模倣犯(1) の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
【1.読む目的】 •楽園がほぼスピンオフ的位置づけだったと知り、元となった模倣犯を読む。 【2.気付きや気になった点、面白かった点等】 ・なぜなら、それらはいつ、どこで、誰によって破壊され取り上げられてしまうかわからないほど脆いものだから、 ・旦那を放り出してまでやるだけの価値のある仕事を、あたしはしてるんだほうか? 【3.感想】 ・引き込まれるけど、ただひたすらに怖かった。人間の持つ恐ろしさを感じた。そして5巻、なかなかに長かった。 ・殺すまで描写がリアルで、いたたまれない気持ちになった。と、同時に世の中で起きる残虐な事件のことを考えるとより辛さが湧いてきた。 ・宮部みゆきの写真、実は初めてじっくり見たけど、一見するとどこにでもいそうな中年の女性のどこに残虐な想像力(褒め言葉)があるのか、そしてそれを紡ぎきるだけの力があるのか、考えるとゾッとした。
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なかなか読み出すきっかけがなくて積読状態だった大作、「模倣犯」を読んでみた。 犯人のあまりの胸糞悪さに義男と同じく電話線を通り抜けて行ってタコ殴りにしてやりたくなった。 そして犯人らしき人物の死亡事故で事件解決? 5巻もあるのに1巻目でこんなんでいいの? 600ページ近くあったが...
なかなか読み出すきっかけがなくて積読状態だった大作、「模倣犯」を読んでみた。 犯人のあまりの胸糞悪さに義男と同じく電話線を通り抜けて行ってタコ殴りにしてやりたくなった。 そして犯人らしき人物の死亡事故で事件解決? 5巻もあるのに1巻目でこんなんでいいの? 600ページ近くあったがグイグイ引き込まれてあっという間に読了。 ここからどう展開していくのかものすごく気になるので2巻へと進みます。
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初の宮部みゆき作品。 とりあえず犯人は判明したが、これが5巻中の1巻目ということは、まだまだこの事件は続くし、掘り下げられるということだろう。 まずタイトルの「模倣犯」自体が回収されていない。 長編小説を読んでいるとどうしても登場人物が多くなり、途中で「これは誰だったかな?」...
初の宮部みゆき作品。 とりあえず犯人は判明したが、これが5巻中の1巻目ということは、まだまだこの事件は続くし、掘り下げられるということだろう。 まずタイトルの「模倣犯」自体が回収されていない。 長編小説を読んでいるとどうしても登場人物が多くなり、途中で「これは誰だったかな?」となることが多いが、宮部みゆきさんはそれぞれのキャラクターの描写が細かく、丁寧に描かれているので、これだけ大勢の人が出てきても誰かわからなくなることがなかった。 それどころか、テレビ番組内での犯人との電話のシーンは、CM前とCM後で若干空気が違うのがわずかな違和感として感じられるほど。 表情も音もない、文章だけで、これだけの空気感を出せる文章力はさすがとしか言いようない。
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遂に読み始めました。とりあえず事件は解決しましたが、5まであるって事は・・・。背筋が凍る殺人事件がこの先どう言った形で再度現れるのか、楽しみっていうのも変なのですが、読み応えありです。そして人の心をおもちゃみたいに扱う人はどのように作り出されるのか、小さい頃の記憶や体験が鍵なので...
遂に読み始めました。とりあえず事件は解決しましたが、5まであるって事は・・・。背筋が凍る殺人事件がこの先どう言った形で再度現れるのか、楽しみっていうのも変なのですが、読み応えありです。そして人の心をおもちゃみたいに扱う人はどのように作り出されるのか、小さい頃の記憶や体験が鍵なのでしょうね。次を早く読みたい。
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内容(「BOOK」データベースより) 墨田区・大川公園で若い女性の右腕とハンドバッグが発見された。やがてバッグの持主は、三ヵ月前に失踪した古川鞠子と判明するが、「犯人」は「右腕は鞠子のものじゃない」という電話をテレビ局にかけたうえ、鞠子の祖父・有馬義男にも接触をはかった。ほどなく...
内容(「BOOK」データベースより) 墨田区・大川公園で若い女性の右腕とハンドバッグが発見された。やがてバッグの持主は、三ヵ月前に失踪した古川鞠子と判明するが、「犯人」は「右腕は鞠子のものじゃない」という電話をテレビ局にかけたうえ、鞠子の祖父・有馬義男にも接触をはかった。ほどなく鞠子は白骨死体となって見つかった―。未曾有の連続誘拐殺人事件を重層的に描いた現代ミステリの金字塔、いよいよ開幕。
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読み終わった直後に感想書けばよかった。Ⅱを読んでしまったから何を思ってたか抜け落ちに落ちてる。犯人がほんとに自分と同じ人間とは思えなくて途中まで現実離れしたファンタジーとは言わないまでも似たようなものに思えてた。現実味が無さすぎて、何が起きてるのか分からなすぎて止まらなかった。
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評判の良い本なので是非読みたいと思っていましたがさすがにこの厚さ5冊に躊躇してなかなか手を付けられずにいました。ところが読み始めてみると物語にガッツリつかまれてしまい先が気になってどんどん読んでしまいました。5冊分の導入部分とあって登場人物が多いのですがきちんと描きわけられていて...
評判の良い本なので是非読みたいと思っていましたがさすがにこの厚さ5冊に躊躇してなかなか手を付けられずにいました。ところが読み始めてみると物語にガッツリつかまれてしまい先が気になってどんどん読んでしまいました。5冊分の導入部分とあって登場人物が多いのですがきちんと描きわけられていてわかりやすく読みやすいです。ここでは大きな事件に一段落ついたような様子を見せていますがそんなわけがない。続けて2へ。
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以前に読んだ『東大生の本棚 西岡 壱誠』に紹介してあったので、読んでみたら、まさかの長編小説だった。 読み始めると先が気になるし、犯人はきちんと捕まるのかとヤキモキしながら読み進めた。 ストーリーは、連続バラバラ殺害遺棄事件の犯人が、ボイスチェンジャーを使用してテレビ局に電話をかけてくる。そこで遺族を弄んだり、警察を挑発したりと殺人の後をも楽しむ。 そんな矢先にも連続殺人は続き、見せしめのように遺体を遺棄したり、遺族に遺品を送りつけたりとやりたい放題。 あるテレビ番組で、評論家が女性しか殺せない意気地無しだと発言したことで、男性を殺害することに。 そんな犯人の幼なじみが、犯人に気づきはじめる。 気の優しい幼なじみは、犯人に近づき、自首するよう説得するが、犯人は二人いて、その二人とも小学生のころからの知り合いであることに気づく。 そして、自首を勧めている最中、男性の遺体をトランクに詰めたまま、幼なじみと犯人の一人は崖から車ごと転落し、死亡してしまう。 犯人死亡のまま、事件は終息してしまうのかと思われたころ、生き残ったもう一人の犯人が、動き出す。。 犯人や被害者、遺族やジャーナリスト、刑事や友人、知人、遺体の第一発見者等、様々な人物が登場し、それぞれの目線で物事を描いていく。 事件はひとつでも、物の見方はそれぞれにあり、考え方や思惑、感じ方や心情は全く違う。 『東大生の本棚 西岡 壱誠』では、そんな多面的な見方や考え方がわかる本として紹介してあったが、それだけではなく、自分の思いもつかなかった現実を目の当たりにさせられたときの人間の弱さ、本文中には誰もがもっていると言っていた暗く閉ざされた悪魔のような本性、自分さえ良ければいいという自己中心的で傲慢な人間の様子を見せられた。 現実に、絶対にこんな事件は起きてほしくない。
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?.公園で女性の右腕とバッグが発見され、犯人達がテレビ局に電話、行方不明の娘の祖父に接触、トランクに遺体を積んだ二人組の車が崖から転落。?. メディア状況は、かつての時代の記憶を懐かしく呼び起こすものだけれど、描かれている細部の人間模様は、読み返すたびすごいと思います。
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