沈黙博物館 の商品レビュー
おそろしく静寂に包ま…
おそろしく静寂に包まれた世界。死を博物館にする過程で、やさしさ、人とのつながりがそれとは逆に、奇妙に生まれていく。
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物語に漂う静謐さがと…
物語に漂う静謐さがとても心地よい作品。穏やかな村の暮らし、この世に生きた村人の遺品を残そうとする老婆。村で起こった連続殺人事件の展開にハラハラする場面もありますが、最後に老婆の遺志を受け継ぎ家族と決別し村に残った技師に胸が熱くなりました。
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すごい雰囲気のある綺…
すごい雰囲気のある綺麗な小説です。でもなんかグロテスクなかんじもするし。。不思議なかんじです。日常から離れたい人におすすめです。
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重く空を圧迫するよう…
重く空を圧迫するような雨雲が垂れ込めたそんな日が似合う。イメージ先行で申し訳ないけど、「沈黙博物館」はまさにそんな感じ。小川洋子の世界を堪能できる作品。現実と離れた場所で読みたい。
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文体と小説の内容がぴ…
文体と小説の内容がぴったりあっている。怪しい雰囲気に惹かれます。
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「薬指の標本」と少し…
「薬指の標本」と少し似た感じです。少し残酷で、静かで綺麗な物語が綴られています。
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『博士の愛した数式』…
『博士の愛した数式』が白なら、こちらは黒か灰色といった感じ。グロテスクで静かな世界です。
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とある地方で博物館を…
とある地方で博物館をつくることになった男が連続殺人事件に遭遇するが……。村上春樹の作品のような雰囲気を感じました。
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小川洋子らしさが現れ…
小川洋子らしさが現れた、「物」への偏愛が感じられる不思議で少し残酷な作品です。
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亡くなった人の形見を展示する博物館をつくることを依頼された、博物館技師の物語。形見を見れば、持ち主の人生が語れる老婆と、その養女、そして庭師と一緒に進める博物館づくり。なぜか形見は盗み集めるという作業で、後半事件性も帯びてしまうが、全体として村上春樹の作品で感じるような、不思議な...
亡くなった人の形見を展示する博物館をつくることを依頼された、博物館技師の物語。形見を見れば、持ち主の人生が語れる老婆と、その養女、そして庭師と一緒に進める博物館づくり。なぜか形見は盗み集めるという作業で、後半事件性も帯びてしまうが、全体として村上春樹の作品で感じるような、不思議な別世界観がある。 作中に出てくる「アンネの日記」や、沈黙の伝道師、少女の頬にある星形の傷など、物語のベースにはホロコーストがあるのではと思わせる要素も多いが、そう限定せずに読んでも、現生とは次元の違う場所を描いているのではという考えは拭えず、物語の最後までその謎を追う面白さもあった。
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