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沙高樓綺譚 の商品レビュー

3.8

80件のお客様レビュー

  1. 5つ

    17

  2. 4つ

    31

  3. 3つ

    25

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2012/01/13

各界の名士さんたちだけが参加できる秘密サロン「沙高樓」で、他にはけして他言しないことを会則に各自が自分が見知って来た秘密を披露していくお話。 浅田さんのお話としては、中くらいの感じかな。 問わず語り形式だと、どうしても説教臭さが表に出てきちゃうね。

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2012/01/12

浅田次郎は蒼穹の昴、この前読んだ終わらざる夏の大作と違って5つの掌篇からなる。日本刀鑑定士の徳阿弥に連れられていった高層・高級マンションは沙高樓という秘密倶楽部。その中の参加者は日本を代表する人々。そのメンバーが持ち回りでメンバーに実際自分の身に起こった話をしていく。その話に嘘は...

浅田次郎は蒼穹の昴、この前読んだ終わらざる夏の大作と違って5つの掌篇からなる。日本刀鑑定士の徳阿弥に連れられていった高層・高級マンションは沙高樓という秘密倶楽部。その中の参加者は日本を代表する人々。そのメンバーが持ち回りでメンバーに実際自分の身に起こった話をしていく。その話に嘘は無し、聞いた人は他言無用。3篇目に出てくる立花新兵衛の話が面白かった。有名映画監督、有名キャメラマンの撮影時に幕末の志士として本物が出てきて、近藤勇に切られる、池田屋で。

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2011/09/30

謎めいた主人のもとで語られる秘密の座談会。 浅田次郎らしい任侠ものの話や歴史物等も織りまぜつつ。コッチ系は知識不足で、あまり得意でないのでいまひとつ入り込めず。

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2017/08/15

 どの話もきれいにまとまっていて、さすがは浅田次郎なのですが、何か物足りなさを感じます。  江戸川乱歩や岡本綺堂と比べると、夢と現の境がはっきりしているんだと思います。そもそもこの舞台設定が必要なのかわかりません。  『立花新兵衛只今罷越候』と『雨の夜の刺客』は綺譚あるいは奇...

 どの話もきれいにまとまっていて、さすがは浅田次郎なのですが、何か物足りなさを感じます。  江戸川乱歩や岡本綺堂と比べると、夢と現の境がはっきりしているんだと思います。そもそもこの舞台設定が必要なのかわかりません。  『立花新兵衛只今罷越候』と『雨の夜の刺客』は綺譚あるいは奇譚なのかはともかく、普通の短編集として捉えるなら、とても楽しめました

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2011/03/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 やっぱり浅田次郎は面白いなぁ。  趣向の違う短編集。  百年の庭と……いや、どれも全部面白い。

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2011/08/07

刀鍛冶、精神科医、映画監督、造園師、ヤクザ組長といった「忙しいくせに退屈している人種」が、サロンに集まって秘められた話をしていくという百物語。何でもよく知っている作者の持ち味が出ており、話も一話完結で適度な長さでよい。■似合わぬ花を植えてはいけない。それは花を盗むよりも悪いことだ

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2011/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

浅田次郎さん得意の”闇語りもの”の一冊、 ”天切り松 闇がたり”シリーズではたっぷりと唸らして頂いたが本作もシチュエーションを変え楽しまして頂きました。 『語られます方は、誇張や飾りを申されますな。お聞きになった方は、夢にも他言なさいますな。あるべき様を語り、巌のように胸にしまいますことが・・・・』 読後感=巌に浸みる水のように・・ヒ・ミ・ツ・に!

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2010/10/19

人は生きていれば、一度や二度は人殺しを考えた事がある。 なのにどうして人を殺さずにすんだのか。 運が良かったんじゃない。 人を殺すだけの器量がなかっただけの事。 人を殺すのは難しい。 こんな言葉がとても印象的でした。 大筋は、大手企業の会長が主催する沙?樓で、功名をとげ、地位...

人は生きていれば、一度や二度は人殺しを考えた事がある。 なのにどうして人を殺さずにすんだのか。 運が良かったんじゃない。 人を殺すだけの器量がなかっただけの事。 人を殺すのは難しい。 こんな言葉がとても印象的でした。 大筋は、大手企業の会長が主催する沙?樓で、功名をとげ、地位を築いた人たちが人には決して言えぬ事を話しにくる場所。 誇大表現はせず、ありのままに話し、聞いたものは胸にしまい誰にも話さぬこと。 これが沙?樓の掟。 そこで色々な話が繰り広げされる。 私には解読能力があまりないせいか、なんとなくしか分からない部分もあったけど、 結構不思議な感じで、面白かった。 なんていうか・・・こういう話は好きです。 ************************* ☆あらすじ☆ 各界の名士たちが集う「沙高楼」。世の高みに登りつめた人々が、 女装の主人の元、今夜も秘密を語り始める?? やがて聴衆は畏るべき物語に翻弄され、その重みに立ち上がることもできなくなるのだ。 卓抜なる語り部・浅田次郎の傑作ミステリー。

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2010/10/05

「沙高樓」で世の高みに登りつめた人々が語る不思議な話。 この夜「沙高樓」では5人が語るが、一番始めの「小鍛冶」が好き。 どの話もちょっと怖くて切ない、でも心にジーンと沁みわたる。

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2010/07/25

浅田次郎ならでは。 沙高樓に集う面々が、自分の身に起こった不思議な出来事を、包み隠さず披露するというお話。 浅田次郎らしく、短編仕立てにまとまっています。

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