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信長の棺 の商品レビュー

3.6

90件のお客様レビュー

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内容の濃い一冊

『信長公記』を記した太田牛一を主人公に、「信長の死」の真相に迫った歴史ミステリ。信長、光秀、秀吉という歴史に名を残した男たちの、一般イメージとは違う姿が垣間見える。歴史ファンならずとも楽しめるだろう。

yoko

2024/02/09

1582年、明智光秀の謀反により天下人織田信長は本能寺にて倒された。 本能寺消失後、明智軍は信長の遺骸捜索を行ったが、信長の死を示すものは何も見つからなかったという。 信長の亡骸は何処に消えたのか? 信長の祐筆にして『信長公記』の作者である太田牛一の視点で、日本史ミステリの...

1582年、明智光秀の謀反により天下人織田信長は本能寺にて倒された。 本能寺消失後、明智軍は信長の遺骸捜索を行ったが、信長の死を示すものは何も見つからなかったという。 信長の亡骸は何処に消えたのか? 信長の祐筆にして『信長公記』の作者である太田牛一の視点で、日本史ミステリの最大の謎に迫る作品。

Posted byブクログ

2021/06/02

テレビで本能寺の変の特集を見るとこの本を思い出します。 読んだのはかなり前です。手に取ったときは難しそうで読めるか不安だったけど、読み出したら止まりませんでした。 信長公はどこにねむっているのだろうか?

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2018/12/13

物書きが物書きを通じて「語る」という形式がまず面白い。 決して新しい試みではないが、おそらく本来の書き手(=加藤氏)にとっては、それぞれのキャラクターを、本の中の書き手にどう語らせようか、という作業は、パズルを当てはめていくようなとてもスリリングなものであったに違いない。 ...

物書きが物書きを通じて「語る」という形式がまず面白い。 決して新しい試みではないが、おそらく本来の書き手(=加藤氏)にとっては、それぞれのキャラクターを、本の中の書き手にどう語らせようか、という作業は、パズルを当てはめていくようなとてもスリリングなものであったに違いない。 歴史小説、というものはある程度「場」が限られており、しかも信長の時代というのは日本史の中でもとりわけ細かく語られている時期でもあるし、なかなか想像力を踊らせにくい状況ではないかと思う。 そこに、「物書き」を主人公としてもってくることにより、その想像力をも加えた形であたかも二重の効果を狙ったのがこの作品ではないだろうか。 登場人物もあまり耳慣れない人々が多い。巻末に付記された参考文献の多様さを見ると、どれほどの下敷きがあったのかがわかり、恐れ多い気がする。 そしてそれらの人々にパーソナリティを与え、大きなミステリーの謎解きに迫っていく手法はとても緻密で読み応えがあった。 信長の遺体はどこに葬られたのか? 冷徹な目のあの英雄がどんな死に顔を見せていたのか? 憎むことも愛されることもとても極端だったこの人間の本性をところどころに鏤めながら小気味よく話が進んで行くのはとても爽快だった。 でもね どうして 色恋が それも 交合の シーンが 必要なの?   そこだけ点を引かせてもらいます。要らないよっ!

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2016/08/13

歴史「ミステリー」なので、正しいことが書いてあると思って読んではいけません。白昼夢を真に受けて奔走するおじさんの話ですから。

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2015/11/25

3部作の第1弾。後半にしたがってとても面白い。婆が死ぬ前に1度見たいと言った吉野の桜を自分も見たいと思った。

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2015/05/15

織田信長に崇拝に近い思いで慕い従っていた家臣の太田牛一は、本能寺の変で突然信長が死んでしまったことを深く悲しむ。 織田信長という稀有な武将がいたことを後世に残したいと考えた太田牛一は、伝記『信長公記』の執筆を開始し、自分が仕える以前の信長のエピソードの収拾に奔走する。 さらに、本...

織田信長に崇拝に近い思いで慕い従っていた家臣の太田牛一は、本能寺の変で突然信長が死んでしまったことを深く悲しむ。 織田信長という稀有な武将がいたことを後世に残したいと考えた太田牛一は、伝記『信長公記』の執筆を開始し、自分が仕える以前の信長のエピソードの収拾に奔走する。 さらに、本能寺の変の真相究明と発見されていない信長の遺体の捜索に、残りの人生をかけて挑む。 史実を考察した上で書かれたフィクション作品。 歴史に疎い私は、どの部分が本当でどの部分がフィクションなのかわからないので、違和感なく単純に楽しめた。 『信長公記』を書いた太田牛一は実在の人物で、遠い昔に必死になって本を書いた人がいて、それが今では重要な資料となっていることにロマンを感じる。 織田信長のことを後世に伝えたいという太田牛一さんの想いが、ちゃんと伝わってるのってなんかすごいと思う。 太田牛一さんは信長に傾倒するあまり、信長のことをちょっと美化して書いてるふしがあるらしく、残酷な描写などは極力避けようとしたところなんか、人間臭くていい。

Posted byブクログ

2015/04/15

読みやすいミステリーだけど都合良く話が進み過ぎるし題材からしてある程度結末が読む前から分かる状態なので盛り上がりに欠けるしワクワクもしない。 不必要にベッドシーンが多いように思うんだけど、時代小説すきなおじさんたちへのサービスかしらね。

Posted byブクログ

2014/10/05

歴史のミステリーとしてよくある、信長の遺体は何処に行ったのか?という話。今までの定説を覆すような話の数々に、読んでいて胸踊った。 そして、牛一の若さが凄いなぁと感嘆。

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2014/03/14

後半、本能寺の変と、消えた信長の遺体の謎解きが急展開するあたりから、面白くなりました。続編「秀吉の枷」もあるので、読もう。

Posted byブクログ