子どもたちは夜と遊ぶ(下) の商品レビュー
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読み始めた当初は合わないかな、と思ったけれど、上を読み終わり、下に入ってからどんどん読んでしまった。 隠し方が本当に上手いと思う。 だからこそ、何度読み返しても面白い作品。
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ゲームとして殺人を犯していく美しい双子の青年たち。 殺人犯の恍惚と苦悩。友人、ライバル、仲間、いろいろな人の思いが交差しすり抜ける。 とてもよくできたミステリ小説でした。 たくさんの伏線が張られ、下巻から怒涛の回収が始まります。どんでん返しの連続で、長編ですが飽きるところがあり...
ゲームとして殺人を犯していく美しい双子の青年たち。 殺人犯の恍惚と苦悩。友人、ライバル、仲間、いろいろな人の思いが交差しすり抜ける。 とてもよくできたミステリ小説でした。 たくさんの伏線が張られ、下巻から怒涛の回収が始まります。どんでん返しの連続で、長編ですが飽きるところがありません。 大まかなトリックはよくある手のものなので、予想できてしまいます。 ですが、細かい伏線を張りながらも、人物描写がとても丁寧で、ストーリー展開がよく、ぐいぐい引き込まれるので楽しめました。 過激な描写も所々ありますが、現実離れした設定がフィクション要素を強く認識できるためか、それほど残酷には感じませんでした。 ラストが…。 これまたよくあるパターンで、少し陳腐さを感じます。 天才的犯罪者の末路にパターンがあるのかと思うくらいです。もうひとひねりほしいところでした。 総合的にみて、美しいミステリ小説だったな、という感想です。
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辻村さんの本は逆に読んでしまっているが、支障はなかったと思う。作者のミスリードが随所に見られ、私もまんまと騙され見事!「光ある場所へ」などとは趣が違うが、もともとの辻村さんはこっちなのではないだろうか? 浅葱が痛々しく哀しいが、萩野さんや紫乃のことを思うとラストはやはり複雑だ。
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いやぁ~、すごい! 読んだあと、おもわず唸っちゃいました。 ホントにすごい…。 最後にはすべてつながるという…。 読んでて、「そうきたか…」と呟いてました。 私、すっかり騙されてました~。 これホントおススメです。 是非読んでみてください。
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伏線の回収。小説に書かれていることに無駄なことは一つもない。と、村上春樹を評する石原氏は書いたが、こういうことね。これまで分冊になってたりして読まず嫌いだった辻村深月、ハマるかも。
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「浅葱」にBASARAの浅葱が重なって、θに森博嗣の世界が重なった。というのはさておき。浅葱と藍の関係が。救いがなくて、切なかった。月子の想いが、あれほどの行為へとつながるのであれば、もっと早くに行動に移していたら、浅葱は・・・と思った。子ども達(というには大きいが)の閉塞したコ...
「浅葱」にBASARAの浅葱が重なって、θに森博嗣の世界が重なった。というのはさておき。浅葱と藍の関係が。救いがなくて、切なかった。月子の想いが、あれほどの行為へとつながるのであれば、もっと早くに行動に移していたら、浅葱は・・・と思った。子ども達(というには大きいが)の閉塞したコミュニティに、秋先生という大人のか子供なのかよくわからない大人が入ることで、この物語は成立した印象。
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上下二巻と長くて読むのにちょっと苦労しましたが、 なんとか読了。 トリックというか仕掛けにはやっぱり気付きませんでした。 あと「本日は大安なり」を先に読んだのは少し後悔。 辻村さんの作品はいろいろリンクしているので、出版された順に読むのがいいみたい。
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人を何人も殺してしまった者を心情的に許してしまっているかのような友人達に違和感が。 被害者には復讐や知らない人ばかりでなく友人も含まれてるのに。葛藤はもっとずっと続くのでは!?
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やられた。 またもや辻村深月にやられた。 もう、怒涛の下巻です。毎度のことながらこの方の後半の追い上げにはやられます。 だって……まず月子と狐塚孝太が兄弟って言うのがまずやられた。 ええええええ?! って慌てて上巻をひっぱりだして読み直したよ。 ……確かに、そうといわれたらそういう書き方してる。 まぁ、妹だったら一緒に住む前提で追っかけてくるのも納得。 お母さんの店を手伝うのも納得。 ああ、狐塚が母親のことを「日向子さん」と呼ぶ下りで、「俺は」じゃなくて「うちの家族は」的な発言してる! うーん。今回はこういうトリックないと思ってたから衝撃だった。確かに月子ちゃんだけ名字出てなかったもんな。 「冷たい」の菅原と一緒で、片方しか名前が出てない人間は要注意なんだよ。うう。 そしてそのあと! 浅葱っ! あさぎーっ!!! 上原愛子が出てきたあたりで「あれ?」ってなったけど。そ、そういうことなのか!! まさか当の本人が多重人格者だとは……それは考えなかったっすよー。 そして「i」が途中までは上原愛子という実在している人間とは。 確かに! 確かに上巻で浅葱がC大工学部の飛び級の子たちと友達になったとかそういうの書かれてたけど……けど!! あああ! もう、読み返すと一つ一つがその通りで、小さな細切れのヒントがあって、でも全然わかんなくて。なんかもう……癖になるっ!(笑) そして。 最後の章が最高です。これを書くのが辻村深月だと思う。 悲しいだけでは終わらせない。 救いがないだけでは終わらせないっていう。 浅葱は確かにひどいことをした。ほんっとうにそうだと思う。 でも。 それでも最後月子と会えて、会話ができて良かったって思うし、その場所を提供した恭司はほんとにかっこいいなって思う。 うーん。これ、ほんとに切ない話しだなぁ。
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よく分からなかった。 ヒロインにも共感できなかったし、ラストもいまいちだったな。 がっかりです。
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