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死神の精度 の商品レビュー

4.1

822件のお客様レビュー

  1. 5つ

    258

  2. 4つ

    334

  3. 3つ

    162

  4. 2つ

    23

  5. 1つ

    1

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2020/07/25

各章に繋がりはないのかと思って読み進めていると、最後でいくつかの繋がりがありおもしろかった。人と人との関係はそんなもんなのかな。 筆者の癖なのか、句点が頻出してて少し気になった。 コロナや自殺などで人の死について考える機会が増えたが、人の命なんてそんなもんだよねっていうくらい軽い...

各章に繋がりはないのかと思って読み進めていると、最後でいくつかの繋がりがありおもしろかった。人と人との関係はそんなもんなのかな。 筆者の癖なのか、句点が頻出してて少し気になった。 コロナや自殺などで人の死について考える機会が増えたが、人の命なんてそんなもんだよねっていうくらい軽い一方で、その命は使い方次第で多少なりとも他者に影響を与えているんだなと感じた。

Posted byブクログ

2022/04/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

都道府県の名字の人気にしちゃう 読書に目覚めたきっかけの本。 お母さんと一緒に買い物をしてて、 その帰りの電車でお母さんが読んでいた。 あらすじを聞いて、「面白そう!」となり、 すぐに読ませてもらった。 あれは中学生くらいだったんだろうか… 伊坂さんに出会えて、本に出会えて、 人生が豊かになった。 死神という設定がファンタジーで、 でも暗くない。 短編集なのも読みやすかった。 伊坂さんならではの、短編同士が繋がってるのも、 読んだときに衝撃で楽しかった。

Posted byブクログ

2020/02/18

無機質な主人公がターミネーターや寄生獣のキャラクターのように思えた。しかしどこか天然で良いキャラしてる。伊坂さんの本は終わり方が毎回良い。空が好きなんだろうか 「人が生きてるうちの大半は、人生じゃなくて、ただの時間、だ」「あんなにたくさんの人がいて、人間のことで悩んでいる奴は、多...

無機質な主人公がターミネーターや寄生獣のキャラクターのように思えた。しかしどこか天然で良いキャラしてる。伊坂さんの本は終わり方が毎回良い。空が好きなんだろうか 「人が生きてるうちの大半は、人生じゃなくて、ただの時間、だ」「あんなにたくさんの人がいて、人間のことで悩んでいる奴は、多分1人もいない」「自分のことで悩んでいるだけだ。人間のことで悩んではいない」これはやばいくらいにうますぎる

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2020/02/09

伊坂幸太郎さんの本は少し狙いすぎな感があってあまり好きではなかったんですが、この本は伏線がご愛敬程度でよかったです。

Posted byブクログ

2019/12/28

短編集。最終話で伏線が回収されるのかと期待してがんばって読んでたけど残り2編でつまらなくて読むのを止めた。

Posted byブクログ

2019/10/01

死神の特性設定が素敵だ。必然性があるようで全くない音楽への異常な嗜好。感情の無理解からの偏向した知識など。それら設定を武器にして、人情噺、推理物、恋愛譚などジャンルを縦横に遊びまわっているのが楽しい。 特殊な人物を狂言回しとして設定してエピソードを重ねるタイプと考えれば「笑うセー...

死神の特性設定が素敵だ。必然性があるようで全くない音楽への異常な嗜好。感情の無理解からの偏向した知識など。それら設定を武器にして、人情噺、推理物、恋愛譚などジャンルを縦横に遊びまわっているのが楽しい。 特殊な人物を狂言回しとして設定してエピソードを重ねるタイプと考えれば「笑うセールスマン」も「おろち」も「家族八景」も構造はおなじだ。でも時代や自らの年恰好を変えられるという死神ならではのオールマイティーが加わっている。決して万能ではないところもいい。 各エピソードの、実に潔いほどの、うっすらとしたリンクもスタイリッシュだ。 「ベルリン・天使の詩」のネタバラしも先回りしてくるあたり隙がない。

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2019/05/19

担当する者の死を可とするか、見送るか。ミュージックを愛し、渋滞を嫌う死神が立ち会う死の形。連作短編集。最後まで読んで1セット。最終話だけ、なにかの短編集で読んだことがあったが、とおしで読むと更に楽しめる。 劇的な事件と無関係に定められた死のギャップ、死自体は誰にでも起こるものであ...

担当する者の死を可とするか、見送るか。ミュージックを愛し、渋滞を嫌う死神が立ち会う死の形。連作短編集。最後まで読んで1セット。最終話だけ、なにかの短編集で読んだことがあったが、とおしで読むと更に楽しめる。 劇的な事件と無関係に定められた死のギャップ、死自体は誰にでも起こるものであるが、人生はその人のものであるという、当たり前のはずのアンバランスさがなんとも言えない余韻を残す。

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2018/07/22

いまだに音楽配信には馴染めず CDを買うことがあるので 音楽に向き合って新しい発見や 息抜きになるのが楽しい。 この死神の気持ちはわかる。 CDを買う人が少ないので いつも店では私一人になることが多く、 死神というより 「いまだにCDを買ってる死人」に なっている様な気分でこの...

いまだに音楽配信には馴染めず CDを買うことがあるので 音楽に向き合って新しい発見や 息抜きになるのが楽しい。 この死神の気持ちはわかる。 CDを買う人が少ないので いつも店では私一人になることが多く、 死神というより 「いまだにCDを買ってる死人」に なっている様な気分でこの物語を思い出す。

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2018/06/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久しぶりの再読。 一週間後の人間の死を『可』とするか『見送り』とするか調査する死神の話。 様々な人間の人生の、大抵は最後の一部分を共にして死神目線で垣間見る。 何百年だか何千年だか、そんなスパンで人間界で『仕事』をしているのに、相変わらず浮世離れした言動なのが面白い。 結末がはっきりして欲しいものがいくつかあって、そこが少し残念。ただ死神的にはこれで良いのかも知れないけれど。 長いスパンだけに過去に出会った人との再会もあったり、その後に少しだけ触れられたりしていたのは良かった。

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2018/05/09

伊坂幸太郎の名前を知ったのは、随分昔に韓国ドラマの中である若者が日本語を勉強してる設定で 好きな日本の作家がイサカコータローと喋った時 笑。韓国の脚本家にも知られる人気作家なんだ!と頭に残った次第。さて この死神が主役の6話の短編、ニヤニヤ クスクスの素がふんだんに散りばめられて...

伊坂幸太郎の名前を知ったのは、随分昔に韓国ドラマの中である若者が日本語を勉強してる設定で 好きな日本の作家がイサカコータローと喋った時 笑。韓国の脚本家にも知られる人気作家なんだ!と頭に残った次第。さて この死神が主役の6話の短編、ニヤニヤ クスクスの素がふんだんに散りばめられていて止められない止まらない 瞬く間に読了。死神たる彼が調査して対象者の死が予定通りでよいならば「可」まだならば「見送り」のジャッジを下す決まりで、概ね通過儀礼みたいなものなのだが6編の最初だけ「見送り」であとは「可」ばかり! 実はそれには意味があるのですが..... ユーモラスで小洒落た楽しい作品でした。 2005.6 第1刷

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