ダンス・ダンス・ダンス(下) の商品レビュー
すべてがチャーミングで最強すぎる五反田君。 周りに流されて自分を持たずに生きてきた五反田君の一生っていったいなんだったんだろう。 ユキは大人になって相当ステキな女性になってるでしょう。
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時間を掛けて大事に読むことができたと言う満足感でいっぱいだ。僕にしては十分にこの本を読むことが出来たと思う。現実世界にこれほど顕著に影響を及ぼした作品を読んだのは久しぶりだった。よっぽどありきたりな物語が現実世界には溢れていて、つくづく酷い人生だと気付いた。何しろ、どっぷり疲れた...
時間を掛けて大事に読むことができたと言う満足感でいっぱいだ。僕にしては十分にこの本を読むことが出来たと思う。現実世界にこれほど顕著に影響を及ぼした作品を読んだのは久しぶりだった。よっぽどありきたりな物語が現実世界には溢れていて、つくづく酷い人生だと気付いた。何しろ、どっぷり疲れた。が、こういう読書のあり方を俺は求めていると感じた。 繋がりの話。踊りの話。死の話。確かにそうなんだけど全部違う。不器用だけれど努力して確かに僕は踊りきった。そんな話。 村上フリークの中で五反田君の評価が非常に良かったのでどんな人物かと期待していたが、もう最高だった。かっこよくてかなしい。 ノルウェイでも見せたp.232の技で一気に物語に浸かりきることが出来た。やっぱりうまいな村上さん。 あとはp.371のテレビを見るシーン。僕も前が真っ暗になったときにコレと全く同じことを思った。分かってくれた人がいたと思いうれしかった。救われた。が、辛かったときをちょっと思い出してその辺でポロンポロンと泣いてしまった。生きるってつくづく難しいと思う。 これで、僕に纏わる4つの青春が連作が終った。偶然か、僕自身の青春ももうすぐ終る。 (2009.03.05)
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最後の最後で僕とユミヨシさんが寝る。あそこまで強くまっすぐに求められたら本望かな。彼女のすみずみまで充実した感じがよく伝わる。数多くある村上さんの”性交”のシーンのなかで印象的なひとつだ。二十年ぶりに読み返したけどこんなにおもしろかった記憶は全く残っていなかった。五反田くんの五の...
最後の最後で僕とユミヨシさんが寝る。あそこまで強くまっすぐに求められたら本望かな。彼女のすみずみまで充実した感じがよく伝わる。数多くある村上さんの”性交”のシーンのなかで印象的なひとつだ。二十年ぶりに読み返したけどこんなにおもしろかった記憶は全く残っていなかった。五反田くんの五の字さえ。 物語の中にちりばめられる音楽について。風の歌〜や1973年の〜に流れる音楽は馴染みがなかったが、ここで語られるそれはまさしく同時代のもの。ボーイジョージへの嫌悪?は特筆ものかも。
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鼠三部作の続編。 この作品も入れて全四部作といえば四部作。 展開にスピード感があるあまり一気に読んでしまった。 上下巻で800ページ以上あるのに1日半で。 この作品はきっと風の歌〜羊までとはテーマが違う。 主人公の目指そうとする方向があるから、なんとなく前向きで推進力がある。だ...
鼠三部作の続編。 この作品も入れて全四部作といえば四部作。 展開にスピード感があるあまり一気に読んでしまった。 上下巻で800ページ以上あるのに1日半で。 この作品はきっと風の歌〜羊までとはテーマが違う。 主人公の目指そうとする方向があるから、なんとなく前向きで推進力がある。だから暗いけど明るい感じ。 いやーすごく面白かった。 羊をめぐる冒険もだけど、羊男がいい味出してます。
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■内容 「そんなに簡単に人は消えないのよ」とユミヨシさんは噛んで含めるように言った。「君は知らないんだ」と僕は言った。「この世界ではなんでも起こりうるんだよ。なんでも」失われた心の震えを回復するために、「僕」は様々な喪失と絶望の世界を通りぬけていく。渋谷の雑踏から、ホノルルのダウ...
■内容 「そんなに簡単に人は消えないのよ」とユミヨシさんは噛んで含めるように言った。「君は知らないんだ」と僕は言った。「この世界ではなんでも起こりうるんだよ。なんでも」失われた心の震えを回復するために、「僕」は様々な喪失と絶望の世界を通りぬけていく。渋谷の雑踏から、ホノルルのダウンタウンまで。そこではあらゆることが起こりうるのだ。羊男、美少女、娼婦、片腕の詩人、映画スター、そして幾つかの殺人。華麗にそしてハードに、運命はそのステップを踏みつづける。ダンス・ダンス・ダンス。作家デビュー、10年目。新しい成熟に向かうムラカミ・ワールド。 ■memo これは私の人生に一番影響をもたらしたシリーズの完結作なんだなとしみじみ思う。もう一度ピンボールから読み直したいな。
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この主人公はこれからこっちの世界でうまくやっていけるのかな。 いや、駄目そう。 ユミヨシさんともなんだかんだですぐに駄目になりそう。 ユキにもそのうち愛想つかされそう。 それは主人公が悪いのじゃなくて、もうそういう風に決まってるみたいな感じがする。 最後の骨は羊男じゃなくて主人...
この主人公はこれからこっちの世界でうまくやっていけるのかな。 いや、駄目そう。 ユミヨシさんともなんだかんだですぐに駄目になりそう。 ユキにもそのうち愛想つかされそう。 それは主人公が悪いのじゃなくて、もうそういう風に決まってるみたいな感じがする。 最後の骨は羊男じゃなくて主人公の気がする。 極めて神経質なのに、初めて性交した相手に中で出されてキレないユミヨシさん。 ちょっとアンタ、怒ったほうが良いよ。 「すごい」とか言って感心してる場合じゃないよ。 08.12.24
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五分の四あたりから急におもしろくなる。 この作品読んで無性にカクテルが飲みたくなった。 ブラッディーメアリーとか癖があるやつ。
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この小説を読み終わったとき、わたしは電車に乗っていたのだけれど 頭を膝の上に突っ伏したまま、動けなくなった 鳥肌がおさまらなかった 頭の中が真っ暗で、ものすごく不安で、混乱していた 急に、テレビのコンセントを抜いたような、唐突過ぎる最後。 彼は、彼女は、羊男は、どうなってしま...
この小説を読み終わったとき、わたしは電車に乗っていたのだけれど 頭を膝の上に突っ伏したまま、動けなくなった 鳥肌がおさまらなかった 頭の中が真っ暗で、ものすごく不安で、混乱していた 急に、テレビのコンセントを抜いたような、唐突過ぎる最後。 彼は、彼女は、羊男は、どうなってしまったんだろう。 頭の悪いわたしにはわからない。 わからなくて、本当に真っ暗だった。 こんな感覚は、はじめてでした。とさ。
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キキを殺した犯人がわかったときに、 あ〜やっぱりなーって正直思っちゃった。 裏切ってほしかったけど、 そこはやっぱそうこなきゃいけなかったのかなって気もする。
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五反田君が好きだった。あとディック・ノースも。五反田君が死んじゃうとこはなんとなくそこだけちょっと小説の中で浮いてるような気がする。あそこだけ突然ドラマ仕立てみたいに軽くなっちゃってるような。 ハワイのシーンもいいなー。ハワイ行ってああいう過ごし方したい。わたしはピナ・コラーダじ...
五反田君が好きだった。あとディック・ノースも。五反田君が死んじゃうとこはなんとなくそこだけちょっと小説の中で浮いてるような気がする。あそこだけ突然ドラマ仕立てみたいに軽くなっちゃってるような。 ハワイのシーンもいいなー。ハワイ行ってああいう過ごし方したい。わたしはピナ・コラーダじゃなくてマイタイ飲むけどね。
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