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白いへび眠る島 の商品レビュー

3.5

190件のお客様レビュー

  1. 5つ

    24

  2. 4つ

    61

  3. 3つ

    71

  4. 2つ

    20

  5. 1つ

    1

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2013/08/19

結局のところ自由と言うものは、誰かのおかげ(犠牲)で成り立っているものなのだなと。終盤の展開にはドキドキさせられたけれど、序盤は島の説明等の文章が多くなかなか話が展開しないことに焦らされた気持ちになりました。あれが怖い。

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2013/08/10

しをんさんのファンタジー初めて読んだ。 排他的な田舎という大嫌いな設定。面白かった。 途中からぐいぐい面白くなった。 持念兄弟といい犬丸と荒太の関係性といいこう、胸がうずうずさせられる。

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2013/08/09

 拝島という離島である13年ぶりの大祭を前に帰省した主人公・悟史。舟が苦手・島も居心地が悪く、高校進学を理由に島を離れた悟史、だが、持念兄弟と呼ばれる幼馴染・光市とは離れがたい絆を感じている。  大祭を前に『不思議』なものを感じる悟史。長男だけが島に残ることを許されるという昔なが...

 拝島という離島である13年ぶりの大祭を前に帰省した主人公・悟史。舟が苦手・島も居心地が悪く、高校進学を理由に島を離れた悟史、だが、持念兄弟と呼ばれる幼馴染・光市とは離れがたい絆を感じている。  大祭を前に『不思議』なものを感じる悟史。長男だけが島に残ることを許されるという昔ながらの風習など、閉ざされた島で起こる不思議を固い絆で結びついた二人が、神社の次男・荒太とその友人・犬丸に協力し、島を魔物から守る。

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2013/08/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

三浦しをんさんが好きで軽いストーキングになるかもしれないと自分で自分を笑いながら片っ端から読んでいってるのですけれども、どうも『白いへび眠る島』はいままでと違って面白いのかよく分からなかったです。 どこかの島の習俗を倣っているのかどうかは知らないのですが、丁寧に悟史たちの島を描いている部分には、これから未知の世界を垣間見えるんだ! という期待感を得たのですが、それが過剰だったのでしょうか。光市や荒太さん、犬丸さんや茂太さん、日和子ちゃんなど魅力的で個性的なキャラクターが沢山登場していて、これもまた読み進めるわたしの心をわくわくさせていたのですが、すべてが100%に生かされた気がしませんでした。 だから、勝手な推測にすぎないけれども、書き足りていないんじゃないかなあ、と思います。むしろ、もっと書きたいことはあったがあえて抑えた、と云うべきかもしれないです。 細かい設定まで決めてあったとは思います。しかし、妙に描写が少ないなあ、と感じる箇所もありました。自然関係のことは丁寧に丁寧さを重ねた印象なのですが、家の中とか、服装とか。 うーん……やっぱり、どこに自分が物足りなさを覚えたのか上手く言い表せられないですけれど、一番「ぽい」要因は平和に終わったことでしょう。事件が起きて、すんなり(というほどでもなかったが)解決した(悟史の個人的問題は完全解決ではないけど)。そこかな。今まで読んできた内容が、大抵事件解決はするけど、漠然とした問題はそのまま、とか悪化しそう、とかだったから。……なんだか、マゾみたいなこと言い出したので、ここで終わります。

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2013/07/23

夏休みにオススメの一冊!こうゆう民俗学的な話も好きだなぁ(^^)♪とりあえず今回の大祭は乗り切ったけれど、13年後はどうなっているかがとても気になる(゜〜゜;)

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2013/07/02

ファンタジーっていうのでもないけどちょっと不思議な話し。三浦しをんもこんな話しを書いていたのですね。ちょっと異作。 長男だけが住み着ける因習が残る孤島の拝島。13年ぶりの大祭に戻ってきた悟史。大祭の日、住民に憚れる怪物「あれ」の出現に幼なじみの光市とともに正体をさぐる。その正体は...

ファンタジーっていうのでもないけどちょっと不思議な話し。三浦しをんもこんな話しを書いていたのですね。ちょっと異作。 長男だけが住み着ける因習が残る孤島の拝島。13年ぶりの大祭に戻ってきた悟史。大祭の日、住民に憚れる怪物「あれ」の出現に幼なじみの光市とともに正体をさぐる。その正体は島の因習に疑問を投げ掛ける少年だった。拝島に長男として産まれると自由がない。自由とは「逃げ出したい場所があって、いつでも待っていてくれる人がいること」この言葉2度出てきたけど究極的にはこの小説の投げ掛けるところでしょう。

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2013/06/18

今私の中で島ブームなので、ずっと前に買ってた本だったけど、今読んだことにすごく意味があるような気がする。 島って独特の文化や因習やお祭りが残ってるから面白いなと思う。 そして人間関係が密接すぎる。 最近も三重県の答志島という島で今でも残ってる寝屋子制度というのに衝撃を受けた。...

今私の中で島ブームなので、ずっと前に買ってた本だったけど、今読んだことにすごく意味があるような気がする。 島って独特の文化や因習やお祭りが残ってるから面白いなと思う。 そして人間関係が密接すぎる。 最近も三重県の答志島という島で今でも残ってる寝屋子制度というのに衝撃を受けた。 だからこのお話の中の「持念兄弟」もリアルに感じる。 このお話はファンタジックだけど、小さい島だったら起こっても不思議じゃない気がする。

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2013/03/22

田舎の澱んだ空気感がとてもよかった。 どっかで、自分たちも卑下してる町を それでも愛してしまっているところから抜け出せないで大人になっていく感じって、 田舎を知らなきゃほんとに痛く思えないんじゃないかなぁ。

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2013/03/16

始め、章題のところにキーワードが書いてあって村上春樹のハードボイルド・ワンダーランドみたいだと思って、前半は梨木香歩の沼地のある森をぬけてに雰囲気がとても似ているなと思った。 けど、後半から荒太と犬丸とあれの正体の核心に近づくに連れて、ぐんぐん引き込まれて一気読み。フィクションな...

始め、章題のところにキーワードが書いてあって村上春樹のハードボイルド・ワンダーランドみたいだと思って、前半は梨木香歩の沼地のある森をぬけてに雰囲気がとても似ているなと思った。 けど、後半から荒太と犬丸とあれの正体の核心に近づくに連れて、ぐんぐん引き込まれて一気読み。フィクションなのに本当にありそうな気がしてきちゃった。カミサマってやっぱり「いる」と思う。 最後の書き下ろしの犬丸が結構好き。 三浦しをんさんの本は言葉と描写が丁寧で美しくて好き。

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2013/02/02

三浦しをんさんがこんな話を書いてたなんて知らなかったなぁと思い、手にした1冊。 こういう全部がすっきり説明されるのではなく、雰囲気として感じるファンタジーは嫌いじゃない。 夜に読んでいると、ちょっと不気味でより一層怖くなる。

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