沙高樓綺譚 の商品レビュー
各界の名士が高層ビルの最上階に集まりミステリアスな話を語り合うという設定の短編集。 それぞれの話が深く、恐ろしく、美しい。
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浅田次郎さんって、刀の鑑定してる人ですか?映画撮る人ですか?園芸家なんですか?もしかしてヤクザだったんですか?と、聞いてみたくなってしまう本です。どのジャンルにも精通していて、なのにどっこも説明的でなく、重大な秘密を誰かと共有してしまったような読了感。語り口だけでこんなに面白いの...
浅田次郎さんって、刀の鑑定してる人ですか?映画撮る人ですか?園芸家なんですか?もしかしてヤクザだったんですか?と、聞いてみたくなってしまう本です。どのジャンルにも精通していて、なのにどっこも説明的でなく、重大な秘密を誰かと共有してしまったような読了感。語り口だけでこんなに面白いのは、浅田次郎さんならではです。
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「沙高樓へようこそ」 ここは各界の重鎮が、己の口にはとても出せぬ話を暴露し、胸の内にとどめる場所。 外の世界では他言無用、それは規則を破ることになる。 短編を集めて話される内容は、とても興味深いものばかり。 もしかしたら現実にも存在するかもしれない……? 一編を読み終わった後に、...
「沙高樓へようこそ」 ここは各界の重鎮が、己の口にはとても出せぬ話を暴露し、胸の内にとどめる場所。 外の世界では他言無用、それは規則を破ることになる。 短編を集めて話される内容は、とても興味深いものばかり。 もしかしたら現実にも存在するかもしれない……? 一編を読み終わった後に、思わず誰かに話したくなってしまう、そんな本。
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浅田次郎と言えば、時代小説のイメージが強く、 内容としては「蒼穹の昴」「珍妃の井戸」の方が圧倒的に面白い。 しかし、本書は彼の独特な視点から、5つの物語が繰り広げられており、 彼の多岐にわたる分野での造詣の深さを思い知らされた。
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-自分の毒を吐くかわりに、他人の吐いた毒を呑まねばならない- その道の一流の人だけが抱えるとんでもない「秘密」の物語を聞いてみませんか?好奇心を刺激するとっておきのミステリー集。
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浅田版百物語ですね。ここまで必要なんか?と思うくらい細かい専門知識が出てくるところはさすがですね。「立花新兵衛只今罷越候」とか好きだなぁ。でもやっぱり秀逸なのは「雨の夜の刺客」。「糸電話」は怖い…。
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2009/2/8読了 都会の高層ビルの最上階に各階の名士が集って、それぞれの秘密を語り合うサロン。。どれもなかなか赴きのある話でしたが、特に「立花新兵衛只今罷越候」が面白かった。。 それにしても女主人のイメージがなんとなく自分としては三輪さんになっちゃうんですけど。。
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久しぶりに電車を降りて歩きながら読んだ。彼は「糸電話」「百年の庭」に私が興味を持つと思ったようだが、まったく逆だったのが面白い。t→n
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主人公の目を通し、各界の著名人が密かに集う秘密サロンでの、その場限りの秘密の話を紹介するストーリー。一見すると長編であり、連作の短編集的でもあり、その実は各ストーリーには何の関連もない、不思議話(怖かったり、悲しかったり)を集めた1冊というかんじでしょうか。各語り手は、それぞれの...
主人公の目を通し、各界の著名人が密かに集う秘密サロンでの、その場限りの秘密の話を紹介するストーリー。一見すると長編であり、連作の短編集的でもあり、その実は各ストーリーには何の関連もない、不思議話(怖かったり、悲しかったり)を集めた1冊というかんじでしょうか。各語り手は、それぞれの世界の第一人者(もしくはそれに準じる)という設定なのですが、私のような知識の浅い人間が読むと、ホントにその道の玄人が語っているような錯覚を覚えます。作品中に我が地元の人物が登場してました。なんかうれしい。
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一気読み。 ひゃー味ある〜 さまざまな分野での成功者が集って、おのおのが胸に秘める話を一つずつする。 それぞれ上り詰めるまでには、凡人にはあり得ないような流れがあった。 ガーデナーの話が私にはいまひとつわからなかった。
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