つむじ風食堂の夜 の商品レビュー

吉田篤弘(著者)

2019/01/08

独特かつ心地よい距離感、雰囲気のある大人の御伽噺。
吉田氏、そしてクラフトエヴィング商會、いいですねぇ。

本年１冊目、のんびりと読めたのもよかった。

2018/12/30

おだやかでやわらかで優しい。本のたたずまい、流れる空気が心地よくてずっと浸っていたくなる。

架空の町、月船町の十字路の角にある「つむじ風食堂」に集う人たちの物語。
どこかしら異国情緒が感じられるノスタルジックな描写は大人のためのやさしいおとぎ話のよう。夜をこんなにやさしく描けるんだな、と読んでいてとても心地よかった。
僭越ながら、こんな物語が書けたらいいなあと思いました。

2018/12/16

何度読んでも、この世界が好きです。
月舟町も行ってみたいですし、むしろ暮らしたいです。
世界の片隅にあるようで無いようで…でも暮らしがある感じが心地好いです。
登場人物たちも不思議な空気の人たちでした。
ああ…月舟町で暮らしたいです。つくづく。

2018/11/13

クラフト・エヴィング商會の文章を読むと、本当に心がぽっと温かくなる。
それは文体なのか、それとも行間なのか、はたまたレイアウトなのか、或いはその全てなのか、正確には分からない。
けれど読了後に、心がじんわりと温められるという、そのことだけは間違いない。

本書においても、そのテイストは不変。
事件は起こらず、日々は淡々と過ぎていく。
もちろん、事件が全く起こらないわけではない。
けれど、それは「事件」ではなく「日常」。
ちょっと不思議な、けれど彼らにとっては「普通」の日常。

素敵な作品です。
奈々津さんがとてもいい。

2018/10/31

眠れない夜に読み始めた本。
それからは夜だけじゃなくカフェにもどこにも持っていったけど、やっぱり家族が寝静まった後に少しずつゆっくり読むのが一番合ってた気がする。
好きな作家さんが出来て嬉しい。

2018/10/15

◎41　雨の降るデパートの屋上、春の午後、ほんのり気分のいい雨

◎こういう生活（？）にあこがれているのかも。ささやかでふわふわしてて。

◎53　オレンジの灯り。反射する柔らかい光。

◎映画は函館が舞台らしい。 http://www.tsumujikaze.jp/

◎Amazonレビュー
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◎66　階段におかれたオレンジと添えられたレシートのメモ。情景としてとてもいい。

◎「センセイの鞄」のような味わいだがちょっと違う。あっちはあわあわとした、でも基本は大人の恋物語なのだが、こちらはもう少し夜の町角の不思議なストーリー？　うまく言い表せないがとても好きな雰囲気。少しだけタルホが入っている。

◎147　あわてるな

◎タイトルのわりに食堂のシーンが少ない（笑）。ドラマにもなった「深夜食堂」（見てないけど）みたいなものを想像してたが違った。

2018/10/14

なんとも不思議な味わいの一冊。

読みながら朔太郎の「猫町」や足穂の「一千一秒物語」を思い出していた。

2018/10/08

121：クラフト・エヴィング商會さんの本は見ていて楽しいし、ふわふわと不思議な気分になるし、インスピレーションの宝庫。案の定、キラリと降ってくるものがあり、短編がひとつできました。現代ファンタジーというのとも違う、独特の浮遊感と幸せな感じ、ぜひ味わってみてください。コロッケ食べたい！（笑）

2018/09/25

独特な不思議な雰囲気のするお話でした。
どこかノスタルジーな。親近感わくような。
雨降り先生の私、帽子屋さん、果物屋の青年、古本屋さん、女優さん…人物が際立って面白かった。
…うーん、なんか上手く言葉に出来ないんですが、とても好きな雰囲気。惹かれました。

2020/07/19

とても良かった。こういうの好きだ。ノスタルジックな町の描写、個性的な登場人物、会話にはユーモアがあってクスッと笑えるけど、どこか哲学的でもある。最後も良かった。読み終わったあとに余韻が残る。