いい会社をつくりましょう。 の商品レビュー
”・二一世紀のあるべき経営者の心得 より(p.16-29) 三 永続することこそ企業の価値である。急成長をいましめ、研究開発に基づく種まきを常に行うこと。 五 社員の士気を高めるため、社員の「幸」を常に考え、末広がりの人生を構築できるように、会社もまた常に末広がりの成長をする...
”・二一世紀のあるべき経営者の心得 より(p.16-29) 三 永続することこそ企業の価値である。急成長をいましめ、研究開発に基づく種まきを常に行うこと。 五 社員の士気を高めるため、社員の「幸」を常に考え、末広がりの人生を構築できるように、会社もまた常に末広がりの成長をするように努めること。 八 専門的知識は部下より劣ることはあっても、仕事に対する情熱は誰にも負けぬこと。 ・「会社は、経営者のために存在するのではなく、一緒に苦労をしてくれた仲間たち全員のものだ。会社は社員の労苦に報いるために、発展し、利益をうまなければならない。会社の発展を通して、社員がみな、幸せになり、社員の幸せを通して社会に貢献するべきだ」(p.22) ・「社是カード」に書かれた言葉(p.40-41) ○社是 いい会社をつくりましょう。 ?たくましく そして やさしく? ○「いい会社」とは 単に経営上の数字が良いというだけでなく、会社をとりまくすべての人々が、日常会話の中で「いい会社だね」と言ってくださるような会社のことです。 「いい会社」は自分たちを含め、すべての人々をハッピーにします。そこに、「いい会社」をつくる真の意味があるのです。 ・経費の節約を考えるとき、意外と論じられないのが、社員との信頼関係です。信頼に基づく経営では、管理部門は小さくても足りるはずです。経営者は性善説の立場を採り、信頼できる社員を育てていきたいものです。その大前提として、経営者が社員や社会から信頼されていることが必要だと考えます。(p.53) ・加齢するにしたがって、何となく充実し、幸せになれるような人生こそ、末広がりの、いいかたちの人生をだと思うのです。(p.65) ・私は木の年輪から、確実な低成長をつづけることの正しさを学びました。年輪ができない年はありません。(中略)木は成長を止めません。年輪を確実に一輪、増やします。これこそ、企業の自然体であり、あるべき姿です。(p.107) ・SERENDIPITY=掘り出し上手 ・モラルとモラールは連動する(p.149) #あ、違うんだ! モラル(moral)…道徳、倫理 モラール(morale)…士気、やる気 ・年功序列は排除してはならない人事制度だと考えます。(p.164) ・経営者が、社員みんなの幸せを考えて経営しているのならば、「労使」ではなく、会社にあるべきは「同志」の間柄ではないでしょうか。(p.170) ・伊那谷に生きる会社として、「地域のために何ができるのか」ということを、私はいつも考えています。(p.191) ・まちづくりについて、当社が終始一貫して提案し、実行してきたことが、この広告には表されています。これを通じて、当社が何を言おうとしているのか、何をやろうとしているのかということが、世間に知れわたっていきます。時間はかかりますが、当社の思いを確実にお伝えすることにつながっているのです。これを二十年もつづけていけば、人々に理解してもらえるでしょう。そのときの理解は本物です。(p.199)”
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伊那食品工業株式会社代表取締役社長・塚越寛氏の経営理念をまとめた本。「良い会社」とは何か考えさせられます
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著者はかんてんぱぱブランドで有名な伊那食品工業(株)の会長。 タイトルにもなっている「いい会社」とは、単に経営上の数字が良いというだけでなく、会社をとりまく全ての人が、日常会話の中で「いい会社だね」と言われるような会社のことだそうです。 一般的に経営者は急成長を志向するものです...
著者はかんてんぱぱブランドで有名な伊那食品工業(株)の会長。 タイトルにもなっている「いい会社」とは、単に経営上の数字が良いというだけでなく、会社をとりまく全ての人が、日常会話の中で「いい会社だね」と言われるような会社のことだそうです。 一般的に経営者は急成長を志向するものですが、塚越氏は永続的に安定成長することが重要で、むしろ急激な成長は抑えるべきだとしています。当社は創業以来48年間連続で増収増益を達成し、景気に左右されない末広がりの経営を貫いています。この手法を毎年年輪を作り成長する木に例え「年輪経営」とも呼ぶそうです。 またいい会社は自分たちを含め、すべての人々をハッピーするものであり、企業は本来、会社を構成する人々の幸せの増大のためにあるべきとしています。例えば当社では、社員がもっと快適に働けるための設備投資や、2年に一度の海外社員旅行等を行っております。会社の目的はあくまで「社員の幸福と、それを通じての社会貢献」であり、利益は結果でしかないとのこと。 こんな会社で働きたいなと思える一冊です。
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日本型(式)経営の三種の神器は、終身雇用、年功序列、企業内組合を指すと言われる。 著者の経営する伊那食品工業は、労働組合が無いという事であるが、終身雇用と年功序列を守りながら、樹木が年輪を重ねるように、成長を続けている。 他社がマネできたとしても、追い越す事も、並ぶ事すら、出...
日本型(式)経営の三種の神器は、終身雇用、年功序列、企業内組合を指すと言われる。 著者の経営する伊那食品工業は、労働組合が無いという事であるが、終身雇用と年功序列を守りながら、樹木が年輪を重ねるように、成長を続けている。 他社がマネできたとしても、追い越す事も、並ぶ事すら、出来ないのだろう。それだけ、従業員全員が、芯が強く、血が通い、心一つに、働いているのだと感じる。 著者は、現在のアベノミクスを、どう感じ、これから、どう行動していくのだろうか。勤務先労働組合の三役に就任した現在、ぜひ一度聞いてみたい。
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http://www.e-denen.net/index.php/iikaisya , http://www.town.obuse.nagano.jp/site/kanko/bunya.html , http://www.town.obuse.nagano.jp/site/k...
http://www.e-denen.net/index.php/iikaisya , http://www.town.obuse.nagano.jp/site/kanko/bunya.html , http://www.town.obuse.nagano.jp/site/kanko/ , http://www.kantenpp.co.jp
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かんてんパパの会社伊那食品工業。 「会社は経営者のために存在するのではなく、一緒に苦労をしてくれた仲間たち全員のものだ。会社は社員の労苦に報いるために、発展し、利益を生まなけれなばならない。会社の発展を通じて、社員がみな、幸せになり、社員の幸せを通じて社会に貢献するべきだ。」 ...
かんてんパパの会社伊那食品工業。 「会社は経営者のために存在するのではなく、一緒に苦労をしてくれた仲間たち全員のものだ。会社は社員の労苦に報いるために、発展し、利益を生まなけれなばならない。会社の発展を通じて、社員がみな、幸せになり、社員の幸せを通じて社会に貢献するべきだ。」 しょせん人生は2万日。100年カレンダーを壁に貼る。 目的と手段を取り違えない。目的は、社員の幸せ、手段は会社の発展。 人件費は費用か?ファミリーなら削減の対象とすべき費用ではない。人件費の適正規模を考える。 末広がり経営。急な成長を求めない。成長は必ずしも善ではない。 売らない決断。適正な成長を安定して続けることが一番。 バランス経営。急がば回れ。年輪経営。 エノキアン協会=老舗起業のクラブ。 最良の合理化はモラールアップ。士気の向上。社員のやる気。 そのためには将来の夢、待遇改善などの期待が必要。そのために利益が必要。末広がりの経営の実績を上げることがモラールアップに繋がる。 モラールとモラルは連動する。モラールが上がれば、モラルも向上する。 知らしめる経営。 年功序列は自然の秩序。 この会社で幸せになるヒトを採用する。
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非常に衝撃の大きい一冊だった。 先見性と鋭い観察眼を持つ社長の思考法は興味深い。 賛否は分かれるだろうが、これだけ考え抜かれた末の信念というのは、そう簡単にブレないものだろう。 最初はただの成長主義批判者かと思っても、読み進めていくと成長主義に警鐘を鳴らすことの合理性を分かり...
非常に衝撃の大きい一冊だった。 先見性と鋭い観察眼を持つ社長の思考法は興味深い。 賛否は分かれるだろうが、これだけ考え抜かれた末の信念というのは、そう簡単にブレないものだろう。 最初はただの成長主義批判者かと思っても、読み進めていくと成長主義に警鐘を鳴らすことの合理性を分かりやすく説明している。 個人的には、あえてこの社長にはネットビジネスについて語って頂きたい。 定期的に読んで思考を柔軟化したい。そんな一冊。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
・老舗経営の本質は「不易流行」。無理な成長はしない、安いというだけで仕入先を変えない、人員整理をしない、新しくよりよい生産方法・材料を常に取り入れていく、どうしたらお客様に喜んでいただけるか、という思いを持ち続けること ・経営は「急がば回れ」。長期的な視野をもって、目先の効率を求めないこと。 ・最良の合理化は社員のモラールアップ(労働意欲、士気、やる気)。モラールがUPすると、モラル(道徳意識)もあがる。 ・経営とは「知らしめること」。会社の内部に伝えることに全力を尽くすこと。 ・社会人として立派かどうかは、「いかに人の役にたっているか」「人をどれだけ幸せにしたか」
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「日本でいちばん大切にしたい会社」に載っていた、かんてんぱぱの伊那食品工業株式会社の会長さんの本で、同じく支店長から借りた本。 中小企業の経営の在り方から、一社会人としてのモラルまで、全ての大人のためになる。出来れば正社員時代に出会いたかった・・・
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会社の鈴木さんのご主人に薦められて伊那食品工業の塚越会長の本を2冊続けて読みました。胸がす〜とする本でした。今、日本がうまく行ってない根本的な原因がよくわかる。
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