そして粛清の扉を の商品レビュー
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実際にあった事件の記事とか本を読んでいると、その犯人のやったことに対して、あまりにも刑罰が甘すぎる、と思うことが多々あります。きっと表に出ていない事件もあるから、野放しにされている加害者もいる。罰を与えればいいということではないけれど、それじゃああまりにも被害者が報われない。この本はそうした人間たちを殺すような話で、手放しでよくやった!とかは言えないけれど、やっぱりどこか主人公を応援してしまうようなものがありました。読みやすく、引き込まれました。
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忙しくて進まなかったが、 「告白」と同じくらい冒頭から夢中なのは確かです。 エンタメとして非常に秀逸。 そして、皆さんにお薦めできます。 また、現代社会が直面している現実の問題も考えさせられた。 「被害者の報復」については、解説にも書かれていたが考えさせられる。 また報復とは、社会生活の中でもあると思う。 人が共に生きるということの本質的な難しさを考えさせられた。 この本を、薦めていただいていた方に感謝!!
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卒業式の前日 担任の女教師が突然宣言する 「あなたたちは人質です」 そして始まる恐ろしい粛清の嵐 ナイフ、拳銃、地雷に爆発 なんでもアリの展開はすさまじく 容赦ない復讐劇は、ある種爽快でもある 「??」な部分は、ラストで綺麗に納得
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大筋は、近年映画化された悪の教典や告白と似ています。途中でいくつかひっかかる部分がうまれますが、ラストのどんでん返しですべて回収されました。
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第1回ホラーサスペンス大賞受賞作。 大量殺人・デスゲーム的な物語というのは 今ではちょくちょく見る設定ではあるものの、 振り切った面白さと綿密な作り込みが 凡百のデスゲーム小説とは一線を画していた。 犯人の動機としての弱さは若干感じるものの、 犯行から決着までのディテールの細...
第1回ホラーサスペンス大賞受賞作。 大量殺人・デスゲーム的な物語というのは 今ではちょくちょく見る設定ではあるものの、 振り切った面白さと綿密な作り込みが 凡百のデスゲーム小説とは一線を画していた。 犯人の動機としての弱さは若干感じるものの、 犯行から決着までのディテールの細かさと 練りこまれた計画からの実行力は 一級品のクライム・サスペンスだった。 本作とは関係ないけど、 ホラーサスペンス大賞の歴代受賞者を見てびっくりした。 わずか6回のみ行われたホラーサスペンス大賞には 誉田哲也、道尾秀介、沼田まほかる、五十嵐貴久という 現在大活躍している人気作家が名を連ねている。 どういう経緯で終了したのかわからないけど、 もっと続いていれば・・・と思ってしまった。
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本編に入ってすぐはバトル・ロワイヤルを思わせますし、どうやって調べた?短期間にこれだけパーフェクトに様々な技を習得するのは無理じゃない?などといったツッコミどころはあるのですが、それでも夢中になって読み進みました。 今の世に復讐はタブーなのでしょうが、女教師の言葉「大人の本気を、...
本編に入ってすぐはバトル・ロワイヤルを思わせますし、どうやって調べた?短期間にこれだけパーフェクトに様々な技を習得するのは無理じゃない?などといったツッコミどころはあるのですが、それでも夢中になって読み進みました。 今の世に復讐はタブーなのでしょうが、女教師の言葉「大人の本気を、知りなさい」に共感するオトナは少なからずいると思います。 確かに内容は、突如戦闘力マックスになった平凡な女教師による周到に練られた殺戮に次ぐ殺戮なのですが、そこはそれ、エンタメ作品なのですから。ましてやターゲットになった生徒達が、彼女に「生きるに値しない」と評されてしまうような者たちなのです。 だったら何をされてもいいのか、というのはまた別のお話。 これは女教師によるスピーディで凄まじい展開の復讐劇を、エンタメとして楽しむ作品だと思います。
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これは書評では逆バトルロワイヤルと言われてましたね。 あれは生徒同士ですが、これは女教師→生徒の処刑というか粛清というか。 あくまでも冷静で理性的な淡々とした殺戮。そしてその裏にある灼熱の大義。 悲しいのに痛快。読後感は良。
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ぷっつん叔母さん先生が不良集まる自分のクラスの担当の子供達をバッサバッサと切り捨てる。それ並みには楽しめたけど、叔母さんがもぅ強すぎて、冒頭から、諦めてしまい。子供達の末路が見えてしまった
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最初から最後までダレる事のない展開に目が離せません。 教諭の亜矢子が、生徒達を次々に「粛清」していくのですが、 亜矢子がすごすぎて生徒達はかすんでますね~。 むしろ、警察やマスコミを相手にした心理戦が見事です。 クローズドサークル・デスゲーム系の小説がお好きな方にはお勧めです...
最初から最後までダレる事のない展開に目が離せません。 教諭の亜矢子が、生徒達を次々に「粛清」していくのですが、 亜矢子がすごすぎて生徒達はかすんでますね~。 むしろ、警察やマスコミを相手にした心理戦が見事です。 クローズドサークル・デスゲーム系の小説がお好きな方にはお勧めです!!
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これも岩井志麻子と同じく、西澤保彦の収穫祭を読んでいるときに、大量殺人の本が読みたくなったから借りてみた。 って続けて書くと、どんだけ人の死ぬ本ばっかり読んでるんだ、と思いますが、まぁ、そういう気分の時もあるや、ということで・・・。 理不尽によって娘を殺された女教師が、卒業式を...
これも岩井志麻子と同じく、西澤保彦の収穫祭を読んでいるときに、大量殺人の本が読みたくなったから借りてみた。 って続けて書くと、どんだけ人の死ぬ本ばっかり読んでるんだ、と思いますが、まぁ、そういう気分の時もあるや、ということで・・・。 理不尽によって娘を殺された女教師が、卒業式を控えた高校で、クラスの生徒を人質に取り立てこもる。 人質というわりには最初からどんどん生徒が殺されていく。 殺す前や、殺した後に、その生徒の悪行を淡々と語る教師。 子供が悪いのは親のせいだけど、親にもどうしようもないのだから、自分が処分してあげます、という感じ。 途中で身代金を持ってきた親たちが登場するが、子供を解放する代わりに、あなたがた親が人質になってください、と言われ、どの親も代わりになろうとしないというところが、すごいリアリティがあるなと思った。
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