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エコノミカル・パレス の商品レビュー

3.1

75件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    21

  3. 3つ

    36

  4. 2つ

    10

  5. 1つ

    3

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2011/04/24

延々とつづく怠惰な日常。ぐるぐる回っているわけではなくて、それなりに違うほうへ向かおうとはしているのだけれど、結局どこへもいけなく、それどころか状況は下る一方で。 で。 唐突に終わってしまう。 それぞれのエピソードはイタかったり時折生々しく感じられたりはするけれど、それにほとんど...

延々とつづく怠惰な日常。ぐるぐる回っているわけではなくて、それなりに違うほうへ向かおうとはしているのだけれど、結局どこへもいけなく、それどころか状況は下る一方で。 で。 唐突に終わってしまう。 それぞれのエピソードはイタかったり時折生々しく感じられたりはするけれど、それにほとんどなんの感傷も抱いていない本当にいまを生きているだけの登場人物たちに、なにもこちらも思うことはなく、「なにをいえばいいのか…」と困惑する本でした…。

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2010/10/11

ダメ男と一緒に暮らす女性が主人公なんだけど、その主人公がしっかりしているというわけではなく彼女も変な人。真面目さが逆に出てしまっていて、行動にいちいちいらっときちゃう。え?なんで?って思いながら読み進め、最後もなんかがくっと。なんかさみしい。

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2009/11/28

古本屋で購入。 ここに描かれる男女の関係は、 一昔前の小説では 決して登場しなかった類のもので あり、時代の流れを感じた。 読後感がよくないというか、 気分が暗くなる小説だが、 伝わるものが たくさんある作品 のようにように感じる。

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2009/10/08

解説読んでミョーに納得。お金がなくなると 急にみみっちくなる。脳内で電卓叩いて、モノを買う悲しさよ。 しかしそんな切実さがこの小説の怖さ、ではない。

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2009/10/04

09/06/08 エコノミカル=経済的、安上がり パレス=宮殿、御殿、大きな建物 角田光代らしさがいろいろな意味で濃く出てる作品。

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2011/08/01

34歳でちみちみとモノを書いて入るお金と安いバイトで生活する「私」は無職の彼氏と同棲中。税金の督促状が毎月来る、家賃を払うにもキャッシュコーナーでお金を借りる日々。フリーターとかニートとか、とにかくその日その日を何となく暮らしている彼らの先の無い暮らし。彼らなりに考えてはいるのだ...

34歳でちみちみとモノを書いて入るお金と安いバイトで生活する「私」は無職の彼氏と同棲中。税金の督促状が毎月来る、家賃を払うにもキャッシュコーナーでお金を借りる日々。フリーターとかニートとか、とにかくその日その日を何となく暮らしている彼らの先の無い暮らし。彼らなりに考えてはいるのだろうけど、その年でその程度の先読みでいいのか、と言いたくなる。口先ばかりの彼氏は一度ぶち殴ってやりたくなってくる。いい加減な生活なのに、それほど腹が立たないのは「私」がそれなりに一生懸命だからか。けど、この年代でこういう考えと生活ぶりの人間が増殖したらいったいこの国はどうなるんだ…あぁ不安だ不安だ。

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2009/10/04

裏に記載のあらすじを見て借りてきました。34歳フリーター女性のお話です。同棲している恋人は35歳でまさかのニートに。(仕事を急に辞めてしまった) 何だか今の私の立場では完全他人事でもないので、ただならぬ感情を持って読んでいました。やっぱりフリーターとかってふわふわしてるよなあ。現...

裏に記載のあらすじを見て借りてきました。34歳フリーター女性のお話です。同棲している恋人は35歳でまさかのニートに。(仕事を急に辞めてしまった) 何だか今の私の立場では完全他人事でもないので、ただならぬ感情を持って読んでいました。やっぱりフリーターとかってふわふわしてるよなあ。現実的に考えてても立場が既に現実的ではないというか。根無し草って感じだよなあ。 たかってくる母親に電話口でキレるシーンがとてもスッキリしてよかったです。(笑)というか、恋人もだし、転がり込んできた旅先で知り合った男とその恋人もだし、母親もだし、ストレス溜まる人間が周りに多いなあ、この人。(苦笑)この母親は私にとってはあり得ないな。 ラストまであまり救いがないまま終わってしまいました。何も解決していない。いつもどおりの日常にふと差した光のような新鮮な存在である年下の男との関係も然り……。(それは主人公が駄目だったんだろうけど) タイトルの横文字の意味を調べてません。なので何でこのタイトルだったのかわからないままだな。調べてみようと思います。(英語苦手人間) (09.4.19 読了)

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2009/10/07

同棲する貧乏男女を描いたフリーター文学の真骨頂。 幸福な遊戯と似ているようでちょっと違った展開で。 絶望感しかない生活の中に、希望を探せるように。 知らないおばさんが金をくれようとしてくるのは、確かにこわいかも。(けいた・22歳) やっぱバックパッカーやね!(さとこ・20歳...

同棲する貧乏男女を描いたフリーター文学の真骨頂。 幸福な遊戯と似ているようでちょっと違った展開で。 絶望感しかない生活の中に、希望を探せるように。 知らないおばさんが金をくれようとしてくるのは、確かにこわいかも。(けいた・22歳) やっぱバックパッカーやね!(さとこ・20歳)

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2009/10/04

疲れた。角田の恋愛小説ってわたしには疲れる。でもフリーター文学を確立してる存在感がすごい。ワーキングプアの現実を切り取っているのは確か。

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2009/10/04

期待してたほどではなかったかも。 この人の小説を読んで思うのは、登場人物に対してばっかじゃないの?って思うこともあるんだけど、そういう部分に女の本質だったり、人間の本質が見え隠れしてる気がする。 主人公34歳の独身女。バイトをしながら細々と雑文書きをしつつ(それだけじゃ生活で...

期待してたほどではなかったかも。 この人の小説を読んで思うのは、登場人物に対してばっかじゃないの?って思うこともあるんだけど、そういう部分に女の本質だったり、人間の本質が見え隠れしてる気がする。 主人公34歳の独身女。バイトをしながら細々と雑文書きをしつつ(それだけじゃ生活できず、途中からスナックでのバイトも始める)、惰性で定職につかないミュージシャン崩れの男との暮らしを続け(しかも家賃とか大半を出しているのは主人公の方)、ひょんなきっかけで20歳くらいの男に対して無理して気を引こうとする。 本当にばっかじゃないのって思う。 でも安易に見下していられないのがこの本の凄さかなぁ。 特に現代を切り取るって意味ではね。

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