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奇想の系譜 の商品レビュー

4.4

44件のお客様レビュー

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2021/05/05

いやーこの本、書かれたのは50年前ですか。今では江戸絵画の主流とも言える岩佐さんや若冲さん蕭白さんが非主流だったという時代に書かれた本です。しかし50年前まで江戸絵画を狩野派から見ていたのって、官(狩野派)と民(京都画壇)の対立のようですな。 それはともかく、この本が出てからの狩...

いやーこの本、書かれたのは50年前ですか。今では江戸絵画の主流とも言える岩佐さんや若冲さん蕭白さんが非主流だったという時代に書かれた本です。しかし50年前まで江戸絵画を狩野派から見ていたのって、官(狩野派)と民(京都画壇)の対立のようですな。 それはともかく、この本が出てからの狩野派以外に対する再評価は目覚ましく、再評価後の時代に美術好きになれて得したと思いますわ。 そんな再評価後の今であっても、この本は古びた感じがしないのですから、すごいもんです。

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2021/03/21

当方でさえというくらい、今やここに取り上げられている画家全員の名が知れ渡っていることを考えるに、この作品は日本美術史研究上の金字塔と言っても差し支えないんでしょう、多分ですけど。 絵そのものもそうですが、画家それぞれのエピソードがすごい面白い。印象派ではないですが、画家の人生に対...

当方でさえというくらい、今やここに取り上げられている画家全員の名が知れ渡っていることを考えるに、この作品は日本美術史研究上の金字塔と言っても差し支えないんでしょう、多分ですけど。 絵そのものもそうですが、画家それぞれのエピソードがすごい面白い。印象派ではないですが、画家の人生に対する知識・理解が間違いなく絵画鑑賞の土台になってきます。そういう意味で、見る側の教養も問われとるんでしょう。あんまり下手なことをつらつらと書いてると、当方の凡庸さが浮き上がってしまうので、この辺で。

Posted byブクログ

2021/01/27

私は、美術作品を観る眼はないですが、それでも若冲には驚きました。そんな若冲などの再評価の火付け役となったのが本書とのこと。図版が多く、素人にも分かりやすいです。

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2019/06/25

東京都美術館で企画化されたのに行き、おもしろかったのでこちらも読んでみた。 それぞれの画家の人生と、画風の特徴をわかりやすく解説している。勿論作品も掲載しているが、ほとんど全てが白黒なのが残念。実際の絵をみたほうが断然よい。

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2019/09/26

2/9からスタート!東京都美術館で「奇想の系譜展」 美術史家・辻惟雄さん『奇想の系譜』に基づく、 江戸時代の「奇想の絵画」決定版、展覧会開始!

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2019/03/31

それぞれの画家の個性と作品のもつパワーが、相互に作用しているのが感じられます。1968年の雑誌連載をまとめたものとのことですが、古さは全く感じられず、むしろ新鮮な力を持った文章だと思います。

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2019/03/17

都立美術館で行われた奇想の系譜企画展をきっかけに読みました! 江戸美術が広まったきっかけとなった著書。大変楽しく読ませてもらいました。

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2019/03/17

取り上げられているのは、岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曾我蕭白、長沢蘆雪、歌川国芳。 展覧会に行く前にどうぞ。

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2019/03/13

奇想の系譜を読み、『奇想の系譜展」を観覧してきた。 個人的には岩佐又兵衛狙いだったのだが、本書を読んで思っていた感覚と実際に見た感覚には少し乖離があった。 彼等は決して奇をてらってあた訳ではなく、時代背景や伝統からくる様々な制約という殻を破り、人々の生活や感情、もっと言えば人間...

奇想の系譜を読み、『奇想の系譜展」を観覧してきた。 個人的には岩佐又兵衛狙いだったのだが、本書を読んで思っていた感覚と実際に見た感覚には少し乖離があった。 彼等は決して奇をてらってあた訳ではなく、時代背景や伝統からくる様々な制約という殻を破り、人々の生活や感情、もっと言えば人間の本質を描きたかったのではないかという事を強く感じた。

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2019/02/22

辻氏が日本美術史で指摘していたキーワードの適切さが、本書によって得心できた。 奇想とは芸術の本流、本書に取り上げられた6人はその前衛。 今となっては図版が白黒なのは残念だが、それでもその迫力は十分に堪能できる。展示を見に行くのが楽しみです。

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