ハゲタカ(上) の商品レビュー
NHKのドラマから入ったので小説は後から読む形。で、読み出すと鷲津がいい感じに生々しい。欲と復讐が絡み良い意味で人間になっている。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
単純に、エンターテイメントとして面白い。 バブル経済崩壊後の銀行の不良債権処理を題材としている。ゴールドバーグ・コールズ(ゴールドマン・サックス)、メリレ・リンク(メリル・リンチ)、ナブスコ(ナビスコ)といったように、実在の企業名が微妙に変えられている。ということは、かなり事実? 上巻は、1997~2001年にかけての話。元ジャズピアニストの卵で外資の“ハゲタカ”投資家の鷲津を軸に、銀行が不良資産をバルクセールで処分する過程が描かれる。 日本の資産が二束三文でアメリカ資本に買われたこと、高給取りの銀行員が自らの責任は明らかにせず逃げたこと、などに憤りを感じつつ読んだ。 鷲頭の父が残した遺書や、ミカドホテルの先行きが気になる。早く下巻を読まないと。
Posted by
金融の知識があまりなくてもすいすい読める。マネーゲームに踊らされる人たちの行く末が気になって、あっという間に読み終わった上巻でした。
Posted by
日本経済のバブル崩壊、外資系ファンド(ハゲタカ)、投資銀行、金融などをテーマにした金融小説。小説の形をとってはいるが、あらすじからディテールまでとてもリアルで三葉銀行は○○銀行かな?とか想像しながら読めたりもする本。著者の緻密な取材を想像させる。後編、続編もとても面白い。
Posted by
2007-05-07 ごっつ熱いです. バブル崩壊直前から始まり,不良債権処理,乱脈経営の同族企業の買収&債権,銀行の破綻処理・・・・ 大阪の商人出の鷲津率いる外資ファンド・ホライズンによる企業買収の中で,日本の銀行の腐食や同族企業経営の問題点に迫っていく. まー,経...
2007-05-07 ごっつ熱いです. バブル崩壊直前から始まり,不良債権処理,乱脈経営の同族企業の買収&債権,銀行の破綻処理・・・・ 大阪の商人出の鷲津率いる外資ファンド・ホライズンによる企業買収の中で,日本の銀行の腐食や同族企業経営の問題点に迫っていく. まー,経営やファンドの話になると,こうも労働者は埒外になるのかという気もしますが,それは別次元の話なんでしょうね. 久しぶりにフィクションの世界にドップリはまりました. NHKでドラマがやってたんですが,柴田恭平や大森南朋の名演が光る中でも,なんとなく全体のつくりとしてわざとらしさがあったようにも思いました. こちらは小説的なご都合的な流れもあるものの,ディティールや時代の描写がはっきりしてて凄くいいかんじ. ほんま,自分の家がバブルに翻弄されて借金抱えたりする家でなくて良かったと思いますわ.
Posted by
・あらすじ かしこく、くーるでワイルドな鷹みたいな鷲頭の話。 ・かんそう 朝倉恭介に並ぶお気にいりになりました。鷲津政彦。おもしれー。
Posted by
ドラマ化もされた企業再生ファンドの物語。不良債権にあえぐメガバンク、スーパーの再生に力を入れる元不良債権処理のバンカー、ホテルの再生を担う創業家の娘、そして主人公のファンド社長。話の伏線がどのように織り込まれているのか下巻が楽しみになってくる。
Posted by
面白い。圧倒的に面白い。エスカレートする必要があるのもわかるけど、別に買収先がでかい必要はないんじゃかろうか、と思う。池井戸潤読むくらいならこっち読んだ方がはるかに面白いと思うのですがね…
Posted by
真山仁まつり。 金融小説は食わず嫌いだったけど分かりやすくて痛快でよかった。 続編も読んでみよう。それとも映画の方がいいかな。 あと池井戸潤みたいなミクロな金融小説も読んでみたいかも。 この流れで以前挫折してしまった白石一文の政治小説を読む〜
Posted by
バブル崩壊後の日本における外資系投資ファンドの不良債権処理、企業買収をモデルにした経済小説『ハゲタカ』の上巻。映像化もされている人気の小説です。 フィクションですが、実際の経済上の出来事をモデルにしており、イメージがしやすいのが特徴。 普段から経済に詳しくなりたいと思い、新聞を...
バブル崩壊後の日本における外資系投資ファンドの不良債権処理、企業買収をモデルにした経済小説『ハゲタカ』の上巻。映像化もされている人気の小説です。 フィクションですが、実際の経済上の出来事をモデルにしており、イメージがしやすいのが特徴。 普段から経済に詳しくなりたいと思い、新聞を読んだり、経済ニュースを見たりするのですが、なかなか続かない。どうしても日々の仕事のストレスがチラつき、貴重な自分の時間にウンザリするのが理由なんですよね。 じゃあ、"経済・経営"が趣味みたいに楽しく感じるようになればいいんじゃないの?ということで、面白いと評判の経済小説を読み始めることにしました。 長い前置きでした、スイマセン。しかし、その目的を見事に満たしてくれるくらい、この『ハゲタカ』は面白い! ビジネス用語も効果的に使われ、イメージしやすく分かりやすいし、量のある文章も、あっという間に読めました。 主人公のホライズン・キャピタル鷲津、元三葉銀行の芝野、ミカドホテルの松平貴子がどう絡むのか、冒頭の割腹自殺との関連など、ストーリーも気になります。 (下巻のレビューあり)
Posted by