魔王 の商品レビュー

伊坂幸太郎(著者)

2009/10/04

伊坂作品はさほど数をこなしているわけではないのですけれども、いつものより少し終え方が特殊だったかな、と。「呼吸」は元々書くつもりだったのでしょうかね。この有耶無耶さは好きなタイプの有耶無耶さ。

2009/10/04

書きたくなってしまったのだろうな。と思う。
作中に出てくる宮沢賢治の詩を聞いてしまった登場人物のように、衝動に突き動かされるように、書かずには居られなかったのだろう。

政治経済に興味のある人にはオススメ。

2009/10/04

考えろ考えろﾏｸｶﾞｲﾊﾞｰ!!笑
なにが本当の「魔王」なのか
政治や国のことに無関心な日本国民。これからの日本、これでいいのかと考えさせられます。

2009/10/04

考えろ考えろﾏｸｶﾞｲﾊﾞｰ!!!!!
超能力のお話。
日本の政治について考えさせられました。
良い話だよー。

2009/10/04

ちょうど選挙前に読んだので、ドキッとさせられる場面が多かったです。もっと自分で考えないと、気がついたときにはとんでもないところに流されているのかも…。2007/8

2012/01/06

今までの伊坂幸太郎とは一味違う作品。

伊坂といえば、軽やかな文体で物語中の色々な??が最終的にはパズルのピースを埋めるように解決されていく、というイメージ。でもこの作品では謎は謎のまま終わります。その代わり、読者に考えさせるというか、作者のメッセージを濃くしたちょろっと『文学』風味の味付けがされています。

で、そのメッセージは
政治、ファシズム、憲法9条改正などをテーマに『みんなもっと考えろよ、魔王はそこにいるぞ』っていうものかと。

そうだなあと思えたし、なんか読んでて怖かったし、全体的に面白かったです。こんな伊坂幸太郎もありだと思いました。

でもミステリー好きの人には不満が残るかも。
だから伊坂幸太郎を薦めるなら別のやつにしよう。

2009/10/04

まあねー、よくも悪くも大衆は忘れっぽいし、やる気ないし、皆政治が悪いんや的に人のせいにするくらいに朝飯前に無責任だし、状況を前後の文脈から論理的に分析することは苦手なのでとりあえずその場の雰囲気で判断するし、その表れの一端として、声がデカい人の言うことをわりと素直に信じる傾向があるってのは、今に始まったことじゃないしね。世界史の教科書に載ってる通り。
それでも、若い伊坂読者が多少なりとも考えるきっかけになれば良いのではないかとは思いますが。どうかな･･･。(´Д｀）

2009/10/04

静かで、爽やかな、けれどハッキリとした「警告」。自分の行きてる世界で、何が「魔王」でなにが「呼吸」なのか。読後、考えずにはいられない。と書くとかたーい話のように感じますがそんなことはない伊坂幸太郎。

2009/11/16

政治や国のことに無関心な日本国民。そこへ突如現れた若き政治家、犬養。彼の言動はメディアに取り上げられ、最初は面白半分に聞いていた者も徐々に感化されていく。犬養と対決しようと決心する兄と、山中で鳥の観察をする弟・・・第１章は兄の視点で、第２章では弟側から。
なんていうか、身につまされるような話です。今の日本が心配になってしまいます。自分に超能力があったら弟のような能力がいいですね〜。この話に出てくるような首相がいたらいいなと思う反面、ちょっと怖いような気が・・・結果が書かれていないのが残念なような気もします。

2009/10/07

2007.8
静かな怖さが伝わってくる。
宮沢賢治を読みたくなる。
「検索と思索は違うんだ」「考えろ」どんな情報だってすぐに検索できてしまう今だから、人の発信した情報を自分が生み出した思索だと刷り込まれてしまうのかもしれない。