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バーティミアス プトレマイオスの門 の商品レビュー

4.5

83件のお客様レビュー

  1. 5つ

    51

  2. 4つ

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2009/10/04

「バーティミアス」三部作の完結編。いっそ清々しいまでに明確な終幕。多くを語る必要はなく、ただ記憶にとどめるのみ……。とりあえず、ナサニエルはぎゅーっと抱きしめて、頭撫でなでしてあげたい。バーティミアスとは、酒でも酌み交わしてみたいなあ。キティは、一緒にショッピングに行こう。プトレ...

「バーティミアス」三部作の完結編。いっそ清々しいまでに明確な終幕。多くを語る必要はなく、ただ記憶にとどめるのみ……。とりあえず、ナサニエルはぎゅーっと抱きしめて、頭撫でなでしてあげたい。バーティミアスとは、酒でも酌み交わしてみたいなあ。キティは、一緒にショッピングに行こう。プトレマイオスとは、気持ちのいい午後に彼の話に耳を傾けよう。そうしよう。ハッピーエンドとは言いがたく、誰の望みも叶わなかったけれど、きっとこれほどまでにふさわしい終わり方はないのかもしれない。

Posted byブクログ

2009/10/04

長びく戦争と魔術師の支配に、市民の不満は高まっている。「サマルカンドの秘宝事件」「ゴーレム事件」での活躍により、ジョン・マンドレイクことナサニエルは情報大臣にまでのぼりつめた。政府の要人らしいふるまいもすっかり板についたが、あの日ゴーレムから自分を救うために死んだキティという少女...

長びく戦争と魔術師の支配に、市民の不満は高まっている。「サマルカンドの秘宝事件」「ゴーレム事件」での活躍により、ジョン・マンドレイクことナサニエルは情報大臣にまでのぼりつめた。政府の要人らしいふるまいもすっかり板についたが、あの日ゴーレムから自分を救うために死んだキティという少女のことがいつも頭をはなれない。いっぽう、ひとりロンドンに潜伏するキティは、変わり者の魔術師の屋敷で働きながら、『プトレマイオスの門』という古い本にヒントを得た“ある計画”を着々と進めていた。ナサニエルに解放してもらえないバーティミアスの成分はもうぼろぼろ。古い友人との思い出をなつかしむ日々だ。そんなある日、初めての相手に召喚された。ペンタクルに立っていた人物はなんと―。この展開、このラスト、この感動…史上最強ファンタジー3部作ここに完結。

Posted byブクログ

2009/10/04

めっちゃおもしろかったです☆★ラストシーンは切なかったけど、すっきりしました♪♪ 私は最初ナサニエルが嫌いでしたけど、最後に「ジョン・マンドレイク」を捨てて「ナサニエル」でいようとしたとこがよかったです!!あと、バーティミアスとキティの関係もよかったですね☆★また、この巻で何故バ...

めっちゃおもしろかったです☆★ラストシーンは切なかったけど、すっきりしました♪♪ 私は最初ナサニエルが嫌いでしたけど、最後に「ジョン・マンドレイク」を捨てて「ナサニエル」でいようとしたとこがよかったです!!あと、バーティミアスとキティの関係もよかったですね☆★また、この巻で何故バーティミアスがプトレマイオスの姿になりたがっていたか解りました。 こんなに読み終わって清々しい気持ちになった小説は初めてです!! みなさんも読んでみてください!!

Posted byブクログ

2009/10/04

絶対に最後まで読んでね! 実は奥深い物語なのだ! ?1、2巻とストレスたまりまくりだったのに最後まで読んでしまいました。我が家のバーティミアスは3巻とも「古本?』というくらい読み込まれています。

Posted byブクログ

2009/10/04

ナサニエル17歳。バーティミアス?歳。だてに長生きしてたわけじゃないバーティの過去と現在を行きつ戻りつしながら、話は思いがけないエンディングへ。大きな時間のうねりと、視点の展開を見せる傑作(と思うぞ)

Posted byブクログ

2009/10/04

この三部作のなかでこれが一番面白いと思いました。 というのも、この三刊に渡って書かれてきたエピソードも、人物・アイテム全てひっくるめてこの三刊目の為に書かれてきたわけなのであります。 最後は予想はしていましたが感動の一言に尽きます。

Posted byブクログ

2009/10/04

魔術師ナサニエルと妖霊バーティミアスの物語。 最初は注訳がやったら多くて、つまりそれはバーティミアスの独り言だったりツッコミだったりするんだけど、それにいちいち気をとらわれてなかなか物語りにのめり込めず、苦労しましたが、これが慣れると面白い。バーティミアスの性格がよく出ているか...

魔術師ナサニエルと妖霊バーティミアスの物語。 最初は注訳がやったら多くて、つまりそれはバーティミアスの独り言だったりツッコミだったりするんだけど、それにいちいち気をとらわれてなかなか物語りにのめり込めず、苦労しましたが、これが慣れると面白い。バーティミアスの性格がよく出ているかも。 最終巻のこれが一番面白かったと。そしてラストも素敵。

Posted byブクログ

2009/10/04

まず半分読み終えた辺りで、2作目読了後に無責任に吐いてた暴言がそのまま現実化した事にかなり凹んだ… 主人公が「素直じゃないネ★」ってタイプのキャラなのはわかってて好意的に読もうと思っても、やはりムカつくしバカだと呆れてしまう…呆れついでに同情ってのはあるんだけど。 その勢いでもう...

まず半分読み終えた辺りで、2作目読了後に無責任に吐いてた暴言がそのまま現実化した事にかなり凹んだ… 主人公が「素直じゃないネ★」ってタイプのキャラなのはわかってて好意的に読もうと思っても、やはりムカつくしバカだと呆れてしまう…呆れついでに同情ってのはあるんだけど。 その勢いでもうちょっと素直に善良な方へ転がってみろよとは思うんだけど。狙いなのかなぁ…

Posted byブクログ

2012/02/17

 ああ・・・何という結末だろう。訳者は「これほどまでにいさぎよく,きっぱり,そして切なく終わるファンタジー珍しい」と書いている。確かに・・・・。『プトレマイオスの門』とは,ヘレニズム時代のエジプトの王族で,人とジンとの境界をこじ開けた人物だった。これで全てが繋がったが,悲しい結末...

 ああ・・・何という結末だろう。訳者は「これほどまでにいさぎよく,きっぱり,そして切なく終わるファンタジー珍しい」と書いている。確かに・・・・。『プトレマイオスの門』とは,ヘレニズム時代のエジプトの王族で,人とジンとの境界をこじ開けた人物だった。これで全てが繋がったが,悲しい結末。

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2009/10/10

大型三部作の最終巻。 正直ここまで次の巻が待ち遠しい小説というのも最近ではあまりお目にかかっていなかった気がする。 3巻の途中まではナサニエルことジョンマンドレイクに相当苛々させられたが、後半以降から漸く目覚めてきつつある状態になったときには「馬鹿野郎・・・。おかえり(苦笑)...

大型三部作の最終巻。 正直ここまで次の巻が待ち遠しい小説というのも最近ではあまりお目にかかっていなかった気がする。 3巻の途中まではナサニエルことジョンマンドレイクに相当苛々させられたが、後半以降から漸く目覚めてきつつある状態になったときには「馬鹿野郎・・・。おかえり(苦笑)」という、何ともいえない気持ちでいっぱいだった。 その傍らで、1巻時代のナサニエルの「人に認めて欲しい」という寂しい少年時代を過ごした彼だけに、屈折した大人に育てられてしまった不運で曲がってしまった悲しい結果で避けられなかったのかもしれない・・と、思いつつ。 (でも、本来はやっぱり「見失ってはいけない道」なのですが・・。) 個人的には、登場する人間達よりもバーティミアスの深い部分での人間くささ、考えさせられて共感の持てる深いところが何より一番、あと、キティの生き様や姿勢も好感が持てて良い味出していてすごくいいですね。 あまりに潔すぎるラストに正直驚きでしたが。 でも、じっくりと読むと結果的にあちこちでバーティミアス・キティ・ナサニエル・・みんなハッピーな形だったんだと思います。 でも、やっぱり寂しさは正直残りますが、好きですね、この結末。 2巻と3巻の「妖霊独白」の心境の対比も、好きなうちの1つです。

Posted byブクログ