バスジャック の商品レビュー
超短編から中編まで。 なんだかちょっとズレだ世界のお話。SFというほどではないけど、読んでいて、星新一を彷彿させる。 嫌いじゃない。
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短編集。最後の一編がいまひとつ。他の作品も全般的に世界観が練りきれていない。設定が命の作家なので、違和感があると厳しい。
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三崎亜記さんの小説は、 ビジュアルで写真風景が挿絵にピッタリ。 この本は、7つの短編からできていました。 ●二階扉をつけてください ●しあわせな光 ●二人の記憶 ●バスジャック ●雨降る夜に ●動物園 ●送りの夏 表題の『バスジャック』も、意外な成り行きで面白かったのですが、...
三崎亜記さんの小説は、 ビジュアルで写真風景が挿絵にピッタリ。 この本は、7つの短編からできていました。 ●二階扉をつけてください ●しあわせな光 ●二人の記憶 ●バスジャック ●雨降る夜に ●動物園 ●送りの夏 表題の『バスジャック』も、意外な成り行きで面白かったのですが、 特に印象に残ったのは、『雨降る夜に』でした。 雨が降る夜に限ってひとりの女性の訪問者があり、 僕の家のたくさんの蔵書から、本を借りていく。 どうやら僕の家を図書館とまちがえているらしい。 それも雨の夜に限ってなのだ。 わずか4ページたらずの短篇ですが、 これからうっとうしい梅雨を迎えるにあたり、 なんだか雨が待ち遠しくなるような作品でした。 ・・・雨降る夜に、イケメンが数冊の本を抱えて 「今回のお届け本です」と、我が家を訪れる・・・ こんなことおこらないかなあ。 私の場合は小説とは逆ですが、 現実離れしたことも想像してしまいました。(苦笑) 『送りの夏』も異色の作品でした。 マネキンのように身動き一つしない人々を 車いすにのせて一生懸命に世話をやく人たちと ひと夏をすごした少女のお話です。 普通の人ではない人への愛憎を 少女の目をとおして、 すがすがしく描かれていたと思いました。 三崎さんは、長編も短篇も 独特の雰囲気の世界を作り出す作家なのだなと 改めて思いました。
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大好きな作家の一人です。送りの夏、最高でした。個人的には、一番三崎色が出てたのは、動物園かな。初めて短編を読んだのですが、各所に他作品との繋がりも見えて、それを関係なくしてもおもしろくて。
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7つの作品からなる短編集。 何だか粒が不揃いでクオリティが揃っていない気がするな。 三崎亜紀ならではの、不条理&透明感は健在だが。 「しあわせな光」のように普通に幸せな作品は、この作家には誰も求めていない! 読者が求めているものを裏切りたかったのだろうか。 b...
7つの作品からなる短編集。 何だか粒が不揃いでクオリティが揃っていない気がするな。 三崎亜紀ならではの、不条理&透明感は健在だが。 「しあわせな光」のように普通に幸せな作品は、この作家には誰も求めていない! 読者が求めているものを裏切りたかったのだろうか。 book1st店員はポップでやたら薦めていたが。 どことなく村上春樹っぽい感じか。 さらにテクニックに走りすぎている感触もがっかりの要因。 三崎亜紀の立ち位置って非常に不安定なんですよね。 この人の描く世界はこの人にしか書けないわけで、オリジナリティ度は最強。 やっぱり嫌いになれない作家です。 そうは言っても、最後の一編「送りの夏」は本当に素晴らしかった。 小学生の女の子の、住み慣れた街を遠く離れての、一夏の奇妙な体験が、鮮やかに切なく清々しく、味わい深かった。 それでいて気持ち悪いし♪
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短編、中編取り混ぜた作品。 予想外におもしろかった~ もっと早く読んでおけばよかった 「2階扉」や「送りの夏」の、解明されないものは・・・なに? 「バスジャック」って、なんでそんな?? SFなのか、なんなのか・・・不条理な感じがあったり なんだか不思議におもしろかった
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遊びの種が尽きた人類はバスジャックという新たな遊びに興じ始めていた。 三崎亜記の不条理感を題材にした作品だが、失われた町やとなり町戦争の方が面白いと思う。 読んでないひとはそっちの方がおススメ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
今、「バスジャック」がブームである。 あまりにも非現実的な日常。 そんなまさか、と思うような出来事ばかりの短編集。 絶対にありえない環境の中で、物語の人々が、堂々と真剣に真正面から、 その状況に向き合って馴染んでいるのが読んでいて不自然でおもしろかった。 となり町戦争と同様、文章はかたい)^o^(
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三崎亜記さんの本は前に「となり町戦争」を読んで面白かっただけに同作者の別の本を読むのは怖かったけど、これで三崎亜記が好きになった。 短篇集で短いのが4つ、少しだけ長いのが最後に2つ. タイトルのバスジャックは22ページ程度のお話.「となり町戦争」と同じように、非現実が当たり前の...
三崎亜記さんの本は前に「となり町戦争」を読んで面白かっただけに同作者の別の本を読むのは怖かったけど、これで三崎亜記が好きになった。 短篇集で短いのが4つ、少しだけ長いのが最後に2つ. タイトルのバスジャックは22ページ程度のお話.「となり町戦争」と同じように、非現実が当たり前の現実にある不思議な世界観を描く、「世にも奇妙」的なお話.最初の「二回扉をおつけください」もSFの要素が入ってるけど大体そんな感じ.こちらはオチが良かった. 一番気に入ったのは、わずか5ページの「雨降る夜に」という幻想文学とでもいうような、とてもキレイなお話.余韻に浸った. 「動物園」はなんだか主人公が可愛らしくて、とても楽しいお話でした.
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短編集。 この作者のは初めて読むからびっくりした。ありえない世界が次から次へと出て来て発想力に感心した。 二階扉の話なんて終わり方が辛すぎ。 短編すぎる短編はちょっとしっくりこなかったかな。
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