョリーに友...
[ 内容 ] 警官を志望する若きキャシーがマージョリーと出会ったとき、彼女の胸にはステーキナイフが深々と突き刺さっていた。 何者かが彼女を刺し、レイプしたのだ。 怯え、傷ついた彼女を慰めるキャシー。 だが捜査を担当したロビロ刑事は、事件を彼女の自作自演と断じる。 マージョリーに友情めいた気持ちを抱いていたキャシーだったが、どうすることも出来なかった。 それから六年後、キャシーとマージョリー、そしてロビロの運命が再び交わるまでは…MWA賞最優秀短篇賞受賞の「傷痕」をはじめ、男性社会の警察機構で生きる女性たちを描く十篇を収録。 アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀短篇賞受賞。 [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
Posted by
5人の女性警察官を主人公にした、短編集。 とても良い作品。 普通の警察小説とは違う。 人の心、気持ち、生き方を、 非常に緻密でリアルに描写している。 良質かつ上質な作品の読了後は、 少し切ない余韻に浸る。 収録作「傷跡」は、 2005 年 MWA 賞(エドガー賞)最優秀短編賞受...
5人の女性警察官を主人公にした、短編集。 とても良い作品。 普通の警察小説とは違う。 人の心、気持ち、生き方を、 非常に緻密でリアルに描写している。 良質かつ上質な作品の読了後は、 少し切ない余韻に浸る。 収録作「傷跡」は、 2005 年 MWA 賞(エドガー賞)最優秀短編賞受賞作品。
Posted by
警察と言う仕事をリアルに感じられます。場面の一つ一つが生々しく表現され その中でギリギリの所で踏ん張っている女性警察官が描かれています。一歩間違えれば心が折れてしまう様な張り詰めた中に生きる彼女たちの日常に心が震えました。
Posted by
(2006.11.17読了)(2006.07.17購入) 「あなたに不利な証拠として」の原題は、Anything you say can and will be used against youです。アメリカの警察官が犯人逮捕の際に告知を義務付けられている、「あなたには黙秘する権...
(2006.11.17読了)(2006.07.17購入) 「あなたに不利な証拠として」の原題は、Anything you say can and will be used against youです。アメリカの警察官が犯人逮捕の際に告知を義務付けられている、「あなたには黙秘する権利がある。あなたの発言は法廷で不利な証拠として扱われる可能性がある」からとられている、と言うことです。 この本は、NHK BSで放映されている「週刊ブック・レビュー」で2006年7月16日に紹介され、神さんが興味を持って購入して読んで、僕に回ってきたものです。 主人公は、アメリカの女性警察官達です。作者も元女性警察官です。 5人の警察官の10の短編が収められています。殺人現場、交通事故現場の生々しい描写に息を呑んでしまいます。アメリカのミステリ小説を読んだ事はありませんが、こんな緊迫したシーンの描写を読むのは初めてです。銃社会のアメリカでは、警察官にとって、死はすぐ身近の存在であることを実感しました。死体の描写、負傷者の描写で気分が悪くなる可能性のある人、食事の前後の時間帯は、読むのを避けたほうがよさそうです。食事の前に読んで、ちょっと気持ちが悪くなりましたので。 「アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀短編賞」を受賞したと言うことですので、アメリカでもこれまでになかった作品なのかもしれません。 ●交通違反者がたいした違反をしていないと言い訳する時は(91頁) 「彼らにこう説明してあげる。毎年、警官の死亡数は出動した事件現場より信号待ちの交差点のほうが多く、警官の死傷原因は銃やナイフより車の衝突事故のほうが多いのだと。」 (「BOOK」データベースより)amazon 警官を志望する若きキャシーがマージョリーと出会ったとき、彼女の胸にはステーキナイフが深々と突き刺さっていた。何者かが彼女を刺し、レイプしたのだ。怯え、傷ついた彼女を慰めるキャシー。だが捜査を担当したロビロ刑事は、事件を彼女の自作自演と断じる。マージョリーに友情めいた気持ちを抱いていたキャシーだったが、どうすることも出来なかった。それから六年後、キャシーとマージョリー、そしてロビロの運命が再び交わるまでは…MWA賞最優秀短篇賞受賞の「傷痕」をはじめ、男性社会の警察機構で生きる女性たちを描く十篇を収録。アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀短篇賞受賞。
Posted by
ずいぶん前に買って積読本にして最近読み出したけど、本格ミステリとかを求めて読み出したら違ってた 淡々と女性警察官視点で主に日常生活が語られるけれど特に謎解きとかはないみたい。 「もっと先に何か起こるのかな?」と思いながら読むのをがんばったけど半分で挫折。その先に面白いところあった...
ずいぶん前に買って積読本にして最近読み出したけど、本格ミステリとかを求めて読み出したら違ってた 淡々と女性警察官視点で主に日常生活が語られるけれど特に謎解きとかはないみたい。 「もっと先に何か起こるのかな?」と思いながら読むのをがんばったけど半分で挫折。その先に面白いところあったのかな~ 「このミステリーがすごい!」で高評価だったけどまた私には合わなかったな…
Posted by
溢れる詩情、まぶたに浮かぶような叙景、抒情。 警察機構で働く女性を描いた短編集なのに、何とも詩的。 (死体や、ひどい乱暴シーンが描かれているのにも関わらず!) 本当に素晴らしい、美しい文章。 是非とも読んでもらいたい。
Posted by