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写楽・考 の商品レビュー

3.8

25件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

    8

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2024/05/26

〈再登録〉連丈那智シリーズ第三作。古物商の死に疑いの目を向けられる那智。正体が明らかになってきた狐目氏、宇佐美陶子も登場。 現実と民俗学がリンクしていく展開は面白いものの、登場人物まかせの解決が多い気がしました。ミクニは相変わらずヘタレ。

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2018/07/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

蓮丈那智フィールドファイルシリーズ第三作。 憑代、鳥居、保食神、そしてカメラ・オブスキャラ。 狐目の存在感が更に増していて、表題作ではついに彼の名前が明らかになる。今まで敢えて伏せていたことに意味があるのかどうかは不明だが、彼が民俗学研究者として再スタートを切ることになるのか。 冬狐堂の陶子も再登場、助手の佐江も頑張っていて、なんだか内藤の役回りが三枚目以下になっているような。 那智はますます唯我独尊、どれほどのトラブルにも臆せず内藤らを振り回す。 内藤の胃の状態が心配。 鳥居と破壊される神の説は面白かった。

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2017/09/26

神社本体が付属物で鳥居そのものが信仰の中心…? 絵師になりたかった写楽が箱を持ち出した…? 面白い! 何故ずっと高杉の名を伏せていたのか。今回も名前を出す前に「…さん」と、思わせ振りな箇所があり、最終話で存在感を増した高杉が気になります。

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2016/09/05

蓮杖那智シリーズ3冊目。本書で初めて教務課のキツネ目の男の名前が判明し、かつ出番も俄然多くなる。また、那智と三國の距離も少しだが、また近づいたような気がした。本書表題の短編、「写楽・考」の発想が凄し。

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2015/04/04

シリーズ第三弾。 短編集で物足りなかったが表題作は面白かった。 他の方の感想を見ているとシリーズ外で読んでおくべき作品があったようで残念。

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2014/12/03

蓮丈那智フィールドワークシリーズ第3弾。 話の展開がやや強引というか、急に降って湧いた感じもあって最初は??という感じでしたが、後半はなかなか面白く読む事が出来ました。 謎の提示がイキナリな感じですが、謎解きに至っては今までのシリーズ同様に楽しかったです。

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2013/12/26

短編が4話でどれも面白かったです。タイトルはその短編の1つですが、「写楽」という点ではちょっと肩すかしだったかな。という気はしました。写楽では島田荘司さんの本が一級品というか、一番「ありえそう」な話かなと思ってます。この本で語られる「写楽・考」も根幹の考え方は同じなのかもしれませ...

短編が4話でどれも面白かったです。タイトルはその短編の1つですが、「写楽」という点ではちょっと肩すかしだったかな。という気はしました。写楽では島田荘司さんの本が一級品というか、一番「ありえそう」な話かなと思ってます。この本で語られる「写楽・考」も根幹の考え方は同じなのかもしれません。ただ、話そのものは「肩すかし」はくらいますけど。

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2013/09/03

民俗学ミステリ、第3弾。新しい助手、佐江由美子がレギュラーになったり、事務員の狐目さんが本名を明らかにして謎解きに関わってきたりと、いろいろ新しい展開になっています。その分那智の支配力が薄れてきた感じで、ちょっと寂しいですね。全体的に最後の表題作が美味しいところを全部持って行った...

民俗学ミステリ、第3弾。新しい助手、佐江由美子がレギュラーになったり、事務員の狐目さんが本名を明らかにして謎解きに関わってきたりと、いろいろ新しい展開になっています。その分那智の支配力が薄れてきた感じで、ちょっと寂しいですね。全体的に最後の表題作が美味しいところを全部持って行った感じで、他の話はかわいそう。それにしても「仮想民俗学序説」、すごいですね。民俗学の新たな一歩になりそう。こういう探究を忘れないのが、このシリーズの好きなところです。

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2011/07/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

表題作、読んだことあるかも、と思ったけど、知らなかったな。どこかでタイトルを見たような。しかし写楽には謎が多い、って何かで読んだよな。今回、ついに狐目の人が高杉と名前出しした。このシリーズ、まだ続いてるのかな。・・・って何気に検索かけたら、なんと2010年1月に作者が亡くなっていたなんて!結構好きな人だったのに、全然知らなかった!超ショック!いやー、もう新作が読めないなんて。蓮杖那智シリーズ、まだ続きそうでもあったのに。いやー、ほんとびっくり。ショック。いろんなことが飛んだ。この本の感想とか。北森鴻、再読しよう。

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2010/10/15

異端の民俗学者・蓮丈那智とその助手・内藤三国がフィールドワーク中に出会った事件を集めた短編集。 「憑代忌」「湖底祀」「棄神祭」「写楽・考」の4編収録。 ついに最終巻です。 そして、気になっていた狐目の彼の名前がついに出てきました。 それを見て、やっぱりこれが最後なのだなぁ、と寂...

異端の民俗学者・蓮丈那智とその助手・内藤三国がフィールドワーク中に出会った事件を集めた短編集。 「憑代忌」「湖底祀」「棄神祭」「写楽・考」の4編収録。 ついに最終巻です。 そして、気になっていた狐目の彼の名前がついに出てきました。 それを見て、やっぱりこれが最後なのだなぁ、と寂しくなってしまいました。 大学に流布した都市伝説と憑代(よりしろ)の変換についての「憑代忌」 湖の底で発見された鳥居についての「湖底祀」 日本書紀に出てくる保食神(うけもちのかみ)と破壊される神についての「棄神祭」 式家に伝わるという絡繰箱と洋人画、そして仮想民俗学についての「写楽・考」 「憑代忌」の憑代の変換についてと「写楽・考」のラストにでてくる発想は面白かったです。 ただ、ところどころで読んだことがあるような気がしたのです。 「棄神祭」で出てくる御厨(みくりや)家と「写楽・考」に出てくる絡繰箱の正体から洋画家と絵師についてなど、なんとなく覚えがあるのですけど・・・。 ちょっともやもやしています。。。 でも全体的に、民俗学的には『Ⅱ』のほうが面白かったかなぁ。 しかしこれで最後なのですね。 長編が読んでみたかったなぁ。

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