1,800円以上の注文で送料無料

死神の精度 の商品レビュー

4.1

822件のお客様レビュー

  1. 5つ

    259

  2. 4つ

    333

  3. 3つ

    162

  4. 2つ

    23

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

映画と併せてぜひ。

雨男で、何よりも音楽を愛する「死神」。死ぬ(かもしれない)ヒトの感情には興味なく、隙あらばCDショップの視聴コーナーに足を運ぶ。その、とぼけたキャラクターと、ところどころでハッとさせられる台詞がイイ。

abtm

2024/01/17

帯表 俺が仕事をするといつも降るんだ クールでちょっとズレてる死神が出会った6つの物語 帯背 音楽好きの死神をめぐる6つのストーリー 帯裏 ①CDショップに異常に入りびたる ②名字に町や市の名前がつかわれている ③受け答えが微妙にずれている ④素手で人に触ろうとしない ⑤いつも...

帯表 俺が仕事をするといつも降るんだ クールでちょっとズレてる死神が出会った6つの物語 帯背 音楽好きの死神をめぐる6つのストーリー 帯裏 ①CDショップに異常に入りびたる ②名字に町や市の名前がつかわれている ③受け答えが微妙にずれている ④素手で人に触ろうとしない ⑤いつも雨にたたられている そんな人が近くにいたら死神かもしれません

Posted byブクログ

2024/01/03

対象者の死の前7日間、その人生を見守る死神が主人公の短編6篇。彼の仕事中はいつも雨。 難解な言葉があるわけではなく、スラスラと読めてしまう一方で、綺麗な日本語が使われていて心地よかったです。 作品中に出てくるローリングストーンズやバッハの曲を思わず流したくなり、それをBGMに...

対象者の死の前7日間、その人生を見守る死神が主人公の短編6篇。彼の仕事中はいつも雨。 難解な言葉があるわけではなく、スラスラと読めてしまう一方で、綺麗な日本語が使われていて心地よかったです。 作品中に出てくるローリングストーンズやバッハの曲を思わず流したくなり、それをBGMに読みました。 洒落た作品だと感じました。

Posted byブクログ

2023/11/03

伊坂幸太郎の文章には温度があります、と聞いて読んでみた次第。正直私には温度感は掴めなかった。そういう読み方をしてこなかったせい? 随分前に読んでいたと思うが、今回は一気に読まず一話一話ゆっくり読んでみた。 最終話読後に、ほぅ〜と息をついた。こういう作りの物語は好きだ。続編も出てい...

伊坂幸太郎の文章には温度があります、と聞いて読んでみた次第。正直私には温度感は掴めなかった。そういう読み方をしてこなかったせい? 随分前に読んでいたと思うが、今回は一気に読まず一話一話ゆっくり読んでみた。 最終話読後に、ほぅ〜と息をついた。こういう作りの物語は好きだ。続編も出ていたのでそちらも今後読む予定。ということはけっこう気に入っているということで…今更だけど伊坂氏をもうちょい読んでみたいと思う。 「死神の精度」「死神と藤田」「吹雪に死神」「恋愛で死神」「旅路を死神」「死神対老女」

Posted byブクログ

2023/10/24

死神・千葉が出会う6つの人生。彼が判断を下せば、8日目には死が訪れる。とても面白かった。千葉のキャラももちろんいいのだけれど、それぞれの人生がまた良い。切なさありで泣ける。

Posted byブクログ

2023/10/16

死神が主人公のお話。 短編集だが、全て死神「千葉」が情報部から知らされた対象者を一週間調査し、「可」或いは「見送り」として生死を決める。たいていは「可」となり対象者は8日目には死を迎えるのだが・・・ タイトルやあらすじからは、シュールで冷酷な内容をイメージしたが、そこは流石の伊...

死神が主人公のお話。 短編集だが、全て死神「千葉」が情報部から知らされた対象者を一週間調査し、「可」或いは「見送り」として生死を決める。たいていは「可」となり対象者は8日目には死を迎えるのだが・・・ タイトルやあらすじからは、シュールで冷酷な内容をイメージしたが、そこは流石の伊坂幸太郎さんだった。 まず死神である千葉のキャラクター設定が面白い。死神であるが故に人間とズレている部分もありながら、死神界?での同僚間でもキャラが立っていて憎めない。 短編の内容もそれぞれに際立っていて、更に対象者の何人かが伏線で繋がっているという構成。 特に印象に残ったのは以下後半の3遍。 「恋愛で死神」 「旅路を死神」 「死神対老女」 特に最終章で老女が話す死生観は、身近な人を次々と亡くした老女だからこそ導かれた考えで、千葉を目の当たりにしても微塵の動揺も無く清々しさすら感じた。 「長生きすればするほど、周りが死んでいく。だから、自分が死ぬことはあんまり怖くない。やり残したこともあるかもしれないけど、それも含めて納得かもしれない。」 「生きていると何が起きるか本当にわかんない。一喜一憂しても仕方がない。棺桶の釘を打たれるまで、何が起こるか分からないよ。」 寿命のない千葉にとっては、時間の感覚も全く異なる人間の話だから、「死ぬというのは、生まれる前の状態に戻るだけだ。怖くもないし、痛くもない。人の死には意味がなくて、価値もない。」ということになるのだが、やはり生きている人間にとっては、そうではない。 だからと言って、日々の暮らしの中でずっと死を意識しながら生きるなんて到底出来そうもない。 それでも、いつか必ず訪れる死と時折向き合うことで、変われたり気付いたりしながら生きていけるのも、限りある時間を生きる人間の尊さだろうと思った。 ちなみに、千葉の調査結果は殆どが「可」となる為、なんだか切なくなった。ネタバレになるので詳細は避けるが、唯一の「見送り」となった案件は、千葉が大好きな音楽に関する希望があったことがその理由となっている。 ところが、最終章は唯一千葉の判断結果が謎のまま終わっている。 この部分は読者に考察を任しているのが、伊坂さんの粋な所だなぁと思いつつ、私は老女が雨男である千葉に音楽以外の新たな感動を見せ、それを学ばせてくれた事から「見送り」になったのではないかなぁと希望的観測を抱きつつ読み終えた。ここは、読者其々に意見が分かれるのもまた面白いところだろう。 死神の精度を軸に置きながらも、やや哲学的な要素も感じつつ、推理を働かせる所もあったりと、短編らしからぬ濃厚さで十分楽しめた。

Posted byブクログ

2023/10/06

死神「千葉」は情報部からの指示のもと、死に至らしめる人間の調査を行い、最終判断を下すのが仕事。 彼のターゲットとなった人間についての短編集。 死神というキャラもいい加減使い古されているはずなのに、なかなか新しく、設定が面白い。 短編というと、なんとなくパターン化されたストーリー...

死神「千葉」は情報部からの指示のもと、死に至らしめる人間の調査を行い、最終判断を下すのが仕事。 彼のターゲットとなった人間についての短編集。 死神というキャラもいい加減使い古されているはずなのに、なかなか新しく、設定が面白い。 短編というと、なんとなくパターン化されたストーリー、または、最後がモヤつくストーリーが多いのだけれど、この短編はそれぞれに独立していて個性的。 「吹雪に死神」では、上質なミステリーを見せられた。 そして、最後の「死神対老女」では、第一話の「死神の精度」と「恋愛で死神」の二つのエピソードの気になっていた部分を回収できているので、さらにスッキリ。 ついでに、伊坂幸太郎の小説のお楽しみ、他の作品との繋がりとしては、「旅路を死神」で塀に落書きしているのが「重力ピエロ」の春らしいです。 同様に「重力ピエロ」にも、千葉が登場しているとか。 私の好きな一節 「「世の中って理不尽ですよね」気が利いているようでいて、実のところ何も言い表していない、という台詞」 この部分、言い得て妙。笑ってしまった。 気軽に読みたい人におすすめの短編です。

Posted byブクログ

2023/07/14

これを読んでいるわけないのですが死神の存在は本当にいるのではと考えてしまいました。死というものをとても意識しこれから自分も生活していきたいと思いました。

Posted byブクログ

2023/05/20

連作短編集。 「千葉」と名乗る死神が、死の対象者と過ごす数日間のお話。 文体がそこまで合わないのか、すらすらとは読めなかったけれど、ストーリーは普通に面白い。なんなら、最後の短編で繋がりにおぉーと思ったもの。 うん、悪くない。総合評価的には星4つだなぁ。 伊坂幸太郎さん、個人...

連作短編集。 「千葉」と名乗る死神が、死の対象者と過ごす数日間のお話。 文体がそこまで合わないのか、すらすらとは読めなかったけれど、ストーリーは普通に面白い。なんなら、最後の短編で繋がりにおぉーと思ったもの。 うん、悪くない。総合評価的には星4つだなぁ。 伊坂幸太郎さん、個人的には読みにくいから頻繁には手に取らないけど、気が向いたら読んでも良い作家に認定することにしました。まる。

Posted byブクログ

2023/05/01

読み終わってとても満足感があった。 主人公の死神、千葉さんの人物像が面白く、登場人物との会話は飽きずに読むことが出来た。 最後の章で、今まで出てきた登場人物が登場する場面にはなにか感動を覚えた。短編集ならではのストーリー構成だったと思う。 ぶっちゃけてしまうと、最後に晴れた...

読み終わってとても満足感があった。 主人公の死神、千葉さんの人物像が面白く、登場人物との会話は飽きずに読むことが出来た。 最後の章で、今まで出てきた登場人物が登場する場面にはなにか感動を覚えた。短編集ならではのストーリー構成だったと思う。 ぶっちゃけてしまうと、最後に晴れた理由は分からなかったし、今まで出てきた登場人物がどういう死に方をしたのかも気になる。分からないことが多かった。しかし、最後の章で出てきた老婆の人物像が良かったのか、晴れたのが良かったのか、ハッキリした事はよく分からないが、そこの描写を読んだ時に胸の内が妙にスカッとした。

Posted byブクログ