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シャングリ・ラ の商品レビュー

3.6

95件のお客様レビュー

  1. 5つ

    23

  2. 4つ

    28

  3. 3つ

    26

  4. 2つ

    9

  5. 1つ

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2024/02/12

地球温暖化により炭素税が導入され、森林化した東京に聳える空中積層都市アトラス。 オカルトとバイオレンスで編み上げた破茶滅茶SF活劇。ギャグと悪趣味の紙一重な濃厚な物語に圧死されそうになりながらも読みふける。 これはもう面白いと言うしかない。

Posted byブクログ

2023/03/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なんかハチャメチャなSFを読んでしまった。つっこみだしたらキリがないし、ネタバレのオンパレードだから詳しくは書けないけど。いやはや、こんなSFいまだかつて読んだことありませんでしたよ。 物語の舞台は地球温暖化が進行した未来。世界は炭素を中心に回っていた。二酸化炭素を排出する国は炭素税というペナルティーが課せられる。またカーボンナノチューブの生産も重要な位置を占めていた。そして世界経済も炭素によって成り立っていた。 東京は二酸化炭素を削減するため土地の森林化を推し進めて行った。遺伝子改造で生まれた木々は、東京の街を次々に飲み込んでいく。地上の土地を手放した人々は、アトラスと呼ばれる巨大空中人工基盤に移り住む。しかし、全ての人がアトラスに移住できるわけではなかった。アトラスに行けなかった人たちは、スコールと暑さが襲い掛かる地上で生きていくほかなかった、迫りくる森の恐怖に怯えながら。 そんな政府の無理な森林化に反旗を翻したゲリラ組織メタル・エイジ。彼らの本拠地には大きな煙突が立ち並び、火を焚き炭素を出すことを反抗の一環とする。彼らの統領、國子はナイスバディでめちゃくちゃ強いニューハーフのモモコさんに育てられた少女だ。(これだけでもずいぶんぶっ飛んじゃっている設定なのに、これはまだ序の口)國子はアトラスと政府を相手に戦っていくうちに、アトラスがただの人工大地ではないことに気がつく。 ブーメランが、鞭が、メスが、ミサイルが乱れ飛ぶ中、美少女が、ニューハーフが、デブが、女医が、巫女が、女官が、軍人が、人間じゃない何かが戦いの火花を散らしまくる。この戦いの果てに待ち受けているのは・・・。 こんなかんじのストーリーで、私は一体何度ありえねぇと叫んだだろうか。解っているよ、目標にあたったブーメランは手元に戻ってこないなんて野暮なことを考えちゃいけないってことぐらい。きっとこのブーメランは当たったものをサクッと切り裂いて、運動エネルギーを弱めないまま飛び続けるんだろうさ。ちゃんとした物理的な説明なんて求めちゃいないよ。 まあ、なんだかんだ言っても飽きずに読める本ってことに間違いはないと思う。

Posted byブクログ

2016/05/18

アニメから入ったのだがアニメよりはるかに分かりやすかった。この物語はSFであり、オカルトであり、エコノミーであり、神話である。アニメでは省かれていたが、この物語は国産みの物語で、東京の物語なのだ。アニメのラストも悪くはないが、原作を読むと原作のラストのほうがある意味しっくりくる。

Posted byブクログ

2015/12/24

【所在・貸出状況を見る】 http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&materialid=10530604

Posted byブクログ

2015/07/26

地球温暖化防止のため、森林都市に生まれ変わる東京。しかし、そこは理想郷(シャングリ・ラ)ではなかったー。近未来、スコールで瀑布する地上、自然災害をものともしない空中都市「アトラス」、炭素税というビジネスなどなど大好きな世界観だったのですが。。戦闘シーンの長さ、擬態素材や武器の仕様...

地球温暖化防止のため、森林都市に生まれ変わる東京。しかし、そこは理想郷(シャングリ・ラ)ではなかったー。近未来、スコールで瀑布する地上、自然災害をものともしない空中都市「アトラス」、炭素税というビジネスなどなど大好きな世界観だったのですが。。戦闘シーンの長さ、擬態素材や武器の仕様、國子を筆頭とするキャラクターがあまにりにも漫画の様な感じで、少し物語に溶け込めませんでした。次は「テンペスト」へ!

Posted byブクログ

2014/10/21

設定・世界観は胸躍るものがあるけれど 肝心要の物語がイマイチという ものすごくもったいない感が強い本だった。

Posted byブクログ

2014/09/20

テンペストが面白かったので、こちらも読んでみました。 奇想天外な展開が次から次へと。ありえへんと思いながらも一気に読み切りました。読了の爽快感がちょっと足りなかったので★4つ

Posted byブクログ

2014/06/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

地球温暖化が深刻になり、森林化が進んだ東京が舞台の超長編SFアクション物語。”戦う美少女”が活躍する様はラノベに近い印象を受ける。 読書速度が人より遅い自分ですらこの量を一ヶ月で読み終えた事実がこの小説の面白さを物語っている。 ただこの小説について書けと言われるとこれがまたスケールが大きすぎて何に触れていけばいいのか迷うが、ただやはり超長編小説の面白さはストーリーなのだなと改めて実感。長ければ長いほど登場人物に感情移入させやすい気がするし、世界観や舞台だって書けば書くほどその詳細まで描くことができる。それに対してストーリーは読者を惹きつけておくのが難しくなる。だからこの作品が面白かったのは一意に最後まで飽きさせないストーリーゆえなのだろう。あとの読み所は、映像化したくなるほど濃ゆい登場人物たちか。 一つマイナスなのは戦闘シーンが雑。まるで目の前に迫ってくるような緊迫感、そんなのが欲しかった。

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2014/06/07

温暖化で熱帯と化した東京という近未来SFものとしてはある意味陳腐な設定ながらも、キャラの魅力と文章の力で一気に読ませる。敵味方問わず、ラノベも真っ青のはっちゃけたキャラクターたちが、序盤から最後までハイテンションで暴れ回る。ストーリーは停滞することなく、どこをとってもクライマック...

温暖化で熱帯と化した東京という近未来SFものとしてはある意味陳腐な設定ながらも、キャラの魅力と文章の力で一気に読ませる。敵味方問わず、ラノベも真っ青のはっちゃけたキャラクターたちが、序盤から最後までハイテンションで暴れ回る。ストーリーは停滞することなく、どこをとってもクライマックスといってもよい疾走感。ややご都合主義的な展開もあるが、そこも含めて良質の「王道少年漫画」を読んだ時のような気分を味合うことができる。

Posted byブクログ

2014/05/02

草薙は本来、戦う理由のない男だ。だか、正義とか悪とかにこだわる。人は信じたものが正義になるということを彼はまだ知らない。 (P.440)

Posted byブクログ