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西の善き魔女(7) の商品レビュー

4.1

54件のお客様レビュー

  1. 5つ

    20

  2. 4つ

    17

  3. 3つ

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2023/10/08

しばらくわすれていたが、西魔女の再読が途中までだったので再開した。 7巻というか、中公ノベルスではこれが6巻だった。 当時もかなり気に入っていた過去編。 今回読んで、これがまたものすごく良かった。人生で好きな本ベスト30には入ると思う。 フィリエルの気持ちにも、ルーンの気持ちに...

しばらくわすれていたが、西魔女の再読が途中までだったので再開した。 7巻というか、中公ノベルスではこれが6巻だった。 当時もかなり気に入っていた過去編。 今回読んで、これがまたものすごく良かった。人生で好きな本ベスト30には入ると思う。 フィリエルの気持ちにも、ルーンの気持ちにも同調して泣きまくりでした。 緑の年男のところ、ラストに二人で荒野をさまようところ、おんおん泣いてしまった。 自分が親になったいま、タビサの気持ちもよくわかる。 というか、おかみさんは意外と若いのね。 本編はこの七年後ではあるけど、かなりおばさんかと思ってた。 ガーラントとの出会い、わかーい! 作者が書いててとても楽しかったというこの巻。 構成といい、文体といい、彼女の最高傑作のひとつにも思えます。 読んでいて博士のくだり、弟子と娘それぞれの心境にも心が揺れたけど、なによりホーリーのだんなさん! この作品でも決して中心的な描かれ方はしていないけど、寡黙で優しいこの人が、この荒地で、何を思い、どう生きてきて、子供たちを愛し、博士に同情していったか。 これを読めばわかる。在りし日のこのひとのこと…。 この人が、一人で強く決心し、1巻であのように、悲劇のスタートを切ったこと…。 だんなさんと、ルーンと3人で、分蜂を見守った夏の日をフィリエルがずっと覚えていたのは、こういうわけだったのだろう。

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2022/11/26

ここまでお話しが進んでいるのに なんで子供の時の話しに戻るんだろう? と思いましたが こんなに子供の時のこと 詳しくはわからないでいました。 フィリエルは 子供の頃 ルーンの頭をなぐったり 殺そうとしたこともあったんですね。 父親が取られちゃう!という やきもち なん...

ここまでお話しが進んでいるのに なんで子供の時の話しに戻るんだろう? と思いましたが こんなに子供の時のこと 詳しくはわからないでいました。 フィリエルは 子供の頃 ルーンの頭をなぐったり 殺そうとしたこともあったんですね。 父親が取られちゃう!という やきもち なんですが 子供って過激ですね。 ホーリーのおかみさんの若い頃の 話しも面白かったです。 ルーンとフィリエルが お互いの足りないことを 補って 守っていこう! なんて この頃から思っていくのも あったかい感じがします。 あと最後の巻になるのが ちょっとざんねんですね。

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2018/11/13

 あまりに素晴らしいお話が終わってしまうのが忍びなくて、ついつい伸ばし伸ばしにしていた本巻と次巻。気がつけば、すでに2年以上の歳月が経っていた。今回、ようやく読んでみようと手に取ったときには、元のお話をすっかり忘れてしまっておりましたとさ。もう、本当に自分の記憶力の弱さが嫌になる...

 あまりに素晴らしいお話が終わってしまうのが忍びなくて、ついつい伸ばし伸ばしにしていた本巻と次巻。気がつけば、すでに2年以上の歳月が経っていた。今回、ようやく読んでみようと手に取ったときには、元のお話をすっかり忘れてしまっておりましたとさ。もう、本当に自分の記憶力の弱さが嫌になるわ・・・。  気を取り直して、外伝的位置付けの本書を読み始めたのだけれど、もう本当に素晴らしい作品なんだと言うことを、改めて思い知らせてくれた一冊になった。元のお話を忘れた状態であっても、本書は充分に面白い。  セラフィールドの風景と、そこを舞台に語られる、穏やかで優しい日々のお話。  やっぱり荻原規子氏は、日本人で最高クラスのファンタジィ作家さんだな、と。  その丁寧で繊細な仕事ぶりに、心から惚れ惚れします。    もう一度、一巻目から読み返さないと。

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2017/04/26
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ルーンがセラフィールドに来た出会いの話。弟や妹ができたときの姉がきっと一度は思うかもしれないことを経験するフィリエル。でも実際行動に移そうとするところはすごいです。この時点では姉弟であり、二人とも年相応に悩む姿が微笑ましいです。しかし結局ディー博士の消息はわからないままですね。

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2016/10/07
  • ネタバレ

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フィリエルとルーンの子ども時代の話。 ルーンがセラフィールドにやってきたところから始まります。 数学的頭脳、記憶力は天才といってもいいくらいのルーンですが、育った環境のせいで最初は全くしゃべらない従順な子どもであったと。 自由奔放なフィリエルの子どもらしさに感化され、徐々に本来の性格を表してくるようになるのです。色のない世界から、満ち溢れたフィリエルのいる世界に放り込まれたルーンは、そりゃひな鳥が慕うようにフィリエル一筋になってもおかしくはないのでしょう。 フィリエル自身も、父である博士に認めてもらいたいばかりにあれこれとやった挙句、ルーンを殺すことにしたというくだりがそりゃもうルーンにとっては斜め上の発想で危なっかしいことこの上ないと思われても仕方がない。八歳の子どもが肉切り包丁抱えて決心するんですからね。将来のロウランド家の苦労なぞ何のそのという感じですね。

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2016/07/16

落ち着け・・・『フィボナッチ数列』を数えて落ち着くんだ・・・。『フィボナッチ』は黄金の『数列』。私に勇気を与えてくれる。

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2014/06/16
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フィリエルとルーンの出会いの話。ルーンが徐々に人間らしくなっていくとともにフィリエルが嫉妬を覚え殺そうとまでするあたり衝撃的だったけどその時のルーンの対応にまたこみ上げてくるものがあった(理由を知ってるだけに)。本当の父親がいながらホーリー夫妻とともに住んでいるフィリエルの父親に対する複雑な感情も見えましたし、外伝ではあるけれど本編以上に素晴らしく感じました。

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2014/04/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

フィリエルとルーンの子供時代のお話。特に大きな事件があるわけではない、ルーンが来てからのセラフィールドの生活を綴った1冊。 にもかかわらずラストシーンはぐっと来てしまう。 特にホーリー夫妻の優しさが身に染みる1冊だけに、旦那さんの最後を思い出して胸が痛くなる感じ。他人の子供にあれだけの愛情をかけられるのはすごいなぁ。 そしてずっと疑問だったフィリエルとルーンの結びつきがよく分かった1冊でもあった。今までの巻でこの二人の結びつきがあまりよく分からず、突然のラブラブ展開においていかれたりもしたけど、この巻を読んで良く理解できた。もう一度読み返したら、本編の受け取り方も違ったものになりそう。

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2014/01/10

フィリエルとルーンの子供時代だけど、舞台がセラフィールドだけってこともあってまとまりがあって、その分内面の深堀ができていてよかったな。 萩原さんは子供の内面を描くのが上手い。

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2013/12/18

西の善き魔女 7 セラフィールドでの、幼き日のフィリエルとルーンの出会いの物語。 ホーリー夫妻が懐かしい。 数字しかしゃべらないルーン。 けれどもルーンは博士から特別扱いされているように感じ、 ルーンに複雑な気持ちを抱くフィリエル。 しだいに、ルーンさえいなければ、と思うよう...

西の善き魔女 7 セラフィールドでの、幼き日のフィリエルとルーンの出会いの物語。 ホーリー夫妻が懐かしい。 数字しかしゃべらないルーン。 けれどもルーンは博士から特別扱いされているように感じ、 ルーンに複雑な気持ちを抱くフィリエル。 しだいに、ルーンさえいなければ、と思うようになる。 フィリエルがいるからここに居たいのだと素直に言う ルーンがかわいい。

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