信長の棺 の商品レビュー
本能寺の変の後、信長の家臣である牛一は主君の遺体を捜す旅を始める。 歴史上でも謎とされてきた信長の遺体。読者は牛一の視線で追うことになります。 小説としてもかなり書き込まれているシーンですが、斬新な角度から話が進むので、厚さのわりにさくさく読めました。
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久しぶりの歴史小説。 明智光秀好きの自分としては、書かれた光秀像に大満足。 ただ、最初に牛一が預かった5つの箱、物語の後半に進むにつれて影が薄くなっていくのに、最後の最後にばん!と出てくる感にちょっと違和感。伏見に移るときはあれだけ苦労して移動したのに、天満に移動するときはその描写もなかったし。あとがきの、後半の清如が第二の主人公、というのもなんだか…と思いました。全部のカギを握ってる人には変わりないけど。 けど、続いて「明智左馬之助の恋」と「秀吉の枷」も是非読もう。
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小泉首相が話をしていたので、一度前から読んでみたかったが、 偶然図書館にあったので、借りてきた。 史実にどこまで忠実なのか、詳しいことは知らないが、ワクワクして最後まで読めました。 実際、現在寺町にある、阿弥陀寺には信長をはじめ長男信忠や森欄丸などの墓もあるそうだ。 しかしな...
小泉首相が話をしていたので、一度前から読んでみたかったが、 偶然図書館にあったので、借りてきた。 史実にどこまで忠実なのか、詳しいことは知らないが、ワクワクして最後まで読めました。 実際、現在寺町にある、阿弥陀寺には信長をはじめ長男信忠や森欄丸などの墓もあるそうだ。 しかしながら、京都には他にも信長の墓があるそうで、本書に書かれていることは、著者の考えが多分にあるのだろうと想像できる。 個人的にはもっと、秀吉の裏工作の辺りを書いてもらうと楽しかった。
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のぼうの城を読んでからすっかり戦国武将の哲学、生き様に魅了され、色々と読み始めた。 信長の棺は、信長という強烈な英雄に惚れ抜いた、側近の目線から描かれているため、否応なしに信長贔屓になってしまう。 歴史書も当時の権力者に、また筆者によって大きく左右される様が非常によく分かった。 ...
のぼうの城を読んでからすっかり戦国武将の哲学、生き様に魅了され、色々と読み始めた。 信長の棺は、信長という強烈な英雄に惚れ抜いた、側近の目線から描かれているため、否応なしに信長贔屓になってしまう。 歴史書も当時の権力者に、また筆者によって大きく左右される様が非常によく分かった。 次読む作品は、秀吉サイドから描いた作品を読みたいと思う。 個人的には、光秀が思慮浅い人物とは思いたくないので、本作の解釈は支持したいと感じた。
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文庫で読みました。 太田氏が16年間追い続けて辿り着く「真実」は、本能寺の変から400年以上経った今、筆者が歴史と「対話」して見つけたひとつの解答例でしかないのでしょう。 けれど、その営みを続けていくことがきっと、大切なのでしょうね。 それと、太田氏の物語の半ばで筆を置く姿、「...
文庫で読みました。 太田氏が16年間追い続けて辿り着く「真実」は、本能寺の変から400年以上経った今、筆者が歴史と「対話」して見つけたひとつの解答例でしかないのでしょう。 けれど、その営みを続けていくことがきっと、大切なのでしょうね。 それと、太田氏の物語の半ばで筆を置く姿、「もうこりごりだ」という独白に、物書きの誇りと悲哀もみた気がします。 以前ドラマでやっていたそうで、そちらも観てみたいです。
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『信長公記』の作者・太田牛一が次のように語る。「本能寺で亡くなった信長さまの御遺骸が,どこにきえたのか,誰もが不思議がるくせに,誰も首を傾げるだけで,それ以上は触れようとしない 云々」全く,毛髪一本残さずに消えてしまったと宣教師が記録したと言うが,そんなことがあるものか。 その...
『信長公記』の作者・太田牛一が次のように語る。「本能寺で亡くなった信長さまの御遺骸が,どこにきえたのか,誰もが不思議がるくせに,誰も首を傾げるだけで,それ以上は触れようとしない 云々」全く,毛髪一本残さずに消えてしまったと宣教師が記録したと言うが,そんなことがあるものか。 その疑問に,すばらしい推理と想像力で応えてくれた本でした。 結論に対しては,んーとうなるようなところもありますが,新しい発見もありました。秀吉は,丹波ものだった。丹波国というのは,歴史上特殊な位置にある場所だったのだと言う認識。 そして,京での織田家の菩提寺・阿弥陀寺の存在。その開基が,信長の異母兄弟だったというのは,真偽のほどはどうなのだろか? でも,これらの謎解き,ミステリーよりも,最も得心がいったのは,金平糖と暦を例に挙げた信長評。古い習わしにだけとらわれていて,新しいものが創造できないことが許せない。そうだよな,きっと,信長はそういう人だよ,納得させられました。読んでよかった。 特に,暦の問題は,為政者にとっては,大きな問題だっただろうに,教科書で習うような,歴史の筋には登場しにくい。一つの出来事を,いろいろな角度から見るというのが,やはり大切なんですね。
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信長の元家来で「信長公記」の作者を主人公に、本能寺の謎に迫り、想像、こじつけが多いけど、定説に異論を展開する面白さがある。ここまで来ると歴史小説より娯楽時代小説の部分が強いかな。それでも見逃していた歴史の事件もあり、全体的に読みやすい。他の作品も読もうかなとと思う。しかし、僕は信...
信長の元家来で「信長公記」の作者を主人公に、本能寺の謎に迫り、想像、こじつけが多いけど、定説に異論を展開する面白さがある。ここまで来ると歴史小説より娯楽時代小説の部分が強いかな。それでも見逃していた歴史の事件もあり、全体的に読みやすい。他の作品も読もうかなとと思う。しかし、僕は信長ファンだったんだけど・・疑問も生まれたなぁ~
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探偵役に太田牛一を迎え、本能寺で消えた信長の遺体を探す歴史ミステリー小説。 「信長公記」を秀吉に監修されながら作成するやり取りがなかなか面白い。秀吉の思い出が伝わってくるような展開である。 太田牛一の視点で描くリアル信長の最期という、ある意味、目から鱗の話の構成に頭が下がります。...
探偵役に太田牛一を迎え、本能寺で消えた信長の遺体を探す歴史ミステリー小説。 「信長公記」を秀吉に監修されながら作成するやり取りがなかなか面白い。秀吉の思い出が伝わってくるような展開である。 太田牛一の視点で描くリアル信長の最期という、ある意味、目から鱗の話の構成に頭が下がります。(笑) あんまり肩肘はらずミステリーとして楽しみましょう。
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太田さんすげー、どこまで子づくりがんばるねんってゆう印象が残りました…いや、信長さまとの思い出話もよかったです。 でも、秀吉さんを好きじゃなくなること必須です。 豊臣派の方にはおすすめしません…
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友人に勧められ一読。 信長、秀吉、そして家康の名前は知っているが、彼らが何を成し得たかを知らないし興味も無かった。それだけに何の先入観も持ち得ず虚心坦懐に読み進められたし、自然体で登場人物に感情移入することが出来て、意外に楽しい読書になった。 曲がりなりにだが、これで日本史に興味...
友人に勧められ一読。 信長、秀吉、そして家康の名前は知っているが、彼らが何を成し得たかを知らないし興味も無かった。それだけに何の先入観も持ち得ず虚心坦懐に読み進められたし、自然体で登場人物に感情移入することが出来て、意外に楽しい読書になった。 曲がりなりにだが、これで日本史に興味を持つことが出来た。
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