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沙高樓綺譚 の商品レビュー

3.8

80件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2009/10/04

生涯にただひとつだけ、人に話すことのできない秘密を語り合う綺談会の物語。刀剣やガーデニングといった著者の引き出しの多さを実感させてくれる一冊。多彩な語り口も楽しめるので、続編の『草原からの使者』もぜひ読んでみたい。

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2009/10/04

地位や名誉や肩書きがあるせいで、へたな話を外ですることができない。 そんな人たちが集まって、身の上に起こった出来事で、 普通の人たちには話すことができないことを、 嘘・誇張なく話をし、話を聞いた人は決して他言してはならない。 そんなルールの、≪沙?樓≫と名がつけられた部屋...

地位や名誉や肩書きがあるせいで、へたな話を外ですることができない。 そんな人たちが集まって、身の上に起こった出来事で、 普通の人たちには話すことができないことを、 嘘・誇張なく話をし、話を聞いた人は決して他言してはならない。 そんなルールの、≪沙?樓≫と名がつけられた部屋で行われる会合。1話目の「小鍛冶」(こかじ)と、 5話目の「雨の夜の刺客」が好き。

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2011/07/18

浅田次郎の沙高楼綺譚を読みました。沙高楼という場所で5つの不思議な物語が語られます。語られていることと、実はその後ろに語られていない別の真実がある、という描き方は気に入りました。怖い話もあり、結局コメディタッチになってしまったものもあり、浅田次郎らしい短編集で楽しめました。

Posted byブクログ

2016/06/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

刀剣の鑑定を商売としていたわたしが、国立博物館で、旧知の鑑定家・小日向賢吉(徳阿弥談山)と会い、"面白い会合"に誘われるところから話が始まる。 小日向君に連れられて訪れた沙高樓とは、各界で名をはせた著名人が、今まで誰にも話す事が出来なかった秘密の話を語る場所であった…。 ちょっと不思議な、そして、ちょっと不気味でもある5つの話。 結構好きです。<この手の話。 続篇も出ているようなので、文庫化されたら是非読みたいな、と。 それはそうと、沙高樓の女装の主人が、どうしても美●明宏氏に思える(笑)。

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2009/10/04

どの話も深くてひきこまれていく。とくに小鍛冶が好き。続編の「草原からの使者」も読みたい!文庫版になるまで待てるやろか…。 2006/1/31(Tue)読了

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2009/10/04

2005/12/4購入・12/10読了 (小説) 高層ビルの最上階にある「沙高樓」。ここでは地位も名誉もあるその筋では皆一流の人々が集まり、命をかけても決して人には語れない秘密を「百物語」風に順に語っていく短編集。怪談ではなく、刀鍛冶や造園業やアウトローの世界などいずれも奥深く非...

2005/12/4購入・12/10読了 (小説) 高層ビルの最上階にある「沙高樓」。ここでは地位も名誉もあるその筋では皆一流の人々が集まり、命をかけても決して人には語れない秘密を「百物語」風に順に語っていく短編集。怪談ではなく、刀鍛冶や造園業やアウトローの世界などいずれも奥深く非常に興味深い。個人的には「小鍛冶」と「雨の中の刺客」が好き。唯一怪談風な「立花新兵衛…」もとても小気味良い。

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2009/10/04

私は、浅田次郎の真骨頂は「蒼穹の昴」だと思っているけど、短編集もなかなか良い。 この短編集は、各界の著名人たちが一話ずつ語っていくという形式で、浅田次郎の博学さを効果的に使って、上質の短編集に仕上げてある。 浅田次郎の良いところは、語り口が平易なのに、人としての本質を伝えようとし...

私は、浅田次郎の真骨頂は「蒼穹の昴」だと思っているけど、短編集もなかなか良い。 この短編集は、各界の著名人たちが一話ずつ語っていくという形式で、浅田次郎の博学さを効果的に使って、上質の短編集に仕上げてある。 浅田次郎の良いところは、語り口が平易なのに、人としての本質を伝えようとしていることだと、しみじみ思う。

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2009/10/04

各界の名士たちが集う「沙高楼」。世の高みに登りつめた人々が、ミステリアスな女装の主人に誘われ、秘密を披露しあう。稀代のストーリーテラーによる息を呑む驚愕の物語。 1.小鍛冶2.糸電話3.立花新兵衛只今罷越候4.百年の庭5.雨の夜の刺客------------------まさに綺譚...

各界の名士たちが集う「沙高楼」。世の高みに登りつめた人々が、ミステリアスな女装の主人に誘われ、秘密を披露しあう。稀代のストーリーテラーによる息を呑む驚愕の物語。 1.小鍛冶2.糸電話3.立花新兵衛只今罷越候4.百年の庭5.雨の夜の刺客------------------まさに綺譚。美輪明宏氏を彷彿とさせる女装の主人。個人的には「小鍛治」「百年の庭」がお気に入りです。(2005/11/26読了)

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2009/10/04

百物語風の集いを舞台に、いろいろな人が綺譚を語るという展開のおはなし。 自分的には、最初のお話の「小鍛冶」が好きですね。 単に自分が日本刀の持つ美しさを好きだというだけの話なのかもしれないけれど、展開が面白いのです。 それにしても、浅田さんは、美術とやくざを一緒にまとめてしまう...

百物語風の集いを舞台に、いろいろな人が綺譚を語るという展開のおはなし。 自分的には、最初のお話の「小鍛冶」が好きですね。 単に自分が日本刀の持つ美しさを好きだというだけの話なのかもしれないけれど、展開が面白いのです。 それにしても、浅田さんは、美術とやくざを一緒にまとめてしまうってのが、恐ろしいところ。 でも、最後の最後まで読むと、一本貫いているものがある。 それは、不器用な、しかし実直な人生、決してきらびやかではない人生にスポットライトを当てるってこと、かな。

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2009/10/04

世の高みに登りつめた人たちが集う「沙高樓」 ミステリアスな女装の主に誘われそれぞれの秘密を 披露するという・・・ドキドキワクワクの展開がgood!

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