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水曜の朝、午前三時 の商品レビュー

3.4

192件のお客様レビュー

  1. 5つ

    24

  2. 4つ

    62

  3. 3つ

    56

  4. 2つ

    25

  5. 1つ

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2012/07/25

癌で死んでしまった女性が遺したテープのお話。読み終えると好きなものはもっと好きに、嫌いなものは前より少し好きになれるそんな小説。人生は宝探しなのです。

Posted byブクログ

2012/06/26

今時ってラブレター書いたことがない人が多いらしく、不思議な気持ち。 若いときって、後から考えるとどうでもいいことが、どうしようもなく不安だったりする。 あのとき付き合っていた人と、今もまだ付き合っていたら。とか、私はあんま考えないけど。笑 なるようになるし、それが必然なのです。...

今時ってラブレター書いたことがない人が多いらしく、不思議な気持ち。 若いときって、後から考えるとどうでもいいことが、どうしようもなく不安だったりする。 あのとき付き合っていた人と、今もまだ付き合っていたら。とか、私はあんま考えないけど。笑 なるようになるし、それが必然なのです。 さらりさらりと。 そういう時代だったのですねぇ。 当時の覚え書き。 一生を左右するような出来事が起こるのは、せいぜい20代まで。 親との確執。離れてわかる切なさというか慕情。 マスコミの仕事は繰り返しにすぎない。 健康な時には病気のことはわからない。 こうやってみると、あながち的外れではない当時の自分。

Posted byブクログ

2012/06/20

万博の熱気をリアルに知る世代はより深く読めるだろうなあ。もう少し、中年になってからの彼女の魅力を知りたかった。他人の目線エピソードがほしかったな。でもお話としていい小説。

Posted byブクログ

2012/03/03

少し話題になってたから期待してたけど、う~ん・・・という感じ。 泣けなかったし、面白いとも思わなかった。

Posted byブクログ

2012/10/14

内容(「BOOK」データベースより) 45歳の若さで逝った翻訳家で詩人の四条直美が、娘のために遺した4巻のテープ。そこに語られていたのは、大阪万博のホステスとして働いていた23歳の直美と、外交官として将来を嘱望される理想の恋人・臼井礼との燃えるような恋物語だった。「もし、あのとき...

内容(「BOOK」データベースより) 45歳の若さで逝った翻訳家で詩人の四条直美が、娘のために遺した4巻のテープ。そこに語られていたのは、大阪万博のホステスとして働いていた23歳の直美と、外交官として将来を嘱望される理想の恋人・臼井礼との燃えるような恋物語だった。「もし、あのとき、あの人との人生を選んでいたら…」。失われたものはあまりにも大きい。愛のせつなさと歓びが心にしみるラブストーリー。 ---------------------------------------- 面白くない。期待外れ。 読書家の故・児玉清氏が飛行機の中で読んで号泣したとかいう逸話もあって、ちょっと楽しみにしていたのだけれど、ぜんぜん泣けないし、そもそも面白くもなんともない。 1992年に脳腫瘍で45歳で亡くなった「直美」が、娘にあてた録音テープを書き起こした、という設定。舞台は1970年の大阪万博。ここで直美は臼井という男に魅かれ、その後別れて別の男性と結婚しても20年以上思い続け…というハナシなのだが、死にかけた女性がテープに録音したにしては理路整然と語る語る。これでもかと語る。そこにリアリティが感じられないし、万博の熱気というのも、経験していないものに伝わる描写ではなかった。独り語りの文章とはいえ、心理描写が乏しく、つまらない。 それに、臼井氏と別れる理由も、1970年当時としては当然の反応だったとはいえ。。。 ラストも唐突感が否めない。これでどうしろというのだ。 文庫版の解説を池上冬樹が書いているが、よくもまぁここまで持ち上げて評価できるなぁと感心してしまった。ものは言いようである。 サイモン&ガーファンクルの名曲と同じ表題だったので気になっていたが、この曲のことは全く触れておらず、内容的にもかぶらない。池上冬樹は「牽強付会」に結び付けているけれど、それは全く見当違いではないだろうか? 損した気分が残る本であった。

Posted byブクログ

2012/02/12

切ないなあ……。やりきれない。 別れが来るとは分かっていたが、 思いもよらない形での別れだった。 でも時代にふさわしい、というか昭和ならではの、 やるせない出来事だと思う。 作者のちょっと露骨すぎるように思えるエールも、 その背景があるからこそストンと心の中に入ってくる。 ...

切ないなあ……。やりきれない。 別れが来るとは分かっていたが、 思いもよらない形での別れだった。 でも時代にふさわしい、というか昭和ならではの、 やるせない出来事だと思う。 作者のちょっと露骨すぎるように思えるエールも、 その背景があるからこそストンと心の中に入ってくる。 うん、うん。これ好きだ。

Posted byブクログ

2012/02/09

本屋で何気に手に取り、わずか半日で一気に読了…帯にあるほど“泣ける”恋愛小説ではなかったのだが、読み進むほどに内容に没頭している気持ちよりも、言葉によってあぶり出された、本の筋とは離れた自分自身の記憶から、大切な人や大切な家族への思いが増して、そういう意味でちょいと泣けた。

Posted byブクログ

2012/02/01

大阪万博を実際に体験していたり、あるいは大恋愛を経て今幸せな状況にある人なら共感できる内容なのかもしれないのですが… 単純にタイトルの物珍しさに手を取って読み始めたものの、世代が違うところや、なんだかんだでリア充してる感の漂う主人公の様子にあまり共感出来ず、読み進めることがとて...

大阪万博を実際に体験していたり、あるいは大恋愛を経て今幸せな状況にある人なら共感できる内容なのかもしれないのですが… 単純にタイトルの物珍しさに手を取って読み始めたものの、世代が違うところや、なんだかんだでリア充してる感の漂う主人公の様子にあまり共感出来ず、読み進めることがとても難しかったです。 途中、主人公が惚れ込んでいる相手の秘密が分かる瞬間、ただ一言で大きくストーリーが変化する瞬間こそ衝撃を受けましたが、その後はそれまでに抱いた印象を覆すほどの好転は見られず、ゆったりと読了。結局「それで?」と冷めた読後感しか抱けず…正直、世間が本作を高く評価している理由が理解できませんでした。

Posted byブクログ

2012/01/04

女性が、親の言いなり、日本の悪しき風習に逆らえずにいた一昔前に、 女性が自分の人生をどう生きていくか考え、小さな氾濫を起こし始めた時代。 ほっこり恋愛小説かと思ってたけど、 力強さがある。 印象的だったのは、その時代では特にだったのだろうが、 今でも日本人の奥底にあ...

女性が、親の言いなり、日本の悪しき風習に逆らえずにいた一昔前に、 女性が自分の人生をどう生きていくか考え、小さな氾濫を起こし始めた時代。 ほっこり恋愛小説かと思ってたけど、 力強さがある。 印象的だったのは、その時代では特にだったのだろうが、 今でも日本人の奥底にある差別感情。 それがもとに突如縁が切れるが、思いはそれを超えてつながっていた。 「人生十分に楽しんだつもり」と思っても。 最後の最後。 これまた素敵。 ・人生は宝探し。嫌でも歩き出さなければならないし、 それなら最初から宝探しと割り切ったほうが楽しいに決まっている。 世の中には好きになれない人間、同意できない人間でいっぱい。 でも、こうした人たちがいなければ、せっかくの宝探しもひどく味気ないものに なっていたと思うから、いまでは感謝さえしている。 ・迷った時は急がずに立ち止まりなさい。 慌ててもいいことは一つもない。 物事を理性的に、順序立てて考えるのは悪いことではないし、 勉強や読書は常に助けになってくれるだろう。 でも、何にもまして重要なのは内心の訴え。 何をしたいのか。何になりたいか。 どういう人間として、どんな人生を送りたいのか。 耳を澄まして、じっと自分の声を聞くこと。 歩き出すのは、それからでも遅くはない。 (以上、少々意訳)

Posted byブクログ

2012/05/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

病床の母が娘に遺したビデオレター。中身は、母の恋物語だった。 日本中が熱狂した万国博覧会がその時代。時代描写がみごとだった。 母のビデオレターの最後の「もちろん、旅の途中には多くの困難があるでしょう。中には嫉妬や憎悪、悪意など、あらゆるマイナスの感情を持って、あなたの冒険を邪魔しにかかる人間もいるでしょう。私の前にも、そんな人たちが何人も現れました。そのたびに、私はいちいち彼らを憎んだり恨んだりしたものだけれど、あまでは感謝さえしています。皮肉で言うのではなく、ああした人たちがいなかったり、せっかくの宝探しもひどく味気ないものになっていたと思うから。」 彼女の人生観がすべてつまっている一言であるとおもった。とっても、共感できる一文だと思った。

Posted byブクログ