透明な旅路と の商品レビュー
近代的な美術館に飾ってある絵のような一冊でした。 この本を読んで、日常生活に生かせる教訓のようなものをくみとる必要はないんじゃないかなと思った。 ただ、その本の中に吸い込まれるように入って、時を過ごして、それから日常に戻ってくる。 そんな本です。 透明感はもちろんありますが、...
近代的な美術館に飾ってある絵のような一冊でした。 この本を読んで、日常生活に生かせる教訓のようなものをくみとる必要はないんじゃないかなと思った。 ただ、その本の中に吸い込まれるように入って、時を過ごして、それから日常に戻ってくる。 そんな本です。 透明感はもちろんありますが、絶えず重たい空気が流れているような気がしました。 その重たさも、いつの間にか心地良くなってしまいます。 とても素敵な本でした。
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ちょっとほっこり。 女を殺した主人公 現実逃避で向かった故郷近くの温泉 途中の山で出会った少年と幼女 幼女を家まで送ることになったのだが… 聞き覚えのある幼女の名前 会ったことがある気がする少年の正体とは? ちょっと怖くて ワケがわかんなくなる。 行きたくなってしまう温泉の、風景の描写。 ほっこりするけど なんだかムズムズする。 そんな感じ。
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ラストで泣いてしまった。 親の愛だ。よかったね。 人を殺し逃亡中の主人公が謎の少年白兎、少女かこと出会い共に行動することに…。
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なにかが特別感動したわけじゃないのに、涙が出た。何も悪くないのに、何もしてないのに、殺された人のことなんてわからないな。でも、数秒後に自分がその人と同じになる可能性だってあるんだよなってかんて怖くなった。だからって、白兎が怖かったり、かこが怖くは思わなかった。でも、明敬は、怖く感...
なにかが特別感動したわけじゃないのに、涙が出た。何も悪くないのに、何もしてないのに、殺された人のことなんてわからないな。でも、数秒後に自分がその人と同じになる可能性だってあるんだよなってかんて怖くなった。だからって、白兎が怖かったり、かこが怖くは思わなかった。でも、明敬は、怖く感じた。でも、最後のページ読んだら明敬が怖いってのは消えてた。素敵で怖いものを感じた。
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主人公がどんな状態で物語上でうごいているのか、ずっと想像しながら読んでしまいました。 また、それに引きこまれて自分がどんなふうにどんなことを考えているのかがどんどん同化してきてしまって どんどん引きこまれて行ってしまう体験をしました。 この女の人は女性の抱える根源的な欲をきれいにきたなく描いているようで、目を逸らしたいのに目はそらせないです。 また、「透明な旅路と」表紙の彼岸花の綺麗さに惹かれてよんだ一冊だったんですが・・・。 この題名と表紙はとてもいい役割をしていたと思います! 透明感をのこしつつすこしにごっているような暗めな、水色と花の赤。 白兎のようであり主人公のようである色。 だからこそ混じらない互いの色がとてもうつくしいなとおもいました。 あさのあつこ結構好きですがこれは1位か2位だな・・・。
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うーん、一言で言うと不思議な話でした。ミステリーだけど、怖くはないですよ。ミステリーの類って結末言っちゃうと面白くないし、読む気も失せるのでここではいいませんけど、やっぱりあさのさんだな、と思わせます。白兎が、モロにあさのさんの書く「少年」そのものなんですよね。やっぱり私の中のナンバー1はバッテリーの巧くんではあるけれど。話の雰囲気っていうか流れ、みたいなものは少しだけど、重松さんの「流星ワゴン」に通じるものがあるように思いました。 結局白兎って、何者だったんだろう。とあれこれ想像をめぐらせるのも楽しいかも。
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本当は一昨日には読み終わっていたのだけれど、 書く余裕がなくて、今日になってしまった^^; あさのさつこの本は、息子達が読んでいた。 「バッテリー」という野球の話かな? 興味はあったけど、今まで読まずに来てしまった。 今回は、彼岸花の絵の表紙に惹かれて読み始めた。 会社を解雇...
本当は一昨日には読み終わっていたのだけれど、 書く余裕がなくて、今日になってしまった^^; あさのさつこの本は、息子達が読んでいた。 「バッテリー」という野球の話かな? 興味はあったけど、今まで読まずに来てしまった。 今回は、彼岸花の絵の表紙に惹かれて読み始めた。 会社を解雇され離婚をし、 挙句の果てに殺人を犯してしまった男性が、 少年と小さな女の子の二人と出会い、 その少女を親元に届ける約束をする。 伝奇小説の部類にはいるのかな。 白兎という少年が謎めいている。 思っていたのとは全然違う本だったが、 それなりに楽しめた。
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はじめて読んだあさのさんの作品。ことばが鮮明で美しく、胸に染み入ってくるようでした。残酷さを含みながら、だけど救いのある終わり方を期待せずには居られないような。吉行さんの心情が時間の経過とともに明らかな変化を遂げるところがぐっときました。
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「地に埋もれて」を先に読んだけど、こちらが先。 不思議な少年、白兎に導かれる話。 「地に埋もれて」は恋人に殺されかけた女が、「透明な旅路と」は行きずりの女を殺した男が。
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田舎の澄んだ空気感や、ふしぎで独特の雰囲気。 少し感情的だけれどたまにカッコいい吉行、ミステリアスな白兎、ちっちゃくて可愛らしいかこ。 あさのあつこらしさがぎゅっと詰まっています。 あさのさんが好きな方は是非。
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