蛍 の商品レビュー
2024.9.24読了。 初めて読んだときの衝撃は今でも忘れられません。 今回は10年以上ぶりの再読でしたが、すべてを踏まえて読んだことで、新たな気づきがありました。
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嵐の山荘で事件は起こる。 雰囲気はあるものの、結末やトリックなどは正直そこまで驚かなかった。全てが想定の範囲内で小ぢんまりと収まってしまった、という感じが強い。 麻耶雄嵩なのでもっと衝撃的な展開があると期待値を上げすぎてしまったかもしれないが。
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'23年6月10日、読了。麻耶雄嵩さんの作品、何時ぶりだろうか? 幾重にも仕掛けられた罠、結末も「へ?」って感じで…まあ、楽しめました。ただ、仕掛けの一つ(だと思うのですが…?)が、ちょっと不満でした。途中で、なんとなく「変だな」と、気づいてしまって(ᗒᗩᗕ)...
'23年6月10日、読了。麻耶雄嵩さんの作品、何時ぶりだろうか? 幾重にも仕掛けられた罠、結末も「へ?」って感じで…まあ、楽しめました。ただ、仕掛けの一つ(だと思うのですが…?)が、ちょっと不満でした。途中で、なんとなく「変だな」と、気づいてしまって(ᗒᗩᗕ)僕の勘違い、かな?再読が必要かも。 過去、何度か「メルカトル」シリーズにトライして、何故か挫折…麻耶さんの小説は、僕にとって読みづらいのかな?もう一度、チャレンジしてみます。
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あくまで私にはなんだけど、私の肩かな?ってぐらいむっちゃ凝り過ぎてて最後グシャって色んな意味でなっててよくわからんかった。わかるんだけど…わからん…
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ミステリー初心者のせいかスラスラと読み進められず途中で挫折しそうになってしまいました。万人受けはしない文章でどちらかというと中級者以上向けの作家さんと感じました。
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冒頭から作者のミスリードにまんまと引っかかっていた。全然気づかずに。なんの違和感も感じずに読み進めたら、最後に怒涛の解決編でビックリ!!!!思わず最初から読み返した。この本の場合、そういう人が多いだろうな。いやー、やられた(苦笑)
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山奥のいわくつきの館に大学生たちが乗り込むが、当然のごとく殺人が起こる。天候などにより館は陸の孤島となり……という、典型的なクローズドサークルミステリ。 と思いきや、二つの叙述トリックが仕込まれている作品。 まず一つは、語り手の正体。 この作品はほとんどが誰かの視点で語られている一人称の小説だ。一見語り手はほぼ全ての場面に登場しているAと思える。しかし、語り手視点のはずの地の文でAの名前は「A」と苗字呼び捨てで書かれている。一人称小説の場合は自分のことは俺僕私で語られないだろうか。実際、他のシーンで一人称を「僕」とした語り手の独白がいくつも見られる。 ということは他の誰かの視点か。そう考えてみると、冒頭の登場人物一覧に名前が載っているのに、地の文では全く名前が出ていない、しかし登場人物のセリフの中でも名前が出てきているため、館に来ているのは確かな人物Bがいることがわかる。では逆に地の文では名前が出ないBが語り手なのだろうか? しかし、作中ではAとCが二人きりの場面が語られる。Bの視点ではそのシーンは語られるはずがないのだ。AとCの場面だけAの一人称であり、他がすべてBの一人称なのだろうか? それとも、やはりAの一人称で、地の文に出てくるAの名前は表記揺れに過ぎないのだろうか? しかし、一文に犯人の手がかりを残すミステリー作家がそんなミスを起こすのだろうか? 叙述トリックを狙ってわざとAの名前をだしたのではなかろうか? ここまで語り手が誰かということにこだわるのは、とある人物に対する復讐を語り手が望んでいるシーンがあり、語り手=犯人ではないかとも思われるためだ。語り手を当てることが、犯人当てに繋がる可能性がある。 また、もう一つのトリックはとある男装キャラCについて。 Cは中性的な名前ではあるが、冒頭の登場人物一覧では「女子大」所属と書いてあり、「読者には」女性とわかる。作中ではボーイッシュな服装をしており、一人称は「ボク」。男のふりをしているのだろうか? と思ったが、「語り手は」女の子扱いをしている。となると、同じサークルの仲間である語り手が女の子と知っているのだから、全員女と知っていて、一人称ボクのちょっと変わった女の子扱いされているのかな? と考えた。 しかし、Cはやはり男のふりをした女で、亡くなった姉を殺した犯人を探るためにサークルに入ったのだ。読者は冒頭の人物紹介で○○女子大出身と書かれていたため明確に女であるとわかっていたが、作中のCは「○○大学」とわざと女子大とは言わなかった。ボーイッシュな服装や口調も、男のふりをするためだ。作中の登場人物は、「登場人物紹介」など読んではいない。そのため男だと思っていた。 ではなぜ、「語り手」は女扱いしていたのだろうか? 語り手は読者ではなく作中の登場人物のはずだ。語り手が男扱いしていれば、読者にも明確にCは男のふりをしている女とわかったはずだ。 しかし、実はCが女であることは、語り手=Bだけが知っていた。ある意味、語り手のCは読者と同じ情報を共有している『神の視点』を持っていた。通常、神の視点を持てる語り手は第三人称を使う。第一人称を使う語り手は第一人称の持ち主(登場人物のうちの一人)が得られる情報しか持たない。しかし、語り手は読者にしかわからないCの性別を知っていた。また、別の登場人物であるAとCにしかわからない会話を聞いていた。それはなぜなのか。 作者が上手いのは、この二つの叙述トリックが最後のわずかなページで鮮やかに判明する所だ。 してやられたと悔しく思うと同時、今までのモヤモヤが一気に晴れる爽快感がある。
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面白いのだけど、なんか読みにくかったような。千鶴の存在は不自然だった。女子1人で参加する??と思ってたら、ボクとか言ってるし、変なのと思ってたら、皆は男だと思ってた!とか。よく分からない。最後に生き残ったひとりは誰??
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完全に騙された・・! でもこれで平戸さんだったら 本当に救われないトコだった・・ あと最後!! こわいこわいこわいと思いつつ一気読みでした。
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前々から思っているのだけど、麻耶雄嵩の文章は読みにくい。てにをはが間違っているわけではないのだけど、文章の流れが悪いのだ。 で、そんな麻耶雄嵩が仕掛けた叙述トリック。んもう、見事なまでに不自然(苦笑)。なのですぐ「あぁ、これは長崎だね」とわかりました。あとは松浦も不自然だよね、だって彼女だけイニシャルが整ってないし。 大好きな嵐の山荘モノ、ということで期待したんだけど、うーん残念ながらイマイチ。けど他界したサークル仲間やら鍾乳洞やらは他の作品へのオマージュともとれて、そのミステリ好きを喜ばせる仕掛けにはニヤリ。 終わり方もブラックで良い。さて誰が最後のひとり?
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