魔王 の商品レビュー
2007.11.12〜11.13 確かにここまで有能というか自分の意志を貫く政治家がいたら怖いような気がする。日本は確かにアメリカのいうことを聞きすぎだし、中国に対しても強くはいえないがいまこの2国に対してそんなに強く言える国なんてそもそもないだろうし、しょうがないのでは。でも犬...
2007.11.12〜11.13 確かにここまで有能というか自分の意志を貫く政治家がいたら怖いような気がする。日本は確かにアメリカのいうことを聞きすぎだし、中国に対しても強くはいえないがいまこの2国に対してそんなに強く言える国なんてそもそもないだろうし、しょうがないのでは。でも犬養は堂々と自分の信じた政策をしていく。この小説は、このままいくと戦争とかおきそうだし。 あとは、主役の兄弟が持った特殊能力。兄の「腹話術」、弟の10分の1の確立までなでなら予測できる能力がとても魅力的に描かれていた。 兄はほかの能力者にやられたけれど、それも「腹話術」(相手に自分の思ったセリフをしゃべらせる能力)と名づけた能力のせいだろう。政治家にとってひとつの発言が命取りになることは、最近の政治家の皆さんを見ればよく分かるし。 まあ弟の10分の一なら何でも予測(もしかしたら結果を変える)能力のほうがほしいけど。 あと、岩手山と宮沢賢治が出てきたので岩手県人として愛着が持てた作品です。多分もすごい深いお話ですがどのくらい自分が消化できてるか。まあもっと自分で考えろってことですね。
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自分の思っていることを他人にしゃべらせるという能力に気付いた主人公。 多数派に流れていく世の中であなたは何を思うのか。。。
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おにいちゃんの能力はともかく、弟の能力は激しくほしいなぁ。あと、マスターの能力は完全にデスノートだな。サプライズゲスト有り。宮沢賢治がすごいという本な気もする。
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【政治家の映るテレビ画面の前で 目を充血させ必死に念を送る兄。 山の中で一日中、呼吸だけを感じながら 鳥の出現を待つ弟。人々の心をわし掴みにする若き政治家が日本に選択を迫る時、長い考察の果てに兄は答えを導き出し、弟の直観と呼応する】 『重力ピエロ』が好きな人はこの本も好きじゃな...
【政治家の映るテレビ画面の前で 目を充血させ必死に念を送る兄。 山の中で一日中、呼吸だけを感じながら 鳥の出現を待つ弟。人々の心をわし掴みにする若き政治家が日本に選択を迫る時、長い考察の果てに兄は答えを導き出し、弟の直観と呼応する】 『重力ピエロ』が好きな人はこの本も好きじゃないかと思われ。私的にはあまり好きな方ではなかったです。でも読みやすくて面白かったですよ。 日本にこういう政治家が現れたら・・どうなるんだろうと興味がわきましたね。現れないかしら(笑)
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不思議な読後感でした。今までに読んだ伊坂とは かなり違って変な感じもしたけど、本として面白かったです。 ちょっと話題の旬は過ぎたけど、 一読の価値は十分にあるし、
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伊坂作品の痛快さを期待している人には物足りない作品かも知れない。台詞回しの瀟酒さは相変わらず◎。政治やファシズムをテーマにしているため、全体的に話も暗い。
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不気味で、だけど不思議と「身近」で、引き込まれた。 案の定、ファシズムや憲法は、この小説の「テーマでもなく小道具でも飾りでもない」とあとがきで言い放たれた。じゃあこの小説の主題は何だったのか、何を意図して書かれたのか、読んだ後も考えてしまう。そういうところが、いい。
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伊坂幸太郎による社会派小説。他人に自分の思った言葉を話させられる主人公。犬養という強硬派な政治家。 ・考えさせられる ・重い ・ち、ち、ち、千葉さ―――ん!!!
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こんなすれすれの話題をエンターテイメントとして届けられるなんて。まさに作家。改めて尊敬。こわくておもしろくてこわかった。考えろ考えろマクガイバー。
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大学の帰り道にある古本屋で半額以下だったので買ってしまいました。 今までにない伊坂作品で、ある意味衝撃的な1冊でした。 僕たち一般人が知らない、気づかない間に世界はどんどん移り変わっている。 知らない間に憲法は改正され、ファシズムが成立してしまう。 それはとても...
大学の帰り道にある古本屋で半額以下だったので買ってしまいました。 今までにない伊坂作品で、ある意味衝撃的な1冊でした。 僕たち一般人が知らない、気づかない間に世界はどんどん移り変わっている。 知らない間に憲法は改正され、ファシズムが成立してしまう。 それはとても恐ろしいことだ。 と、伊坂はこの作品でそれを警告している。 はたして現代にめくれているスカートをなおせる人間がどれだけいるんだろう? 必読。
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