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蒼穹の昴(4) の商品レビュー

4.3

240件のお客様レビュー

  1. 5つ

    111

  2. 4つ

    76

  3. 3つ

    32

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    2

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2022/09/23

推している劇団が上演するので予習。 大きなことが起こりそうな気配だけありつつ、あんまり起こらなかった。まだまだ続くと分かり、ワクワク半分、疲れた半分。 新聞記者のパートが好きでなかった。

Posted byブクログ

2022/08/21

ようやく毛沢東がでてきた! 壮大なお話でした。あの時代の見方が変わりました。西太后や伊藤博文、あまり知らなかった李鴻章が格好良かった。 科挙と宦官を日本は取り入れなかった、なるほど。科挙が行われてたら歴史はどう変わっていたのだろうか。ボチボチとシリーズを読みたいと思います。

Posted byブクログ

2022/07/21

「蒼穹の昴(4)」浅田次郎著、講談社文庫、2004.10.15 390p ¥620 C0193 (2022.07.21読了)(2010.09.20購入) 清朝末期の宮廷の実力者は、西太后だったのですね。 李鴻章、袁世凱、康有為、等も出てきます。伊藤博文も登場します。 梁文秀、李春...

「蒼穹の昴(4)」浅田次郎著、講談社文庫、2004.10.15 390p ¥620 C0193 (2022.07.21読了)(2010.09.20購入) 清朝末期の宮廷の実力者は、西太后だったのですね。 李鴻章、袁世凱、康有為、等も出てきます。伊藤博文も登場します。 梁文秀、李春雲がこの本の主人公です。二人とも出世を遂げていますね。 中国物は、シリーズ化されて、まだ先があるようなので、機会があれば、読んでみましょう。 【目次】 第六章 双頭の龍(承前) 第七章 福音 主要参考文献 解説  陳舜臣 ☆関連図書(既読) 「実録アヘン戦争」陳舜臣著、中公文庫、1985.03.10 「太平天国」増井経夫著、岩波新書、1951.07.15 「太平天国」菊池秀明著、岩波新書、2020.12.18 「李鴻章」岡本隆司著、岩波新書、2011.11.18 「日清戦争-東アジア近代史の転換点-」藤村道生著、岩波新書、1973.12.20 「鉄道員」浅田次郎著、集英社、1997.04.30 「壬生義士伝(上)」浅田次郎著、文春文庫、2002.09.10 「壬生義士伝(下)」浅田次郎著、文春文庫、2002.09.10 「蒼穹の昴 1」浅田次郎著、講談社文庫、2004.10.15 「蒼穹の昴 2」浅田次郎著、講談社文庫、2004.10.15 「蒼穹の昴 3」浅田次郎著、講談社文庫、2004.10.15 (アマゾンより) 運命に立ち向かい生きる道を切り拓くすべての夢見る人に捧げる「賛歌」 読めば勇気が湧いてくる感動巨編完結! 人間の力をもってしても変えられぬ宿命など、あってたまるものか――紫禁城に渦巻く権力への野望、憂国の熱き想いはついに臨界点を超えた。天下を覆さんとする策謀が、春児(チュンル)を、文秀(ウェンシウ)を、そして中華4億の命すべてを翻弄する。この道の行方を知るものは、天命のみしるし“龍玉”のみ。感動巨編ここに完結!

Posted byブクログ

2022/08/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【あらすじ】 変法派順桂による西太后暗殺未遂事件を機に、西太后と光緒帝の間に決定的な断裂が生じる。そして、親政を開始した光緒帝は急激な改革に乗り出したが、一方の西太后は変法に逆行する懿諭を渙発し、情勢は混迷を極めた。追い詰められた変法派は、袁世凱を取り込みクーデターを企てるが失敗に終わり、光緒帝は幽閉される。文秀は同志と共に死を決意していたが、春児が占い師の預言が嘘であると知りながらも自らの運命を切り拓いた事実を知り、己の新たなる使命を見つけるため生きる道を選ぶ。大総管太監となった春児は、西太后から命の輝きに燃えるような首飾りを賜る。それは、かつて乾隆帝の命により、韃靼族の故地へ封じ込めた龍玉の代わりに郎世寧が作製した見事なヴェネツィアングラスであった。人間の可能性に限りがないことを、そのヴェネツィアングラスや郎世寧が蒼穹のなかに描いた昴が物語っている。 【感想】 全巻読むのに時間がかかったが、とても面白かった。史実と小説のバランスがよかった。帝党と后党の権力争い、乾隆帝時代のエピソードとのつながり、そして春児と文秀の行末にハラハラドキドキできた。中国史にとても興味が湧いた。

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2023/10/27

最終巻。行きつ戻りつして1か月くらいかけて4冊読了しました。 クーデターに失敗した守旧派の面々は捕らえられ、文秀が日本に亡命したところで蒼穹の物語は幕を閉じます。続きは続編で。 運命を自らの手で切り拓いた春児。最後、幼い頃に戻ったような口調で文秀にすがるシーンに胸が痛くなった。...

最終巻。行きつ戻りつして1か月くらいかけて4冊読了しました。 クーデターに失敗した守旧派の面々は捕らえられ、文秀が日本に亡命したところで蒼穹の物語は幕を閉じます。続きは続編で。 運命を自らの手で切り拓いた春児。最後、幼い頃に戻ったような口調で文秀にすがるシーンに胸が痛くなった。 文秀と春児以外の登場人物も、誰にスポットを当てても物語の主人公になりそうなくらい濃い。個人的には王逸サイドのストーリーを見てみたいと思った。最後に毛沢東と出会うところもなんだか希望のあるラストで好きです。 あとミセス・チャンの正体にはびっくり。いい仕事する!! また、物語の本編とは直接関係はないけど、会津人として日本国内で蔑視されて来た岡が、外国でも有色人種というだけで白眼視されることに気付いて涙するシーンにもらい泣きしてしまった。 ひとつ気になったのは春児の妹の玲玲。兄と生き別れ、婚約者の処刑を目の当たりにし、文秀には理不尽に折檻され、何もいいことなかったな…玲玲のおかげで文秀は大切なことに気づかされたわけだけど。続編で報われてくれたらいいんだけど。 一回ざっと読んだだけではそれぞれの思想や思惑を完全に理解することは難しかったけど、壮大な歴史ドラマを読み切ったという達成感でいっぱいです。宝塚版を見た後にまた読み返したい。どんなふうに舞台化するのか楽しみです。あとドラマも見てみたいな。

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2021/12/31

決行分量あるし、この後もシリーズは続くが、それでも一気に読めてしまった。 考えてもたら、中国の19世紀末からの百年って、すごく激動の時代なんですよね。 映画「ラストエンペラー」と時代はほぼ重なるが、皇帝の側から見る(この後出てくるであろう義和団や辛亥革命、満州事変、新中国成立)と...

決行分量あるし、この後もシリーズは続くが、それでも一気に読めてしまった。 考えてもたら、中国の19世紀末からの百年って、すごく激動の時代なんですよね。 映画「ラストエンペラー」と時代はほぼ重なるが、皇帝の側から見る(この後出てくるであろう義和団や辛亥革命、満州事変、新中国成立)と、庶民から見るのを比べると面白いかもしれない。 最後に少し子供時代の毛沢東が出てくるのが象徴的かも。

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2021/11/28

蒼穹の昴 個人的には「赤猫異聞」以来の浅田次郎さんの歴史小説。文庫本4巻の大長編小説ですが、とても面白く読めました。 舞台は清朝末期。貧家の子、糞拾いによって生計を立てていた李春児は宦官となって西太后の下に出仕します。一方、春児の義兄で同郷の梁文秀(史了)は、光緒12年の科挙...

蒼穹の昴 個人的には「赤猫異聞」以来の浅田次郎さんの歴史小説。文庫本4巻の大長編小説ですが、とても面白く読めました。 舞台は清朝末期。貧家の子、糞拾いによって生計を立てていた李春児は宦官となって西太后の下に出仕します。一方、春児の義兄で同郷の梁文秀(史了)は、光緒12年の科挙を首席で合格し九品官人法の官僚となります。本作は、この2人を主人公に、政治の実権を握っている西太后を戴く后党(保守派)と、西太后を引退させて皇帝(光緒帝)の親政を実現しようとする帝党(革新派=変法派)の激しい対立を描きます。 この小説の読みどころは 1)魅力ある登場人物 主人公の2人はもちろん、魅力的な人物が登場します。 筆頭は西太后。悪女というイメージを残しつつ、国を守るという責務に苦しむ女性の姿が描かれています。実在した他の人物では、李鴻章、光緒帝、栄禄、李蓮英、康有為、譚嗣同、柴五郎、郎世寧などが筆者独自の解釈で描かれていますが、それぞれの人物像がストーリー展開にすっぽりとはまり、彼らの歴史の中での役割が生きてきます。 架空の人物では新聞記者の岡とバートン、星占い師の白太太、刀子匠の畢五、春児の妹の玲玲、かっての京劇の名優である黒牡丹などなど。清末の中で生きている人々を代表して描かれ、どういう人物が歴史を動かしてきたのかが俯瞰できたと思いました。 2)清末時の中国の描写 印象的だったのは科挙の過酷さ、宦官という人生の壮絶さ。北京の胡同の様子。保守派と変法派の対立を見守る各国のジャーナリストの奮闘。まさに「見てきたような嘘」が展開され、その場に居合わせた人物によるノンフィクションを読んでいるような気分にもなります。 3)先の読めないストーリー展開 本書は歴史小説であり、結末は事実として、われわれは既に知っています。それでも、実在した人物でさえ、この小説の中では史実のギリギリの中で躍動しています。 小説はクリフハンガー的なところで終わります。これは続編「珍妃の井戸」を読まざるをえません。

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2021/07/06

浅田次郎さんの作品は本当に面白い。 歴史の大きな流れの中にも、いろいろな人々のやりとりが描かれていて、悲しい出来事もあるけど、すごく惹きつけられる作品だった。 中国の歴史ももっと知りたいと思った。

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2021/07/04

光緒帝は近代化のための改革「戊戌の変法」を進めようとする。世界史知識では戊戌の変法は保守派に潰された。これは正しいが、戊戌の変法を進める側にも無理があり、潰れるべくして潰れた感がある。改革は難しいと感じた。 保守派のクーデターにより、譚嗣同は処刑された。これは史実であるが、物語の...

光緒帝は近代化のための改革「戊戌の変法」を進めようとする。世界史知識では戊戌の変法は保守派に潰された。これは正しいが、戊戌の変法を進める側にも無理があり、潰れるべくして潰れた感がある。改革は難しいと感じた。 保守派のクーデターにより、譚嗣同は処刑された。これは史実であるが、物語の中では死ぬ必要があったのかという感がある。主要登場人物達が結ばれるために必要な出来事となるか。 最後に毛沢東が出てくることに驚かされた。そこにつながるのかという感じである。毛沢東は清朝の時代に生まれ育った。毛沢東の問題意識としては資本主義よりも前近代の封建社会・権威主義の弊害の方が大きいだろう。それ故に、ここで毛沢東につなげることは上手い。

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2021/06/11

貧しき糞拾いの子供と農村の庶子から科挙に挑んだ若者がそれぞれ宦官の道と官吏の道に進み昴の星を目指すというサクセスストーリーのような単純な物語ではなかった。 アヘン戦争など列強からの侵食に圧され徐々に力を失う清朝末期において、旧態依然とした皇宮内の守旧派(西太后)と改革派(光緒帝...

貧しき糞拾いの子供と農村の庶子から科挙に挑んだ若者がそれぞれ宦官の道と官吏の道に進み昴の星を目指すというサクセスストーリーのような単純な物語ではなかった。 アヘン戦争など列強からの侵食に圧され徐々に力を失う清朝末期において、旧態依然とした皇宮内の守旧派(西太后)と改革派(光緒帝)による覇権争いを軸にした中国の歴史を興味深く知ることのできる時代小説。 とりわけ科挙と宦官という二つの独自の制度。その厳しさ厳格さ、出世のステップと、勝ち上がった先につかむことのできる権力の大きさ。また、明から清へと続く満人と漢人との関係をはじめ、満州人の中での愛新覚氏と葉赫那拉氏との対立など、名前は知っていてもその奥深さについては想像もつかない世界である。 アヘン戦争や日清戦争、義和団の乱や香港租借など歴史で習った単語や、李鴻章、袁世凱など歴史上の人物も重要な役割で登場。最後に毛沢東まで出てきたのには笑ってしまった。 どうやらこのシリーズはラストエンペラー溥儀の時代まで続くらしい。楽しみにゆっくり続読しましょう。

Posted byブクログ