シャングリ・ラ の商品レビュー

池上永一(著者)

2011/06/08

世界観がいいっ★
キャラクターも魅力的。炭素税のあたりとか完成された設定だけど、終わりに近づくにつれてカオス。
そのなかでハッピーエンドへのながれが巧妙。

2011/05/25

世界観が、とても好き！
世界も、ｷｬﾗｸﾀｰも、すごくすき！
ももこ！
何年も前に読んだけど、今でも良く内容を覚えてるくらい、衝撃的な世界観だった！

2011/05/20

前半は面白い…。
いや、全体的に面白いんだけど(笑)
炭素社会と炭素経済とってものすごく興味深い設定なのだな。

しかしまあ、後半になるとカオスだね。ものすごいカオスだね。
ええ～～～～!!!って裏拳突っ込みしまくりだよぉおお!!!

こんなに半端なくカオスなハッピーエンドを迎えた小説久々(笑)

2011/05/11

●展開が二転三転し、そのたびに國子は目指してきたものの変更を強いられている。目的が変わり、立場が変わるたびに正義のあり方も変わっていくのは新鮮だった。

●ストーリーがご都合主義で、戦闘シーンなどもファンタジー色が強い。ライトノベル寄りかもしれないので、気になる人には向かないと思う。

☆きっかけは八方美人な書評

読了日：2011/05/02

2011/03/21

それほど遠くない未来の東京には、半世紀をかけて尚まだ建設中の巨大な空中都市アトラスと森林に浸食された地上があった。炭素排出量に従って課税する炭素経済世界で優位に立とうと、政府は性急な緑化を進めるが、空中都市に移住できず、地上で異常な進化を遂げる植物に怯えながら暮らす人々には、政府に対する不満がたまっていた。
政府に立ち向かうべく、立ち上がったゲリラの総統はなんと18歳の女子高生。育ての母は、ニューハーフのモモコさん。二人とも超人的な強さを持つヒロイン（？）未来の科学技術と奇想天外な発想とあり得ない展開のオンパレード。何よりも良いのは、個性的なキャラクターと彼らは今度は絶対死んだやろという状況から、何度でも必ず蘇るという絶対に死なないストーリー展開。長編なので、読み終わった時の達成感が味わえる一冊。

2011/01/18

うーん、昔ほどファンタジーが好きでなくなったのかもしれない。
戦隊少女をあまり好きになれなくなってきたのかな、あまりにもピュアすぎて。
現実に起こりうると考えるとそうでもなくて、きっとないだろうなと思うにはメッセージがありすぎる。
というか敵役が強すぎる、強さのインフレーション、というよりもアンデッドだ。

2011/01/05

未来の東京の物語。

過剰な温暖化対策により、暴力的な森林と化した東京。

選ばれた民だけが許される“アトラス”という居住区域への移住。

どこまでこの創造の世界に入り込めるか？ で楽しさは変わってくるような気がする。

個人的には、ニューハーフのモモコさんと主人公の女子高生？ 国子のやりとりが楽しかった。

ニューハーフっていろんな意味で強いんだなあ…と感じた一冊。

2019/01/16

地球温暖化が見過ごせない問題となり
世界は排出炭素量に税金をかける炭素経済へと移行した。
空中の炭素から炭素材を生み出す技術を手に入れた日本は
東京の中心に空中都市『アトラス』を作り始める。
しかしアトラスに住めるのは一握りの富裕層のみ。
多くの国民は難民となり家を森林に侵食され
スコールから逃げ惑う暮らしを強いられた。
アトラス建設を中止させるためのゲリラ軍メタル・エイジ総統は
國子という18歳の少女だった。
國子の前に立ちはだかるのは政府軍だけではなく、
炭素経済を牛耳ろうとする香凛の開発したメデューサや
異常進化した植物ダイダロスなど気が抜けない。
アトラスからの声が聞こえる國子は野性の勘と
育ての親のオカマのモモコ仕込みのブーメラン捌きで
戦車を相手にしても物ともしない戦闘力を持つ。
アトラスの声が聞こえるのは國子だけではなかった。
アトラス内の新迎賓館で側近の小夜子に丁重に育てられてきた美邦、
そして陸軍少尉の草薙がいた。
アトラス計画の真の目的とはいったい何なのか。
装丁：大久保伸子

ファンタジーらしいファンタジーが久しぶりだったのもあってか凄く面白かった。
温暖化対策のための炭素経済化って有り得そうで怖いです。
近未来SFのような展開になるのかと思いきや
後半からオカルト要素が強くなってきてなんでもありな感じも否めない。
それでもこれだけの大風呂敷をまとめてあげいるのは圧巻です。

キャラクタですが女の人が強すぎですね。男の人は人数からして少ない。
國子は下品なナウシカみたいなイメージです。
モモコがいいね。オカマキャラにハズレはありません。
涼子と小夜子の不死身対決は若干くどかったような気もします。

2010/10/23

本作はブックオフで何となく手にとって読んでみた一冊。
何となくなはずだったんですが、面白かったです。

地球温暖化の影響で東京は熱帯都市になり、気温を5℃下げるために東京を森林都市に無理やりする政府と都心森林化反対のゲリラの話。

東京の中央で宙に浮かぶアトラスという積層都市と、地上は怪しい生物や病気で充満し、異常気象で大雨が降り、アトラスでは暮らせない難民であふれるという悲惨な世界。でもこの話は東京での話しなので、池袋や新宿など様々なエリアが出てきます。

SFなので実際には起きないような話の展開や、有り得ない能力の人物が何人も出てきますが、舞台が東京であったり、実際問題にされている温暖化で起きる異常気象など、本当に有り得るんじゃないかと思わせる説得力のある話の内容がいくつもありました。

ただ、途中までは本当に有り得るのではないかと思わせる現実感のあるストーリーでとてもよかったんですが、だんだん非現実になりすぎてしまったのが少し残念です。多分映画化したら舞台に凄いお金がかかりそうですが、ちょっと観てみたいなぁ。

結構読み応えがあって読むのに時間がかかりました・・・
とにかくよく考え付くよなぁという話の展開でした。

2015/03/09

文庫が発売されているのを見て何となく読んでみようかなあと言う気になり、図書館で借りてみました。う～ん…ものすごい好みが分かれる話だと思います。私はあまり好きではないかな。

いろいろと言いたいことは分からなくはないのですが…ちょっとその背景には無理・無茶だと思う。金持ちしか受け入れない理想都市は良いとして、ビンボー人は環境に殺されても平気の平然な政府ってアナタ。それ、アトラスなる理想都市建設前にゲリラ軍ではなく、きちんとした対立勢力が出来なきゃあおかしい。サスガの無気力・政治無関心日本人でもそこまでは見て見ぬふりしないでしょ、と。
途中から、あ、これは荒唐無稽おとぎ話なのね～と思った時から何でもアリ設定もそんなもんかと思えるようになりました。マンガやラノベだと思えばそれもアリ。かな？（でもラノベだと知っていたら読まなかっただろうな）

とりあえずモモコさんは素敵でした。モモコさん最高！！ああいう大人になりたいなあ～（いつでも２８歳とのことだけど）
モモコさんが素敵なので星はオマケで３です。