1,800円以上の注文で送料無料

向田邦子の恋文 の商品レビュー

4

42件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    14

  3. 3つ

    9

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

向田邦子さんの作品・…

向田邦子さんの作品・人生観の背景を垣間見ることができます。あの人の作品の背景にあるモノが、とてもよく現れているので、これを読めば、なお向田作品を楽しむことができると思います。大田光(爆笑問題)さんのあとがきも、なかなか秀逸です。平易な言葉で、イイこと書いてます…まぁ、私見とほぼ同...

向田邦子さんの作品・人生観の背景を垣間見ることができます。あの人の作品の背景にあるモノが、とてもよく現れているので、これを読めば、なお向田作品を楽しむことができると思います。大田光(爆笑問題)さんのあとがきも、なかなか秀逸です。平易な言葉で、イイこと書いてます…まぁ、私見とほぼ同じだったから、というだけですけど。

文庫OFF

2024/03/05

最後に読もうと、読まずに残しておいた文庫本『向田邦子の恋文』を読みました。 後半、実妹の向田和子氏の書いた姉像を読んで、今まで想像していた向田邦子像が、また少し良い意味で変わりました。

Posted byブクログ

2024/01/14

向田邦子さんが33歳から34歳の時にお付き合いしていた13歳年上の妻子あるカメラマンN氏に宛てた手紙とN氏の日記。 邦子さんは突然の飛行機事故で亡くなられたので、茶封筒にそっとしまっておいた〝秘め事〟を妹さんに公表されるなんて思っていなかっただろうと思うと読んで良かったのだろう...

向田邦子さんが33歳から34歳の時にお付き合いしていた13歳年上の妻子あるカメラマンN氏に宛てた手紙とN氏の日記。 邦子さんは突然の飛行機事故で亡くなられたので、茶封筒にそっとしまっておいた〝秘め事〟を妹さんに公表されるなんて思っていなかっただろうと思うと読んで良かったのだろうか?という気持ちにもなりました。 妹和子さんから見た邦子さんという人は向田家を支え、危機を救った人です。そんな邦子さんが唯一何でも相談出来るお相手がN氏だったのでしょう。 爆笑問題の太田光さんの解説が的確でとても素晴らしく読みながら何度も頷いてしまいました。

Posted byブクログ

2023/12/04

ラジオドラマの執筆を始めた頃に妻子ある身の男性と恋仲となった向田邦子の手紙と男性の日記は彼女が亡くなって数年後に妹和子によって封を解かれる。プライベートな側面で伺える男女の機微は彼女の著作にも通底する。湿っぽくなく映えることなく食べることや安らぎを共有するふたりの間柄は世話焼き癒...

ラジオドラマの執筆を始めた頃に妻子ある身の男性と恋仲となった向田邦子の手紙と男性の日記は彼女が亡くなって数年後に妹和子によって封を解かれる。プライベートな側面で伺える男女の機微は彼女の著作にも通底する。湿っぽくなく映えることなく食べることや安らぎを共有するふたりの間柄は世話焼き癒やし空間を滲ませてくる。人の暮らしはいじらしくせわしないのだ。

Posted byブクログ

2022/07/16

向田邦子さんの作品の読後感とは異なる私の感情の揺れがあった。 向田作品のライナーノーツという感じに近い。 「もう、我は駄目だと思ふ時もある やってゆこうかといふ時もある」 「人間オギャーと生まれた時から苦を背を背負ってるのよ。口に出して言うか、言わぬかの違いはあっても、誰にも苦労...

向田邦子さんの作品の読後感とは異なる私の感情の揺れがあった。 向田作品のライナーノーツという感じに近い。 「もう、我は駄目だと思ふ時もある やってゆこうかといふ時もある」 「人間オギャーと生まれた時から苦を背を背負ってるのよ。口に出して言うか、言わぬかの違いはあっても、誰にも苦労はある。そこをどうしていくかが、知恵のつかいどころ。あまりクヨクヨしないで、時が経てば笑い話になる。」 など、四十半ばを越えた私に響く言葉多数。

Posted byブクログ

2022/03/19

"向田邦子"の作品(ドラマ、小説、エッセイ)って好きなんですよねぇ。 男女の違いはありますが、生き方についても憧れる部分があり、、、 妹の"向田和子"の著書『向田邦子の恋文』を読みました。 前半は"向田邦子"が恋人に...

"向田邦子"の作品(ドラマ、小説、エッセイ)って好きなんですよねぇ。 男女の違いはありますが、生き方についても憧れる部分があり、、、 妹の"向田和子"の著書『向田邦子の恋文』を読みました。 前半は"向田邦子"が恋人に宛てた手紙と恋人の日記が時系列に紹介してあり、後半は"向田和子"の回想という構成になっています。 他人の手紙や日記を読むのって、何かイケナイ感じがして、読んでいると罪悪感めいた気持ちが湧いてきたのですが、もっと"向田邦子"のことを知りたいという気持ちが強く、そのまま読み続けました。 男女の付き合い方や家族との接し方、他人に対する気遣いについて、改めて考えさせられましたね。 「人間、オギャーと生まれた時から苦を背負っているのよ。口に出して言うか、言わぬかの違いはあっても、誰にも苦労はある。そこをどうしていくかが、知恵のつかいどころ。あまりクヨクヨしないで、時が経てば笑い話になる」 印象に残った"向田邦子"の言葉です。

Posted byブクログ

2021/12/16

向田邦子さんの本は読んだことが無いと思うけど、この本を読んでこの人の考えていたことをもっと知りたいと思った。収録されていた手紙にはとてもユニークできれいな文章があって、向田さんの優しくて明るいような人柄が伝わってくるようだった。

Posted byブクログ

2021/08/17

向田さんに、くつろげる場所があってよかった、と思うと同時に、その「くつろぎ」の意味を考える。 自分のすべきことが見えていて、相手がしてほしいこともわかっていて、それらのことに関してはストイックで筋がとおっていた向田さんも、この恋だけは一筋縄ではいかなかったんじゃないかな。 そ...

向田さんに、くつろげる場所があってよかった、と思うと同時に、その「くつろぎ」の意味を考える。 自分のすべきことが見えていて、相手がしてほしいこともわかっていて、それらのことに関してはストイックで筋がとおっていた向田さんも、この恋だけは一筋縄ではいかなかったんじゃないかな。 そもそも心底くつろげる恋なんてものはないと思う。もちろん、そんなこともわかっていて、すべて受け入れて、ふたりの時間だけは、くつろいでいたのかもしれないな。 情報だけは知っていたけれど、改めて向田邦子さんのある一面を覗かせていただき、やはり、彼女は素敵な女性であった。

Posted byブクログ

2021/04/29

姉の「秘め事」。暴露本とも思いきやとんでも無い。突然の訃報による喪失感の先に辿り着いた、妹だからこそ語れる向田邦子像。爆笑問題 太田の「あとがき」もまた良い。

Posted byブクログ

2021/04/04

向田邦子さん脚本のドラマ、子どもの頃にNHKとかで見ていて、それと、とんぼの本もいいんですよね。 航空機事故で亡くなったニュース、子ども心に覚えています。 その後もなぜか、いつも気になって、エッセイを読んだりしてきました。本書は、そんな向田さんの秘事を手紙と日記を通じて綴るもの。...

向田邦子さん脚本のドラマ、子どもの頃にNHKとかで見ていて、それと、とんぼの本もいいんですよね。 航空機事故で亡くなったニュース、子ども心に覚えています。 その後もなぜか、いつも気になって、エッセイを読んだりしてきました。本書は、そんな向田さんの秘事を手紙と日記を通じて綴るもの。心に染みるものがあります。

Posted byブクログ