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反社会学講座 の商品レビュー

4.1

60件のお客様レビュー

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2012/05/04

題名からして堅苦しいかと思ったら、むしろ逆。作者紹介は事実を書いているのかあやしさまんてん。読み終わった後皮肉の達人になれそうです。でも、言ってることはものすごく共感できた。

Posted byブクログ

2012/02/10

自分以外の誰かのせいにしたいという要望を叶えてくれる社会学をぶった斬る。肩のチカラを抜いて、クスクスしながら読むのがいいようです。

Posted byブクログ

2012/02/09

「反社会学」と銘打ってはいるが、実際は社会学的な分析で世の中の欺瞞を笑い飛ばすという内容。語り口が軽妙で楽しめるが、 ちょっと狙いすぎというか、あざといね。だいたいこんなイタリア人いるわけない(笑)。 内容については、まあ知ってる人なら知ってるレベルの話ばかりだけど、とにかく語...

「反社会学」と銘打ってはいるが、実際は社会学的な分析で世の中の欺瞞を笑い飛ばすという内容。語り口が軽妙で楽しめるが、 ちょっと狙いすぎというか、あざといね。だいたいこんなイタリア人いるわけない(笑)。 内容については、まあ知ってる人なら知ってるレベルの話ばかりだけど、とにかく語り口が巧い。毎章末の「まとめ」 も毎度うまくオチていて、社会学の勉強というより面白い文章の書き方の勉強になった気がする。 こういう軽いスタイルの本は読む分には面白いのだけれど、えてして誠実さに欠けがちだ。というのは、真面目に批判すると 「またそんな堅いことを~。そんな批判されるほど真面目な本じゃあありませんよ。」と逃げることができるから。つまり「言い逃げ」 ができる。(実際に逃げるかどうかは分からないけども。) Webサイトの連載が元になったとのことだけど、さもありなん。サイトにはQ&Aのページがあるのだけれど、 そこでは極端にデフォルメされた批判者が登場し、その批判を冗談交じりに巧くあしらうという構図ができていたりする。 このあたりも面白くて見事だ。 (万が一著者がこの記事を読んで反応するとしたら、そのコメントは「いやあ、そこまで深読みされちゃうとはびっくりです。 私ってすごい戦略家だったんですね~。」って感じかな。) まあ、そのあざとさのおかげで本が売れて=一般に浸透して、 世の中の欺瞞に一人でも多くの人が気づくようになればそれでいいんじゃないかと言われると、いや全然いいですと言うほかないのだけど、 そこに少しばかりの嫌悪感を感じるのは仕方ない。 その少しの嫌悪感とあとひとつ「惜しい!」という読後感を差し引いて、評価は星3つ。どう惜しいのかというと、 なんか近所の物知りおじさんがウンチクを語るレベルを超えていない気がするあたり。 これは内容の質や語り口がどうというよりも、1つ1つの素材に対する掘り下げさが足りないからだろう。 講座という形式上やむなしかもしれないけれど、どの章も「広く浅く、統計処理」で終わっているので、 著者自身がどこに軸足を置いているのかが見えなかった。(そもそもそういう本じゃないか。) それを除けば、本書は十分読む価値のある良書だ。一度、本書の著者が1つのテーマをとことん掘り下げた作品を読んでみたい。

Posted byブクログ

2012/01/22

(★1は「読む人を選ぶ」という意味です) 「既決の結論から、主張に合うデータを取捨選択することで、スキーマはいかようにも変えられる」社会学への批判を、社会学的手法で行っている意欲的な1冊。

Posted byブクログ

2012/01/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「ふれあい」という言葉がどの様に乱用、悪用されてきたか、新聞記事などを遡って追及していくのだが、導入部で都道府県別スナック「ふれあい」件数調査をパワーポイントで図示する等、作者のアイデアには爆笑!!ユーモアとインテリジェンスに溢れた1冊。

Posted byブクログ

2011/08/04

 「社会学」、僕らは気づかないうちにこの怪物に飲み込まれているという事実に驚かされるのがこの本。  社会学上の統計とかそういうのって結構説得力があるんだけど、ちょっと待てそれは危ないぞ、というのが大まかな主旨だ。  吉田戦車のパワフルな表紙にとどまらず、中身もかなりエキサイ...

 「社会学」、僕らは気づかないうちにこの怪物に飲み込まれているという事実に驚かされるのがこの本。  社会学上の統計とかそういうのって結構説得力があるんだけど、ちょっと待てそれは危ないぞ、というのが大まかな主旨だ。  吉田戦車のパワフルな表紙にとどまらず、中身もかなりエキサイティング。意外と深刻な話題をテーマにしているのだが、かなりわかりやすく書かれている。著者はあい間にギャグをはさみながら語るのだが(時にそれがうざったいくらいなのだが)、その手法が面白い。  つまり著者は、今の社会学のここがおかしいんだ!と単純に糾弾するのではなく、あなたたちの方法論だとこういう事も言えてしまうのですよ、とおちょくっているのだ。  世の中の面白い見方がわかる本。

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2010/10/06

社会学者を揶揄し、犯社会学を説くが、実はその論法も社会学者の論理だったりする。 最近の少年は凶悪と言うが、昔の少年の方がもっと凶悪とか、 今の若者だけでなく、昔の若者も勤勉ではなかったとかをデータで示します。 まあ、新聞やテレビで偉そうなことを行ってる社会学者についても疑うことが...

社会学者を揶揄し、犯社会学を説くが、実はその論法も社会学者の論理だったりする。 最近の少年は凶悪と言うが、昔の少年の方がもっと凶悪とか、 今の若者だけでなく、昔の若者も勤勉ではなかったとかをデータで示します。 まあ、新聞やテレビで偉そうなことを行ってる社会学者についても疑うことが大事ですよと。

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2010/08/02

参考文献からもわかるように、基本的には『「社会調査」のウソ』(文春新書)と同じ、世の中の社会科学がいかにウソっぱち(というと語弊があるけど)であるかを説明する流れを継承している。 その内容の性質上、2冊とも皮肉も交えた(かつ軽い)文体となっているけど、こっちの『反社会学講座』の...

参考文献からもわかるように、基本的には『「社会調査」のウソ』(文春新書)と同じ、世の中の社会科学がいかにウソっぱち(というと語弊があるけど)であるかを説明する流れを継承している。 その内容の性質上、2冊とも皮肉も交えた(かつ軽い)文体となっているけど、こっちの『反社会学講座』の方がお笑いに重きを置いていて、ある意味ネタ本のような構成になっている(下ネタあり)。 ところで社会科学そのものがいかにお笑いであっても、それが世の中の議論のたたき台となっている以上完全に無視することはできない。またいかに社会科学がお笑いであっても、そのことをわからせるには同じ土俵(同じ社会科学という枠内)で論駁しなければ、なかなか認めてもらえないのも事実であるように思う(確かに外から見てるから言えることではあるんだけど)。 そういう意味ではただ外から難癖をつけただけのように見えてしまう、つまりネタ本としての域を脱出し得ていないんだけど、著者としても端からそのつもりで書いたのだろう。著者自身「人間いいかげん史観」を支持しているわけだし。それにそういうスタンスは物事を客観的に見る上でも必ず必要になってくるから、僕はこの本を好意的に受け止めたい。3寄りの4で。いろいろ言ったけど、読んでて普通に面白いです。 (2006年04月23日)

Posted byブクログ

2010/04/25

卒論で統計見るときの役に立つか、と思って借りた本。 まあ、要するに事実だろうとどうだろうと言い方次第で言うた者勝ち、てとこですね。 本来科学的なはずの統計(統計の取り方もあるけど)も用い方1つでどういう意見にも誘導できる、と皮肉とユーモアと漫談で喝破する様に喝采を送りたくなります...

卒論で統計見るときの役に立つか、と思って借りた本。 まあ、要するに事実だろうとどうだろうと言い方次第で言うた者勝ち、てとこですね。 本来科学的なはずの統計(統計の取り方もあるけど)も用い方1つでどういう意見にも誘導できる、と皮肉とユーモアと漫談で喝破する様に喝采を送りたくなりますが、じゃあ情報収集力に弱く、かつ情報整理力に欠ける私のような人間は一体何を信じればいいのやら…と自己卑下を趣味とする私などは心が弱くなって後ろ向きになってしまいます。 が、ここは作者の言うようにスーぺーさん(スーパーペシミストの略)にはならずに、せめて一生懸命くよくよするにとどめたいと思います。 顔が緩むのをどうしても我慢しきれない箇所が多々あり、何度うつむいたり外を見る振りをしてやり過ごしたかしれません。 不審者と思われる危険性を避けるためにあまり人混みで読むのはやめた方がいいでしょう。

Posted byブクログ

2010/04/21

脳ミソもみもみ‐『つっこみ力』 『反社会学講座』 http://d.hatena.ne.jp/kojitya/20090909/1252451254

Posted byブクログ