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反社会学講座 の商品レビュー

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60件のお客様レビュー

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2010/03/30

蔓延る社会の通説を鮮やかに覆していく、社会学の本。著者のいうとおりにすれば社会が必ずよくなるってわけじゃないだろうから、結局のところ自論のばら撒きなんだけど、筋がよく通っているし、使えるものからくだらないものまで僕らの知らない事実、データをよく提示してくるので、説得力があるし、面...

蔓延る社会の通説を鮮やかに覆していく、社会学の本。著者のいうとおりにすれば社会が必ずよくなるってわけじゃないだろうから、結局のところ自論のばら撒きなんだけど、筋がよく通っているし、使えるものからくだらないものまで僕らの知らない事実、データをよく提示してくるので、説得力があるし、面白い。 僕の場合、とくに「まとめ」に心から同調した。僕が常々思っていたことと、ここまで来て一致したのが嬉しかった。それでこの本を全肯定してしまいたくなる。だからぜひとも「まとめ」だけは読んでほしいんだけど、全編を読むのもまったく苦じゃない。 というかウェブでほとんど読めるんだね。でもこの本は買ってよかった。ほかの著作も欲しい。

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2010/01/22

痛快に世の社会学を批判しつつも、かなり的確な反社会学。数字や言説に惑わされてはいけないことを痛感。文体もすごく好きです。そして各章のまとめが笑えます。

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2009/12/27

「社会学」とは、『これが社会学ですよ』と言った時点で、 それが社会学になってしまう理不尽な学問です。 いかに社会学がいい加減で適当なのかを、 あえて社会学の視点で問う痛快な一冊。

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2009/12/16

本当に面白いです。 タイトルに反して、正統な社会学の本。 データによる印象操作の実例などが載っています。 文体も独特で読みやすい。 ぜひこの本で真の社会学を知ってもらいたい。

Posted byブクログ

2010/02/24

文庫版化にあたり、購入しました。 ~日本のお役人はふれあいが大好きだ~ この解説文だけで思い出し笑いが… とにかくおもしろい!! でもくだらなくはない?? というより実は真面目な本!? 読み終わると世の中に「つっこみ」たくて ウズウズします(笑)

Posted byブクログ

2009/10/04

これも旦那セレクション データがあるから信用できる、というのは大嘘らしい。 ひねくれモノもここまで来ると気持ちイイ?!

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2009/10/04

 この本の表紙裏にはこう書かれている。「反社会学の目的は二つです。第一に,社会学という学問が暴走している現状を批判すること。第二に,不当な常識・一方的な道徳・不条理な世間体から人間の尊厳を守ること。」私たちが当たり前のことと信じていることは,メディアや世評によってつかまされた「ガ...

 この本の表紙裏にはこう書かれている。「反社会学の目的は二つです。第一に,社会学という学問が暴走している現状を批判すること。第二に,不当な常識・一方的な道徳・不条理な世間体から人間の尊厳を守ること。」私たちが当たり前のことと信じていることは,メディアや世評によってつかまされた「ガセネタ」であることも多い。しかも大切なことはそうした「ガセネタ」をつかまされることで,本当に重要な問題が隠されてしまっていることがあるということだ。例えば,この本で取り上げられている結論には「凶悪少年犯罪が急増したというのは,マスコミが捏造した世論です」「頑張れば頑張るほど不況は悪化します」「日本人にはコミュニケーションは不要です。というか無理です」「1960年代,すでに大学生の学力は低下していました」などなど,一見「トンデモナイ」発言がたくさん出てくる。しかし読めばわれわれの常識がどんな問題から目をそらした結果なのかということがよくわかる。今年になって一番笑えてしかもタメになった本。(菅)

Posted byブクログ

2009/10/04

本キライな私が読めた! 話題の事件やらニュースやらを わかりやすく反社会学的に論じて くれてるおもしろい本です。

Posted byブクログ

2009/10/04

一気に読了。作者自ら戯作者と称するだけはある。深く楽しい。 社会学とはなんぞや?社会を見渡して気に食わないことを 見つけたうえでそれに理屈をつける営みなり。なにせ厳密な ことは求めようとしても無理なんだから。いやここまで斜に 構えた言い方はしてませんね。失礼。 ちょっとだけ。...

一気に読了。作者自ら戯作者と称するだけはある。深く楽しい。 社会学とはなんぞや?社会を見渡して気に食わないことを 見つけたうえでそれに理屈をつける営みなり。なにせ厳密な ことは求めようとしても無理なんだから。いやここまで斜に 構えた言い方はしてませんね。失礼。 ちょっとだけ。「キレやすいのは誰だ」の章から適宜引用。 キレる少年たち。増える少年犯罪。17歳が危ない。といわれる。 さてまずはグラフをご覧ください、と来る。「平成の少年凶悪 犯罪」。元年の1300件前後から平成9年にぐっとあがって 2400件ぐらいに。 社会正義に燃える識者やコメンテーターは、このデータをもとに 「凶悪な少年犯罪の増加は統計に裏付けられた事実である」 「近頃の子どもはすぐにキレて、見境もなく人を殺す」といった 分析をする。読者は不安に駆られる。 だがしかしこのグラフは平成になってからの数字。少し下がって 長い目で「戦後の少年凶悪犯罪」で見るとピークは昭和35年 頃の8000件。キレやすい17歳選手権グランプリ、戦後最も キレやすかったのは昭和18年生まれ、平成20年現在65歳の みなさんなのである。 若者があぶないといっている世代がもっとも危なかった。その 世代がいまは温厚ならいまの少年たちもそうなるだろう。いまの 少年たちがいつまでも危ないというのなら65歳付近の世代が 一番あぶない。 いろんな見方ができる。つける理屈もその人次第。ものはいい ようですな。と、まあ「社会学を超えた『反社会学』で見れば、 世の中はこんなにおもしろい」と銘打った、たしかに面白い本 であった。

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2009/10/04

この本を見て「そうだったのか!俺は騙されていた!」とヒザ打つ人は要注意。ここに示されているのは、データによる印象操作の実例なのですから。

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