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蒼穹の昴(4) の商品レビュー

4.3

241件のお客様レビュー

  1. 5つ

    110

  2. 4つ

    76

  3. 3つ

    34

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    2

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2023/03/20

4冊のうちこのお話が1番面白かった!シリーズ読んでみて、今まで全く知らなかった中国の歴史に興味を持ちました。架空の人物も多いけど、実際にいた人たちもいて調べてみると面白い。 特にタンストンと玲玲のとこは泣けた。でも玲玲って文秀のこと好きなのかと思う描写もあって、タンストンなんだ...

4冊のうちこのお話が1番面白かった!シリーズ読んでみて、今まで全く知らなかった中国の歴史に興味を持ちました。架空の人物も多いけど、実際にいた人たちもいて調べてみると面白い。 特にタンストンと玲玲のとこは泣けた。でも玲玲って文秀のこと好きなのかと思う描写もあって、タンストンなんだか可哀想だった。だけどそれでも最後まで愛し抜いたタンストンはかっこよかった。男の中の男だ! あと文秀達の脱出劇も面白かった。作戦が素晴らしいけど、バレるんじゃないかとどきどきした! 毛沢東が出てきたり、ついに春児が偉くなったり、歴史が大きく動いたりとこれからまた面白くなりそうな予感。義母からシリーズたくさんお借りしてるのでゆっくり読んでいこう。

Posted byブクログ

2023/02/24

それぞれの結末。散った仲間もいれば、未来へ命を繋いだ者たちも… 4巻通して大変面白くわかかりやすかった。政治的な話も、日本の記者を視点に話が展開したため読みやすい。最後の春児、玲玲、文秀の迎えるエンディングは感動的。一見無関係と思われる郎世寧がそう関わるかあ、と素晴らしい構成にう...

それぞれの結末。散った仲間もいれば、未来へ命を繋いだ者たちも… 4巻通して大変面白くわかかりやすかった。政治的な話も、日本の記者を視点に話が展開したため読みやすい。最後の春児、玲玲、文秀の迎えるエンディングは感動的。一見無関係と思われる郎世寧がそう関わるかあ、と素晴らしい構成にうなされっぱなし。

Posted byブクログ

2023/02/23

年末から読み始めて漸く今日読み終わった。 最後もっとチョンルに激変があると思っていたが、不発だった。 清末期の激動の歴史がありありと描写され、中国史に興味が湧いた1冊だった。

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2023/01/04

中国清朝末期を描いた歴史小説の最終巻。貧しい少年と、誰からも期待されていなかった名家の青年。それぞれの個人の成り上がりの物語から始まり、そこから少しずつ世界を揺るがす歴史のうねりの物語へと変わっていく。 スケールの大きさにも引き込まれたし、国内外の様々な思惑が入り乱れる政治ドラ...

中国清朝末期を描いた歴史小説の最終巻。貧しい少年と、誰からも期待されていなかった名家の青年。それぞれの個人の成り上がりの物語から始まり、そこから少しずつ世界を揺るがす歴史のうねりの物語へと変わっていく。 スケールの大きさにも引き込まれたし、国内外の様々な思惑が入り乱れる政治ドラマ、権力闘争の模様にも引き込まれました。当時の歴史的背景についての予備知識はまったくなかったけど、それでもどんどん読み進めていけたのは、歴史の流れだけでなく登場人物の行動や言動、思惑でストーリーを引っ張っていく語り口のうまさがあったように思います。 時の大帝、西太后に仕え女王個人の立場や王宮内部の人々をおもんばかりながら、事態を見守る春児。役人となり国や将来への憂いから行動を起こす文秀。 そういった個人の視点だけでなく、西太后や光緒帝といった権力者側の視点や、日本の新聞記者をはじめとした各国のジャーナリストたちに伊藤博文も登場するなど、国内外問わず、身分や立場も問わず多くの登場人物が登場します。しかしそれに負けない物語の吸引力がありました。 時代背景に詳しければ、史実通り登場する人物たちの書きっぷりをより楽しめたのかな、と思いますが、分からなくても十二分にストーリーに引き込まれました。 最終巻は特に歴史の大きなうねりが、物語を読んでいる自分の体中に響いているように思いました。西太后の襲撃事件から始まり、改革派によるクーデター。そこから一気に結末まで話は突き進む。 様々な登場人物たちの思いを飲み込むおおいなるうねりに、歴史の残酷さや無情さを感じつつも、一方で個人の思いにも寄り添う語りや、視点の切り替えが本当に巧みでした。全4巻を読んでいると言葉にできない様々な思いが去来してきます。 1巻の感想でも書いたけど、少年マンガのような展開やキャラの魅力がありつつも、一方で国内外の権力闘争を色濃く描き、そして歴史のうねりも描ききる。本当に濃密な読書体験ができたと思います!

Posted byブクログ

2023/01/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

列強諸国に蹂躙される間際の斜陽の清朝時代の中国で、抗いがたい大きな時代の流れになすがままにはされるまいと踏ん張った人々の物語。糞拾いの春児は万に一つも裕福になる可能性のない運命を自らの手で掴みとった。文秀は皇帝を、ひいては中国という国全体を正しい道に導くために全力で奔走した。結果として2人が迎えた結末は、2人が目指した白太太のお告げのそのままとはいかなかったかもしれない。しかしそこには天命なんてものを凌駕する人間の力というものが働いていたと思う。また、個人的にもう一人の主人公だと思っていたジュゼッペ・カスティリオーネが偉大なるヴェネチアンという身分を捨て、郎世寧として西洋のバロックの芸術家も到達し得なかった「青」に到達したことが、誇らしかった。貧しい人々や苦しい人々の心を救う絵を描きたいと言って中国へと渡ったカスティリオーネの描いた絵画や、生み出したガラス工芸が何百年の時を経て、蒼穹の昴として春児や西太后をはじめとした中国の人々の心を救ったとき、人間の力は天の力をも超えるのだと思えた。岡やトムをはじめとする諸外国の記者団や、変法のために自らの命を捨てた順桂なども、その一人一人の働きは微々たるものかもしれない。しかし、作中で岡が演説したように、彼ら一人一人の行為は何ひとつ歴史を変えることが出来ないかもしれないが、彼らは確実に、あの時あの瞬間に歴史に「参加」していた。ただ時代の激流に流され、清朝が倒れていく様を傍観しているのではなく、自らの頭で考え、自らの足で行動を起こした。そうした積み重ねが未来を変えるのだと、今の私たちにとっても、身につまされるようなメッセージを受け取った。

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2022/12/14

宝塚観る前に予習しとこうと思ってまとめて一気読み!めちゃくちゃおもしろくて世界観にどっぷり。 これはベストセラーなのも頷ける…

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2022/12/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

春児は昴を掴んだ。老公胡同でのあの言葉通りに、昴を、本物にしてはぬるく紛い物にしてはあまりに美しすぎる昴を手に入れた。 龍玉は本当にカスチリョーネと兆恵によって棄てられたのだろうか。円明園の、”本物よりもなお青い青空”、”目の覚めるような蒼穹” のそのど真ん中に星が輝いていたというのは、実はそういうことなのかしら。

Posted byブクログ

2022/11/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読了。取り急ぎ。もう少し噛み締めたい。 世界史は昔学んだし中国語を多少かじっていて良かった。人柄、キャラクター、彼らはこんな人々だったのか。もしれない。 最高の壮大なストーリー。 読み方を忘れそうなので 春児 チュンル 梁文秀 リュウウェンシュウ ヤン先生好き。本当に悲しかった。 李鴻章かっこ良すぎる。褒め称えられてもいる。 私も流暢に外国語を話せるようになりたい。 でも高貴な言葉遣いでも良い。 西太后のビジュアルはファンビンビンで想像しています。 1巻 科挙の試験会場の張り詰めた雰囲気。 絶対絶対受かると思いつつ。 こんなに何かを背負ったことが私の人生ではあっただろうか。(ないよ。) 2巻 春児の無双。全部繋がった。楽しかった。もっと続けてくれても良かった。カタルシスを得た読者がどんなにいたことでしょう。 過去と未来。読者は乾隆帝の生きたときも知っている。読んだから。 ここまでつまりは全部白太太パイタイタイのお告げ通りと思っていたのに震えた。 3巻 当地には当然ジャーナリストたちもいたわけか。良いな国際色。周りからの評価が出てくるのは面白い。文秀や春児が褒められる描写はそうそうそうでしょと嬉しくなる。勝手に鼻が高い。 アングラの畢五ピイウーがまたこう関わってくるとは。2人再会できてどきどきした。文秀は字でわかっていたなんて。 春児の周りの人々。 4巻 登場人物の人生のその先は?幸せになって欲しいな。 心地よいほどの難解な文体が美しかった。 私にはとても書けない。 浅田次郎はこれをどう書いているのだろうか。信じられない。同じ人間か? 息を吐くように書き出せるのかしら。 本の中の長い時間を一緒に体験できて、良すぎて苦しい。 あれ、そうだ龍玉は?

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2022/11/03

時代が動いていくなかで読み出したら止まらずにあっという間に読了。 ミセスチャン!!!ここにきてこんなにインパクト残していくとはという展開に驚き! 天命ではなく夢を信じて、道を自分で切り開いていく強さに勇気をもらえる

Posted byブクログ

2022/10/29

清国が終わる直前(光緒帝)の時代。清代を題材にした中国ドラマを見ていたので用語はわかりましたが、見てなかったら結構難しかったかもしれない。。 登場人物は歴史上の有名な人なので、調べてしまえばどういう経過を辿るかは分かってしまいます。でも一人春児は創作。なので春児に関してはどうなっ...

清国が終わる直前(光緒帝)の時代。清代を題材にした中国ドラマを見ていたので用語はわかりましたが、見てなかったら結構難しかったかもしれない。。 登場人物は歴史上の有名な人なので、調べてしまえばどういう経過を辿るかは分かってしまいます。でも一人春児は創作。なので春児に関してはどうなっていくのか気になりつつ読みました(宦官のトップになるとは示唆されていたけど) シリーズ物ということで、歴史上ではやや中途半端なところ(改革派が亡命するところ)で終わってしまいます。春児がトップに上り詰めるという話であればここで完結でしょうかね。時代の変わり目を題材にする小説はやはり面白いです。

Posted byブクログ