日曜日たち の商品レビュー
日曜日の情景を様々に…
日曜日の情景を様々に切り取る。著者らしい目線が面白いと思った。
文庫OFF
5人の若者それぞれの…
5人の若者それぞれの「日曜日」を描いた連作短篇。人間関係の描写が絶妙で呼んでいていちいち納得する部分が多い。やりきれない短篇もあるにはあるが、ラストの短篇がすごくいいので読後感は悪くない。
文庫OFF
おすすめ
都会で暮らす人たちの日曜日。何と言うことのない一週間の中の一日だけど、彼らにとっては特別で。それぞれの物語に少しずつ関わる小学生の兄弟の物語も含め、人のこころが柔らかく描かれる、連作短編集。
zxc
私には読み辛く、内容も心に入ってこなく、途中で辞めてしまいました。 最後まで読んだらまた違った感想だったかもしれません。
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誰かを愛するといことが、だんだんと誰かを好きになることではなくて、だんだんと誰かを嫌いになれなくなるということなのだ。 親切など結構だと強がる人が、実はどれほどその親切を必要としているか、これまで考えたことが無かったことに気づいた。
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どの物語も、まさに人生といった感じ。これから先どうなるかなんて、予測もつかない。最後の話でどう出てくるかと思っていたら、こうなるとはね。兄弟は人々に何かを気付かせた。助けたと思ったら助けられてたのかも
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日雇いのアルバイトを無断欠勤でクビになり、無職でだらだらと暮らしていると、以前に付き合っていた圭子のことを思い出す。圭子は職を転々とするろくでなしの自分と付き合ってくれていたが、実は医者の卵であったことが判明。身分も違うことから別れようと言う話になったとき、腹をすかせた兄弟に出会...
日雇いのアルバイトを無断欠勤でクビになり、無職でだらだらと暮らしていると、以前に付き合っていた圭子のことを思い出す。圭子は職を転々とするろくでなしの自分と付き合ってくれていたが、実は医者の卵であったことが判明。身分も違うことから別れようと言う話になったとき、腹をすかせた兄弟に出会う…。 繋がっていないようで、あるところから繋がる5本の掌編。人生の分岐点で出会う、得体のしれない親を探す兄弟が、普通ならば人生を変えるきっかけになるようなものだが、本作ではそんなことはない。2本目を読んでいるときに「あれ?さっきも出てた?」とひっかかる程度というのが、なんとも良い重み付けをされている作品である。 全体には、いろんな職業でそれぞれうまく行かない、だいたい孤独の人間模様が描かれており、転職だったり仕事をやめたりというよくある人生である。 全体にエンターテインメントとして読める作品で、それぞれは記憶に残るだろう。そこにスパイスとも言えない程度の違和感。読み終えて振り返ると、芥川賞的な純文学の要素もあるんだなと思える程度で、小難しいブンガクなどと気合を入れるほどではないバランス感覚が良い。 すごくいい、傑作(と裏表紙に書かれている)と称えるような話ではないかもしれないが、なんかいい。手元においておきたくなる1冊だ。
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兄弟のくだりは物語としてキーになっていたのかもしれないけど、個人的にはいらなかった むしろない方が良かったくらい 無理やり入れなくても それぞれの話がちゃんと面白いし、女性の心理描写えぐいなー
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吉田修一の連作短篇集『日曜日たち』を読みました。 ここのところ、国内の作家の作品が続いています。 -----story------------- ありふれた「日曜日」。 だが、5人の若者にとっては、特別な日曜日だった。 都会の喧騒と鬱屈した毎日のなかで、疲れながら、もがきながら...
吉田修一の連作短篇集『日曜日たち』を読みました。 ここのところ、国内の作家の作品が続いています。 -----story------------- ありふれた「日曜日」。 だが、5人の若者にとっては、特別な日曜日だった。 都会の喧騒と鬱屈した毎日のなかで、疲れながら、もがきながらも生きていく男女の姿を描いた5つのストーリー。 そしてそれぞれの過去をつなぐ不思議な小学生の兄弟。 ふたりに秘められた真実とは。絡みあい交錯しあう、連作短編集の傑作。 ----------------------- 講談社発行の月刊小説誌『小説現代』に2002年(平成14年)から2003年(平成15年)に掲載され、2003年(平成15年)に刊行された作品です。 ■日曜日のエレベーター ■日曜日の被害者 ■日曜日の新郎たち ■日曜日の運勢 ■日曜日たち <東京>の地図の上で交差する、男と女の5ストーリーズ…… 最高の連作長篇小説! きっといつかは忘れてしまう、なのに忘れようとするほど忘れられない…… ありふれていて特別な、それぞれの日曜日――。 東京ひとり暮らしの男女5人、それぞれの物語に同時代の<生=リアル>を映す、長篇最高傑作! 東京で暮らす5人の若者と家出中の兄弟の日曜日の物語を描いた連作短篇集…… 5つの独立した短篇で構成されており、各話は独立していますが、登場人物や出来事が微妙につながっていて、5篇すべてに謎めいた小学生の兄弟が登場し、仕事や恋愛で一段落した登場人物が、兄弟との出会いをきっかけに人生を見つめ直すという展開、、、 最後の表題作『日曜日たち』では、兄弟のその後が明らかになり、感動的なラストを迎えます…… リアルで淡々とした描写が特徴的で、登場人物の心情や背景が丁寧に描かれている印象ですね。 いつの間にか自分の日常や人生にも重ね合わせて読み進めていました…… 人と人との繋がりや優しさの大切さを感じることができる作品でした。
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こちらもそうだし、世之介もそうで、「人間を読む」吉田作品が好き。 心にできるささくれによく効く、家にひとつ置いてあると安心するオロナインてきな作家さん。
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