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ローマ人の物語(21) の商品レビュー

3.7

48件のお客様レビュー

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2016/04/10

「嫉妬とは、相手に対して能力に劣ることの無意識な表われにすぎないのだから。」 変わる皇帝。無関心な民衆。権力は軍事力である。

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2015/04/30

失政を重ね帝国に混乱をもたらしたネロが自死した翌年(紀元69年)、ローマには3人の皇帝が現れては消えた。ガルバ、オトー、そしてヴィテリウス。初代皇帝アウグストゥスの血統ではない彼らに帝国の命運が託されたが、傲岸、生硬、怠惰という各人の性格に由来する統治力のなさが露呈、いずれも短期...

失政を重ね帝国に混乱をもたらしたネロが自死した翌年(紀元69年)、ローマには3人の皇帝が現れては消えた。ガルバ、オトー、そしてヴィテリウス。初代皇帝アウグストゥスの血統ではない彼らに帝国の命運が託されたが、傲岸、生硬、怠惰という各人の性格に由来する統治力のなさが露呈、いずれも短期間で破滅した。さらにその間、軍団同士が争う内戦状態に突入し、帝政始まって以来の危機的状況に陥る。果たしてローマ人はこれをいかに乗り越えたのか。

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2014/01/24

 ネロの死の後に皇帝位につくことになった,ガルバ,オトー,ヴィテリウスの3皇帝の物語です。内乱で終始した1年強の時期ですが,アウグストゥス帝の血とつながりを持たず,これまでの「権威」を持たない皇帝が,行き当たりばったりで行動したことによる内乱の時期を読んでいると,統治者やリーダー...

 ネロの死の後に皇帝位につくことになった,ガルバ,オトー,ヴィテリウスの3皇帝の物語です。内乱で終始した1年強の時期ですが,アウグストゥス帝の血とつながりを持たず,これまでの「権威」を持たない皇帝が,行き当たりばったりで行動したことによる内乱の時期を読んでいると,統治者やリーダーとしての資質について考えさせられます。何が必要かという冷静な認識と,臨機応変での対応力と言えば簡単ですが,それを実際に身につけて,活用するというのは,組織のトップとして要求されることなのでしょう。また,この時代のいきさつを読んでいると,情報伝達のスピードについても考えさせられます。  この内乱を,どうやってヴェスパシアヌス帝とその周辺の人々が収拾させ,さらなる繁栄につなげていくかは,次巻以降の物語です。

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2013/05/27

ネロの後の皇帝の座をめぐって発生した内戦の巻。短い期間にころころと皇帝が変わったわけですが、彼らを簡単にこき下ろせるのは後知恵だから、という側面が強いよなぁ、と思ってしまいます。今みたいに情報だって正確につかめたわけじゃないでしょうし、届くまでの日数がかかる。単純に日数から計算し...

ネロの後の皇帝の座をめぐって発生した内戦の巻。短い期間にころころと皇帝が変わったわけですが、彼らを簡単にこき下ろせるのは後知恵だから、という側面が強いよなぁ、と思ってしまいます。今みたいに情報だって正確につかめたわけじゃないでしょうし、届くまでの日数がかかる。単純に日数から計算して、だからだめだった、というのはさすがにきりすぎな気がしました。 多分、自分もだめな側に入るからかもしれないですが。

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2013/05/25

混迷を極めるローマ帝国。1年のうちに皇帝が3人も死ぬが、民衆は関心なし。大国になってしまったから仕方がないのだけど、みんなでローマを盛りたてようというような気概はなし。話としてはあまり面白くないのは仕方がないな。 塩野七生が最初に書いているが、中間と下部がダメになったら、いかに上...

混迷を極めるローマ帝国。1年のうちに皇帝が3人も死ぬが、民衆は関心なし。大国になってしまったから仕方がないのだけど、みんなでローマを盛りたてようというような気概はなし。話としてはあまり面白くないのは仕方がないな。 塩野七生が最初に書いているが、中間と下部がダメになったら、いかに上部ががんばろうと何をやろうとダメ。反対に、中と下の層が充分に機能していれば、少しばかりの間なら上層部の弊害も吸収可能。そんな時代。 時代が求めるのは「健全な常識人」。次の巻は、この出目も傑出した才能にも恵まれなかった「健全な常識人」のヴェスパシアヌスが皇帝となるようだが、ローマの混迷は収まるのか。

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2013/09/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ネロの死のあと、150年ぶりのローマ内戦期。1年で皇帝が3人交代するこの巻は、内乱、内戦をテンポよく描いてます。 ようやく半分弱まで読み進みました。年内に読み終わるかな。。。

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2013/01/06

1年で皇帝が3人死んだ。そろそろ皇帝の名前を全員言えなくなってきた。アウグストゥス、ティベリウス、カリグラ、クラウディウス、ネロ、ガルバ、オトー、ヴィテリウスヴェスパシアヌス 言えた。

Posted byブクログ

2012/12/27

帝政ローマを打ち立てたカエサルに続く”血”の系統が途絶え、それ以外のものが皇帝に立ち始めた治世の巻。ネロが自殺してローマを立て直さなければならない大事な時期に、それぞれの思惑を持った役者が台頭する。が、どれも帝国の長となるべき器ではなかったためさらに混乱を引き起こす。ついには内戦...

帝政ローマを打ち立てたカエサルに続く”血”の系統が途絶え、それ以外のものが皇帝に立ち始めた治世の巻。ネロが自殺してローマを立て直さなければならない大事な時期に、それぞれの思惑を持った役者が台頭する。が、どれも帝国の長となるべき器ではなかったためさらに混乱を引き起こす。ついには内戦へ発展。 それを傍観するローマ市民が一番冷静だった、というのは何だか今の日本を見ている気持ちにも似ていると思った。 この危機をどのように乗り切って、次につなげていくのだろうか?次の巻が気になる。

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2012/10/31

危機と克服という副題から、この日本の状況にもヒントがあるのかと期待して読んだ。 筆者の栄光のカエサルへの思い入れが強すぎるのか、そもそも歴史資料が少ないためか、皇帝の誰にも思い入れが出来なかった。

Posted byブクログ

2012/09/19

久々の内戦,しかしグダグダな感じで,皇帝が入れ替わり続ける.ネロの次以降の皇帝なんて全く覚えてなかったがこうもポンポン変わると覚えられないのも当然か.

Posted byブクログ