死神の精度 の商品レビュー
読み終わってとても満足感があった。 主人公の死神、千葉さんの人物像が面白く、登場人物との会話は飽きずに読むことが出来た。 最後の章で、今まで出てきた登場人物が登場する場面にはなにか感動を覚えた。短編集ならではのストーリー構成だったと思う。 ぶっちゃけてしまうと、最後に晴れた...
読み終わってとても満足感があった。 主人公の死神、千葉さんの人物像が面白く、登場人物との会話は飽きずに読むことが出来た。 最後の章で、今まで出てきた登場人物が登場する場面にはなにか感動を覚えた。短編集ならではのストーリー構成だったと思う。 ぶっちゃけてしまうと、最後に晴れた理由は分からなかったし、今まで出てきた登場人物がどういう死に方をしたのかも気になる。分からないことが多かった。しかし、最後の章で出てきた老婆の人物像が良かったのか、晴れたのが良かったのか、ハッキリした事はよく分からないが、そこの描写を読んだ時に胸の内が妙にスカッとした。
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伊坂幸太郎独特の死に近い存在を混ぜながら、いろんな形の死を、個々人にとってはそのタイミングでの死が一番幸せな死だったんじゃないかと思える死を、見せてくれました。 ほっこり。 小ネタと短編の繋がりも頑張って持たせて(いったい何十年たっとんじゃ感)という面白味もあり良い。外さないエン...
伊坂幸太郎独特の死に近い存在を混ぜながら、いろんな形の死を、個々人にとってはそのタイミングでの死が一番幸せな死だったんじゃないかと思える死を、見せてくれました。 ほっこり。 小ネタと短編の繋がりも頑張って持たせて(いったい何十年たっとんじゃ感)という面白味もあり良い。外さないエンターテイメント性でした。 また何かの伊坂幸太郎作品にカムバックしたいものです
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「死神の千葉さん」にすっかり魅了されてしまいました。千葉さんと人間達の会話のズレ具合が面白くて、とっても楽しめました。個人的には「死神と藤田」と「吹雪に死神」が良かったです!
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死神 千葉のことは絶対気にいるはず。 音楽が好きで、何だか浮世離れした人、職場にもいるね。あの人が死神だったらめっちゃおもしろいな。死神の人間味のなさや少しずつ人間味を見せるところとかが見てて愛おしくなる。 登場人物を好きになりたいなら読むべき。
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死神が主人公のお話し。 人間の死を可とするか不可とするかを調査したのちそれを決めるのが死神のお仕事。 この死神がまたいい!死神にもし、いい人?違うな、良い死神と悪い死神が居るとしたら、めちゃくちゃいい! でも性格がいい!て言うのとはまた違う。何せ、淡々と自分の知識と経験と...
死神が主人公のお話し。 人間の死を可とするか不可とするかを調査したのちそれを決めるのが死神のお仕事。 この死神がまたいい!死神にもし、いい人?違うな、良い死神と悪い死神が居るとしたら、めちゃくちゃいい! でも性格がいい!て言うのとはまた違う。何せ、淡々と自分の知識と経験とで基本動くため、善意も悪意も持ち合わせていない!?それすらもわからん(笑) なのに、(死神は人間のフリして)人間と絡むと決してその人間に取ってよい存在となっている。例えなんやコイツ!?とその人間に思わせようと、、 そしてミュージックを愛する死神(笑)いい! このいい!!の真意をわかってもらうには読んでもらうしかない!この感想を目にした人は読後なら、きっとわかってくれると思う(≧∇≦*) まだの人はぜーーーひ! 短編集やから気軽に死神目線の世界を!! 仕事のストレスで読書どころでは無くて2ヶ月ほど読書から離れて居て久しぶりに読みかけのこれを読破。で、なんだか死神に癒された感。不思議、、、 まとまらん感想になってしもた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
連作短編集。最後の「死神対老女」の新田さんは「恋愛で死神」で出てきた古川朝美か。見送りにした何か一つでも才能に恵まれますようにの一恵も出てきた。こういうところが伊坂幸太郎さんの本の楽しみだ。死神の人間観察、言葉の選び方が笑えて面白かった。雨男の死神が、最後はわたしが見たことがない晴天が広がっていた。幸せか不幸せか死ぬまでわからない。人間はいつか死ぬんだよ。怖くないよと言われている気がした。
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雨の降る日にCDショップの視聴コーナーで長いことミュージックを聞いている人を見かけたらそれは「死神」かもしれない 人間の死を判断するために死神の調査部が対象者と接触し「可」または「延期」を下す。って、死神にも調査部や情報部があるところが可笑しいが、対象とのやり取りがとてもユニー...
雨の降る日にCDショップの視聴コーナーで長いことミュージックを聞いている人を見かけたらそれは「死神」かもしれない 人間の死を判断するために死神の調査部が対象者と接触し「可」または「延期」を下す。って、死神にも調査部や情報部があるところが可笑しいが、対象とのやり取りがとてもユニークに書かれていてとても面白い。 古典落語にも「死神」があるけど、死神にとっては人間の死は必ずくるもので特別のことではない。だけど、人間にとっては命が誕生してから人生の物語が作られるわけで、それは特別なことなんだよね。 死神と人間をとても爽やかに描く伊坂さんは凄い!!
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死神千葉が、選ばれた人間を1週間調査し、その死を『可』とするか『見送り』とするか決める物語。 短編集だがそれぞれで趣も異なり、でも繋がりもありで面白かった。 そして千葉の死神が故のずれた発言が良い。
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伊坂幸太郎、久しぶり! 死神が主人公。 一体どんな話なんだとページを繰ると あ、連作の短篇集なのね。 死神の精度 死神と藤田 吹雪に死神 恋愛で死神 旅路を死神 死神対老女 の6篇。 死について。 突然断たれるその命の最後の1週間と死神。 いいテーマだと思う。 死神の...
伊坂幸太郎、久しぶり! 死神が主人公。 一体どんな話なんだとページを繰ると あ、連作の短篇集なのね。 死神の精度 死神と藤田 吹雪に死神 恋愛で死神 旅路を死神 死神対老女 の6篇。 死について。 突然断たれるその命の最後の1週間と死神。 いいテーマだと思う。 死神のものすごく真摯でずれた感じがたまらなくいい感じ。 「ミュージック!」 ああ、それたまらん。 あたしのお気に入りは 「吹雪に死神」と「旅路を死神」かな。 「吹雪~」で、こんなミステリらしいのがちゃんと入ってるのにホッとして。 「旅路を~」は、やっぱりこういうテーマって好き。 映画もロードムービーに目がない。小説も然り。 切れる若者がリアル。で、切ない。 お決まりのゲストもちゃんと登場してるし (今回、なぜかめっちゃうれしかった) 犬もちゃんと登場してるし なんかほっとした。 最後まで読んで、ラストで、あ~、そうくるんだって思う。 そういう本って好き。 伊坂氏の本の中でこれが一番好きかも。 今まで運良く伊坂幸太郎氏の著書は1作目からほぼ順番に読んだんだけど だんだん好みからずれてきたような気がしてた。 今回「死神の精度」に出会えてよかった。 また好きになったわ。 なんだか彼の場合、短篇のほうが好みのような気がする。 そういえば「チルドレン」も結構好きだったなぁ。
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連作短編集。 死神の千葉さんは、7日後に死ぬ予定の人の調査をしてその死を「可」か「見送り」か決める仕事をしている。 千葉さんは、 「興味ない。」「人間は分からない。」 とか言いつつ、ちゃんと人に歩み寄るし人の複雑な心理を理解しようとするし、結果的に核心をつく。 「良く分からな...
連作短編集。 死神の千葉さんは、7日後に死ぬ予定の人の調査をしてその死を「可」か「見送り」か決める仕事をしている。 千葉さんは、 「興味ない。」「人間は分からない。」 とか言いつつ、ちゃんと人に歩み寄るし人の複雑な心理を理解しようとするし、結果的に核心をつく。 「良く分からないけど、そういうものか。」 死神だからなのか千葉さんだからなのか、そうやって相手を否定せず自分の考えを押し付けず、ありのままを受け入れてくれる千葉さんに調査対象の人間達は"千葉さんて変わってるな"と思いつつ少しずつ心を開いていく。その過程が面白かった。 どの短編も全ては語られず、読者の想像に委ねられてて、きっと読んだ人それぞれに自分の"結末"がある。あの人はその後どうなったのか?あの子はあの後どうやって死んだのか?…気になる。語られてない以上、想像するしかない。みんなの思う結末を知りたいなーと思った。
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